エルミナージュ1・2・3 ~PSPや3DSでウィザードリィっぽいゲーム~

Elminage123 2000年代
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    ウィザードリィっぽいゲーム。
    好きなキャラクターを登場させることができる。漫画でもアニメでも他のゲームでも何のキャラでも。
  • エルミナージュ 闇の巫女と神々の指輪
略称エルミ1
機種PS2
メーカースターフィッシュ
発売日2008年(平成20年)3月27日
後に続いた機種DS PSP 3DS Win
  • エルミナージュII 双生の女神と運命の大地
略称エルミ2
機種PSP
メーカースターフィッシュ
発売日2009年(平成21年)10月29日
後に続いた機種DS 3DS
  • エルミナージュIII 暗黒の使徒と太陽の宮殿
略称エルミ3
機種PSP
メーカースターフィッシュ
発売日2011年(平成23年)8月4日
後に続いた機種3DS

世界樹の迷宮と同じ、ウィザードリィ系のゲーム。

主人公たちには設定が何もなく、プレイヤーの好きなように決めてもいいし決めなくてもいいです。
そうやってキャラクターを6人ばかり作ってパーティーを組み、ダンジョンを探索。国の偉い人から依頼された品を探したり、敵をどんどん倒していいドロップアイテムを狙ったり……
そこまではウィザードリィと同じ。しかし、エルミナージュはウィザードリィにも世界樹の迷宮にもない部分があります

フェイスロード

機種によっては、キャラクターごとに表示される顔の絵をプレイヤーの手で準備できます。
いくつかある絵の中から選べる、という意味じゃありません。好きな漫画やアニメやゲームのキャラ、自分で書いた絵……何でも使えます。下は3DSでの例。

やり方
  • PSP版
    48×48のPNGかBMPの画像を用意。頭の後ろを透過させてもいい。パソコンを介してPSPに送り、ゲーム内で選択。
  • 3DS版
    3DSのカメラ機能で撮影し、ゲーム内で選択(後ろの透過は不可能)。

これで、「自分の好きなキャラたちが集結して冒険!」なんてこともできます。
※著作権には気を付けましょう。個人で利用する分にはいいでしょうけど。

スーファミ版のウィザードリィ6なら、やろうと思えば同じようなことができます。ただし、ドット絵を自分で書かないといけません。明らかにこっちの方が上位互換です。

スタイルロード

こっちは立ち絵を自分で用意する機能です。
PSP版なら3だけでできて、使える画像は272×272のPNGかBMP。
3DS版なら1でも2でも3でもカメラ機能で撮影してできます。

スペルキャスティング

呪文の名前を好きなものに変えられます。
敵全体にダメージの攻撃呪文をイオナズンやアルテマにするもよし。強力な回復呪文をベホマやケアルガにするもよし。

サウンドロード

PSP版の3とPC版の1だけでできる機能。WAVEかMP3の音楽をゲーム内で鳴らせます。
ダンジョン曲はロマサガの下水道でラスボス曲はドラクエ3の勇者の挑戦、という感じで1曲ずつ変えられます。

ダンジョンロード

PSP版の3だけでできる機能。ランダムで作られたダンジョンを探検できます。
敵キャラの強さや出てくるアイテムは、ダンジョンが作られたときのパーティーの平均レベルによって変わります。

種族ごとにステータスの基本値があり、ランダムのボーナス値を付け足すことができます。ボーナス値はキャラを作るときにランダムで出されます。
そして職ごとに必要なステータスがあり、基本値+ボーナス値で満たしていれば選ぶことができます。これによって「エルフは魔法職になりやすい」「オーガは前衛になりやすい」みたいなものが生まれます。

中級職や上級職だと必要なステータスは高めです。それを満たすほどのボーナス値はなかなか出ません。
ボーナス値の出し直しはボタン連打でできますが、連打しすぎて「今、すごい数が出たのに飛ばしちゃった!」となることもあります。
ボーナス値の最高は64らしいです。僕の最高記録はたしか40。

必要なステータスに足りないなら、他の職でレベル上げしてステータスを上げて転職すればいいです。

魔傀儡・ゴブリン・オーガは、1だとクエストをクリアした後で選べるようになります。

人間

平均的な種族。特別強みも弱みもありません。だがそれがいい、ということで主人公ポジションの種族として選ぶ方も多そうです。

エルフ

魔法職向き。指輪物語(ロードオブザリング)のエルフはすごいですが、こっちのエルフは今どきのエルフです。
低い耐久力をカバーできれば前衛もできます。

ドワーフ

前衛向き&僧侶系向き。
昔のドワーフはごつかったですが、最近のドワーフはデフォルメキャラっぽいこともあるようです。DQXとかととモノ。とか。

ノーム

ドワーフの前衛適性を減らして僧侶適性を増やした感じ。
作品によってエルフやドワーフみたいなプレイヤーキャラ用種族だったり精霊だったりします。

ホートルット(ホビット)

耐久力は低いですが素早さや幸運が高く、盗賊向き。
ホビットじゃなくなったのは指輪物語で作られた名前だからです。他の作品ではグラスランナー、ハーフリング、ハーフフットとか。

フェアリー

魔法職への適性があり、ホートルット同様に盗賊向きです。しかし小さいせいで腕力や体力は低めで、装備できるものも少なめ。レベルアップの経験値は高めです。

ワービースト

平均的なステータスですが、人間よりは高めです。通常攻撃と同時に毒を与えることもあります。その代わり、レベルアップの経験値は高めです。

ドラゴニュート

人間と竜の血を引く者。腕力や体力が高く前衛向きで、火を吐いて攻撃することもできます。この種もレベルアップの経験値が高めです。

デビリッシュ

人間と悪魔の血を引く者。呪われた装備(作中に結構出てきます)も装備可能で、逆に神聖な装備は使えません。ステータスで見ると前衛向き。レベルアップの経験値が高めです。

魔傀儡

読み方は「まくぐつ」。魔法仕掛けの人形です。
ステータスは全体的に低めですが、呪文への抵抗力はかなり高めです。

オーガ

腕力と体力がかなり高く、とても前衛向きです。僧侶系への適性もあります。
呪文への抵抗力はかなり低く、レベルアップの経験値は高めです。

ゴブリン

こっちは後衛向きのステータス。ホートルットと同じく盗賊向きでもあります。

漫画やアニメからキャラクターの絵を持ってくると、種族が人間ばっかりになりませんか?

そこは空想のやり方によりけり。「エルフ」「ドワーフ」とかいうのは種族じゃなくて守護星座や戦闘タイプみたいなものと考えるのはどうだろう。

基本職、中級職、上級職に分かれています。
強さは必ず基本<中級<上級、というわけじゃありません。中級職や上級職より基本職の方が優れている、なんて部分もあります。
レベルが職ごとの一定値まで上がると、新しい能力を使えるようになります。

基本職

戦士

HPも攻撃力も高く、使える装備品が豊富。1組のパーティーに2人か3人いてもいいです。
練度が上がると攻撃力が更にアップ。

魔術師

ゲームによくいる魔法攻撃役。敵によっては物理攻撃より呪文攻撃の方がいいです。ティオメンテ(ワープ)でダンジョンの奥へ一気に侵入したりダンジョンの出入り口まで脱出できるのも便利。
練度が上がると呪文の威力アップ。

僧侶

回復役。しかし装備品が結構いいので、状況によっては前衛になります。霊体のモンスターに直接攻撃でダメージを与えることもできます。
こっちも練度が上がると呪文の威力アップ。

盗賊

宝箱を開ける役。宝探しゲームでもあるので、箱開けは絶対必要な技術です。盗賊能力を使える職は他にもありますが、盗賊の方が成功しやすいです。
FFとかにもある敵から盗むスキルは練度が上がった後で使えるようになります。敵の装備品を盗むときは「装備解除→盗む」の順でやらないといけません。

錬金術師

錬金術師の呪文を使えるだけでなく、装備品を強化したりアイテムを作ったりもできます。戦闘中はとりあえずロイド・ラロイドで麻痺をばらまくのがいいです。
これも練度が上がると呪文の威力アップ。

使用人

味方のHPMPを回復したり物理攻撃力を上げたりする援護役。
練度が上がるとMPの回復量が上がります。

中級職

司祭

魔術師と僧侶の呪文を使えますが、それより有利なのはドロップアイテムの鑑定(本作は鑑定しないとドロップアイテムが何なのかわかりません)ができることです。鑑定に失敗して状態異常を起こしたら、町の外まで飛び出して治しましょう。
練度が上がると呪文の威力アップ。

狩人

物理攻撃が強く、盗賊の能力も使えます。ターンの最初に先制攻撃することもできます。
練度が上がると物理攻撃の威力アップ。
普通は呪文職から転職するとMPが下がりますが、錬金術師から狩人になった場合は元のままです。

闘士

ドラクエで言うところの武闘家。素手で戦い、連続攻撃することもあります。味方側が連続攻撃すると気持ちいいですが、敵側にされると「まだ続くの?」となります。
練度が上がると連続攻撃時の大ダメージが出やすくなります。

遊楽者

呪文と同じ効果の楽器を演奏、普通に魔術師の呪文を使用、タロットカード(自分たちが有利になったり不利になったり)、盗賊能力……と、いろいろできます。
練度が上がるとタロットカードを成功しやすくなります。楽器を演奏するジョブだけど、楽器効果アップじゃないです。

読み方は「かんなぎ」。霊体のモンスターにダメージを与えられます。練度が上がるとダメージアップ。
攻撃反射の結界は自分たちが使うと便利ですが、敵にされると自分たちがどんどん削れていくのであせります。

召喚師

FFじゃないので「士」じゃないです。モンスターと契約し、召喚します。練度が上がれば召喚したモンスターの強さアップ。
本作にある「モンスターと結婚して子供が生まれるシステム」を使うためにはこの職が必要。僕は気が向かなくてやったことないですが。

神女

戦士のように戦うことができ、僧侶の呪文を使うこともできます。霊体のモンスターに直接攻撃することも可能。
練度が上がると物理攻撃の威力が上がり、アンデッドや悪魔へのダメージがふえます。

上級職

君主

前衛で僧侶の呪文を使えますが、霊体のモンスターに直接攻撃でダメージを与えることはできません。防御能力は高め。
練度が上がると仲間を状態異常や首切りから守ります。

二刀流を使える前衛。魔術師の呪文を使えますが、攻撃に使うと威力低め。移動中の補助に使う方がいいです。
練度が上がると物理攻撃の威力が上がり、敵の攻撃につばめ返しでカウンターします。

忍者

首切りで一撃必殺を狙えますが、混乱したときが怖いです。
練度が上がると、1度隠れることで首切り成功の確率を上げられるようになります。

  • するメリット
    職ごとのスキルは使えなくなりますが、呪文は使えます。ただしMPは減ってしまいます(錬金術師→狩人のときだけはセーフ)。
    後衛職は魔術師・僧侶・錬金術師を1つずつやっておくと汎用性が上がります。
  • しないメリット
    転職しないと、イノセント装備というものを使えます。戦士や盗賊など剣や盾を装備できる職だと有利です。

ウィザードリィは蘇生に失敗すると灰になってしまい、更に失敗するとキャラがロストしてしまいます。こうなると2度と戻ってきません。
僕は本作でキャラが何度もやられていますが、灰になるところを見たことがありません。しかし「1度だけキャラが灰になってあせった」という話をインターネットで見たことがあるので、全然発生しないわけじゃないようです。

この記事、最初は「PSP版エルミナージュ2」として書き始めました。僕にとってそれがエルミナージュとの出会いだったからです。しかしエルミナージュ共通部分だけでも長くなりそうだったので、エルミシリーズの記事ということにしました。

本作のことを「ウィザードリィファンがやりたかったことができるゲーム」と呼んでいる方をネットで見かけたことがあります。それだけいいゲームなんだと思います。
しかし、遊ぶ手段が限定されます。
PSP版はTSUTAYAやGEOで買うならともかく、DL版は異色作のアメノミハシラ(キャラメイクできない)しかありません。
3DS版は元からDL専売で、もう販売終了になっています。
PS2版やDS版は店売りのみで、現物をなかなか見かけません。
Steam版は1が出ていますが、「日本語はサポートされていません」だそうです。
※後日追記 日本語版が出ました。フェイスロードやスタイルロードもあります!

DMM GAMESなら1のPC版(PSP版が元)をダウンロードで買えます。こっちは日本語版で、フェイスロードとサウンドロードができるようです。1のPC向けパッケージ版も世の中にはあるようです。

ウィザードリィっぽくてキャラ絵を付け足せるゲームが他にもあればいいんですが……Steam(PC)なら同じようなシステムのゲームをいくらでも作れそうな気がする、というのは素人考えなんでしょうか。

Steam版世界樹の迷宮のMODにそういうのないですかね……駄目?

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