- いいところ
進化して遊びやすくなったシステム。
新しい物語が追加されている。
新しい仲魔やクエストナビが追加されている。
略称 | 真メガテンVV 真VV |
機種 | Switch PS5 XboxSeriesX/S PC(Steam)など |
メーカー | アトラス |
発売日 | 2024年(令和6年)6月14日 |
序盤の物語
主人公は普通の高校3年生として生活していた。
ある日、下校中の駅で事件が起きた。その中で友人たちが姿を消し、主人公は彼らを探してトンネルの中に入る。
そのときトンネルが崩れ始め……気が付くと主人公は荒れ果てた世界にいて、悪魔と戦う力を得た。
友人の1人と合流したとき、尋峯ヨーコという少女と出会う。
彼女はトンネルの近くを歩いているうちにこの地へ迷い込んだのだと語る。
真・女神転生Vのパワーアップ版
2021年(令和3年)11月11日に発売されたRPG真・女神転生Vが新シナリオと新要素を付け加えて再登場。システムも遊びやすく進化し、対応ハードもSwitchのみからいろいろなものへと広がりました。
シナリオが増えたことで以前のものは「創世の女神篇」という名前を付けられました。
新しいシナリオは「復讐の女神篇」。この記事では新しい方を中心に扱います。
なお、Vengeanceは「復讐」という意味です。
新たな登場人物
尋峯ヨーコ
クールキャラ。聖マリナ女子学院の三年生。
彼女の学校には特別なカリキュラムがあり、悪魔祓いの技術や悪魔に関する知識を教えてもらえるそうです。すごい学校だ……
本作にもロウルートとカオスルートがあり、その一方ではメインヒロインっぽいです。
カディシュトゥ
敵キャラチーム。リリス、ナアマ、エイシェト(エイシェト・ゼヌニム)、アグラト(アグラト・バト・マラト)の4人。
悪党っぽいことをいろいろやり、わかりやすい敵役になってくれます。
イベントの大変さではアグラトが最強。
顔の怖さではエイシェトが最強。
蛇神VS牛神
カディシュトゥの行動の大元には「自分たち蛇神側は牛神(角の神)に負けたので復讐する!」という考えがあります。
蛇神VS牛神という構図はあちこちにあるんだそうな。八岐大蛇VS須佐之男命もそう。
本作の主人公は刃=角を持つ者なので牛神側だとカディシュトゥに見なされます。そういや序盤のボスキャラもヘビ系のヒュドラで、蛇神VS牛神になっています。
終盤のボスキャラにもヘビ系がいます。

「牛=角=刃」と考えていいならいろいろな話が当てはまりそうな気もします。
元の真メガテンVとの違い
物語的な違い
トンネルが崩れて異世界に……という出だしは復讐の女神篇も創世の女神篇と同じ。
しかし物語はだんだん変わっていきます。
- ヨーコとカディシュトゥがいるかどうか。
- サホリとラフムの出番の量。
- どうやってサホリを説得するか。
- 万魔会談をするかどうか。
- コンスとミヤズの行動。
- 塩の事件が起きるかどうか。
- ユヅルのいろいろなこと。
- 越水首相の行動。
- 八雲とジョカのいろいろなこと。
行き先の違い
物語が変わるせいか、主人公たちが行くエリアも変わります。
創世の女神篇 | 復讐の女神篇 |
千代田区 | 新宿区 |
魔王城 | 至聖所シャカン |
システムの違い
これは創世の女神篇と復讐の女神篇の違いじゃなくて元の真メガテンVと新しい真メガテンVVの違い。創世の女神篇も復讐の女神篇も同じ進化したシステムで遊ぶことになります。
発売前の動画「スペシャルプログラム」を見て、特に気になったものを挙げてみると……
- 全悪魔に固有のスキルが付いた(ユニークスキル)。
- 複数の悪魔で連携技のようなものを使える(マガツヒスキル)。
- 条件を満たせばレベルの上限を99から150にできる。
- ユヅルやタオなど同行している仲間が一緒に戦ってくれる。
- 条件を満たすと人修羅(真メガテン3の主人公)もパーティーに加わる。
- 悪魔会話でシルエットクイズを出されることがある。正解すれば交渉成功。
- 新約の石板(主人公のパラメータ振り直しアイテム)の追加。
- 特定の神意をオンオフできる。
- レベル差補正の緩和(レベルが高い相手でも倒しやすくなった)。
- アタックオート(通常攻撃だけでオート戦闘)とスキルオート(スキルで弱点を突きつつオート戦闘)を選べる。
- スキル演出の倍速設定の追加。通常時とオート時で別個。
- マガツロ(ワープポイント的なもの)の追加。
- 仲魔と話したりできる悪魔の裏庭の追加。
- あちこちにあるアオガミの骸から写せ身を取れる。時間経過で復活する。
- マガツカの地図妨害を削除。
- クエストナビの増加。後にアップデートで更に増えた。
- 上空から見渡す雲上視界を追加。
- 地図に目印機能を追加。
- カメラが障害物を透過する機能の追加。
- マップアイコンをオンオフできる。
- ミニマップの回転(オンオフできる)。
- 成長系アイテムの一括使用を追加。
- 2身全書合体(仲魔と悪魔全書に保存された悪魔で合体)の追加。
- 合体事故だけで作成できる悪魔の追加。合体事故率アップ神意の追加。
- 悪魔全書の機能強化。データがオリジナルとカスタムの2とおりに。
- サブクエストの増加。悪魔を操作して攻略するクエストやタイムアタック的なもの。
- サブクエストに推奨レベル表記を追加。
- どこでもセーブを追加。龍穴だけじゃなくどこでもセーブできる。
- 周回要素として創生を追加。あらゆる敵悪魔のレベルが150になり、香をマッカで買える。
厳選したつもりだったのに、結構多めになってしまった……
変化したところは他にもあります。どれもこれも「なかったら困る」と思える変化ばかりです。
ネットでは「魔王城が進みやすくなった」と言われていたのを覚えています。

人気悪魔のアリスも復讐の女神篇だとクエストナビになります。
宝石を見つけることが多いです。
ルート分岐
他のメガテンシリーズと同じく、本作も主人公(プレイヤー)の行動によって展開が変わります。
行き先はロウルートかカオスルートか。どっちになったかでヒロインも変わります。
東京マップで主人公がいつもの主人公マークみたいなものになったとき、
右回り(時計回り)だとロウ。
左回り(反時計回り)だとカオス。
どっちにも回らないならニュートラル。
「時計回り」は「アナログ時計の針が動くのと同じ方向に回る」ということです。

この記事を書く前に1周したときの僕はカオスルートになりました。
無印版とVengeanceのどっちを買う?
真・女神転生Vと真・女神転生V Vengeanceのどっちを買えばいいのか……
結論から言うと、真・女神転生V Vengeanceだけを買うのがいいです。
こういうことは真・女神転生IVと真・女神転生IV FINALのときも言っていました。
真・女神転生IV FINALはシステムが真・女神転生IVを進化させたもので新しい物語。別々の話なので、両方買って大丈夫です。
真・女神転生V Vengeanceはシステムが進化したものでVengeanceじゃない方とVengeanceの物語が入っています。
「進化前のシステムを味見してみたい」なんて考えでもなければVengeanceじゃない方の真・女神転生Vを買う必要はありません。

後になって進化版を出すことは「完全版商法」と呼ばれることも。確かにそろそろアップデートで対応した方が風当たりいいかも……1000円とか2000円とか足すと進化版になる、なんてゲームもあるし……
それはそれとして、「真・女神転生IV FINALのシステムで動く真・女神転生IV」なんてものがあったら遊んでみたい気も……
終わりに
真・女神転生V Vengeanceは元の真・女神転生Vより遊びやすくなっています。
発売から1年たち、ダウンロード版がセールになっていることもあります。女神転生好きならおすすめしたいゲームです。
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