真・女神転生IV FINAL 【前作との違いについても】

いいところ
合体やスカウトで仲魔を増やすのが楽しい。
前作より遊びやすい。

機種	ニンテンドー3DS
メーカー	アトラス
発売日	2016年(平成28年)2月10日

序盤の物語

東京は壊滅の危機にさらされたが、とある守護神の力によって守られた。しかし引き換えに外界から隔絶された地と化し、悪魔が跋扈し人間同士で争う混沌とした都市となってしまった。

25年後、東京では外界から現れたサムライのフリンが悪魔たちを倒していた。東京の者たちはフリンを英雄のように扱う。
主人公はそんな東京で悪魔を倒す人外ハンターの見習いとして生活していた。任務の中で命を落としたが、ダグザと名乗る者によって「神殺し」として蘇生された。
強大な天使と悪魔が東京でぶつかり、多神連合と名乗る者たちが介入し、混乱は強まっていく。

真・女神転生4のアナザーストーリー

開発元のアトラスが「ゲームソフトを1本出す」「しばらくしてからブラッシュアップ版を出す」ということをよくするので、本作も真メガテン4の改良版だと思われることがあります。
本作は真メガテン4と別物。真メガテン4が途中まで進んだところから始まり、別の物語として展開していきます。主人公も違う人物です。

真メガテン4との違い

上にも書いたとおり、本作は真メガテン4が途中まで進んだところから始まって別の物語として続きます。主人公も違う人。

システムは真メガテン4を改良したもので、遊びやすくなっています。
例えば「同行者」。これは真メガテン4でバトル中に仲間が協力してくれるシステムです。仲間が複数いる場合は誰が行動するかわからず、的外れな行動を取ることもあり、不安定さや不便さを感じました。
同行者は本作でパートナーに変わり、複数いるならプレイヤーが誰か1人を選べます。パートナーごとに「攻撃する」「回復する」「援護をする」などの方向性があるので、用途に応じて交代させればいいわけです。パートナーたちと協力して攻撃することもできます。

真メガテン4から「ニヤリ」というシステムがあって、これによって敵味方のどちらかがやたら有利になることもありました。本作では緩和されています。こっちの有利さは削れましたが、敵が有利になりにくくなったことの方が大きいです。

前作で言うバロウズアプリもより便利になりました。毒エリアのダメージをゼロにしたり(アンチポイズン)、レベルが低い悪魔が近寄ってこないようにできたり(エネミーマッチング)します。

メガテン4と本作のどっちをやったらいいかと言われたら、僕は「前作を急ぎ足で終わらせてから本作に移ったらどう？」「何なら前作はイージーモードでサクッと終わらせてもいい」と答えます。しかし2作もやってられんのでどっちか片方だと言われたら、絶対に本作です。遊びやすいからです。
設定・人物についてハンターメモで解説されているので、本作だけでも世界観を理解することができるはずです。

主な登場人物

ナナシ

主人公で人外ハンター見習い。名前はプレイヤーが変更可能。
ダグザから「神殺し」にされ、さまざまな存在と戦うことになります。その行動(あるいはプレイヤーの判断)によって世界の運命が変わるのは前作と同じ。
主人公役の声優さんが本作をプレイする動画もあります。悪魔のピアレイも一緒。

僕は「ナナシ」と言われると別のキャラクターを思い出します。

ダグザ

主人公を蘇らせた悪魔。
声はガンダムのシャア。主人公を「小僧」なんて呼ぶこともあって、堂々とした印象が大きいです。

アサヒ

主人公の幼なじみで、主人公と同じ人外ハンター見習い。えらい目に遭ったり超常現象のご厄介になったりするのはヒロインだから？
パートナーとしては回復役です。

ナバール

フリンと同じ土地から来ましたが、どうでもいい理由で落命。今は緑色の変な幽霊と化しています。
偉そうな態度は前作と同じ。ただし、今回はだんだん人間的に成長していきます。
パートナーとしては援護役。

ガストン

ナバールの弟。兄同様に偉そうですが、変化していくことも兄と同じです。
パートナーとしては攻撃役。槍で戦います。

トキ

顔を鬼の面で隠した暗殺者。言葉は少なく、感情を見せません。しかし、旅の中で主人公になついていきます。
パートナーとしてはガストンと同じで攻撃役。ただしこっちは一撃で倒すこともあります。

僕はガストンかトキをパートナーにして攻撃してもらうことがよくありました。仲魔を増やしたいときは、とどめを刺されると困るのでパートナーなしで。

ハレルヤ

僕はこの名前だとヤンキー漫画やガンダムマイスターを思い出しますが、本作のハレルヤは大人しめな弟分キャラです。
仲魔にしているのはチロンヌプ。この名前はゴールデンカムイでも出てきます。

ノゾミ

前作にも登場したお姉ちゃん。写真家で元人外ハンター。
今回はサングラスがすごく、外すと誰なのかわからなくなります。

フリン

前作の主人公。今回は名前の変更が不可能。
英雄的存在なだけあって、命を狙われたりさらわれたりします。

イザボー

フリンの仲間。フリンを助けるため主人公たちに同行します。
パートナーとしては攻撃魔法を使ったり回復魔法を使ったり。

ヨナタン＆ワルター

フリンの元仲間。本作は前作の終盤から分岐した物語なので、すでにパワーアップ状態です。

スティーブン

一体何者なんだ……

エンディング

前作はロウ・カオス・ニュートラルでエンディングが分岐しましたが、本作は少し違う分かれ方をします。
ロウエンディングとカオスエンディングはありますが、すぐ終わります。
他に2つあって、これらはニュートラルエンディングが別方向に分かれたもの。僕は両方とも見ました。このゲームをかなり気に入ったからです。携帯ゲーム機で遊びやすかったからでもあります。

DLC

過去作の主人公と一緒に戦ったりDLC専用の悪魔を相手に戦ったりできます。
人気悪魔を強化するために倒される悪魔も……

アリス

真メガテン1で生まれた人気キャラのアリスは本作にもいて、悪魔合体で作ることができます。
普通にやるなら「じゃあくフロスト・ナジャ・ヘアリージャック・ハイピクシー」で完成。しかし、もっと強くしたい……

レベルアップで覚える呪殺ギガプレロマがあれば、専用技を強化できます。
呪殺プレロマもあれば更に強くなります。これはじゃあくフロストが持っているので、そのまま引き継がせればいいです。
ケツアルカトルからスマイルチャージ、あるいはヤムやラケシスからコンセントレイトを持ってきて一撃を強くするのもいいです。

呪殺貫通を付ければ、呪殺に抵抗力がある悪魔でもダメージを与えらるようになります。ただしDLCのメフィストを倒して悪魔合体で作り、素材にしないといけません。
弱点を消すのも有効的です。アリスの弱点は破魔。
アリスは迷子になりやすい悪魔でもあるらしいので、衝撃に抵抗力を持たせるのもいいです。