ゼノブレイド2 ~ホムラ、ヒカリ……魅力的なキャラクターたちのゲーム~

Xenoblade2 2010年代
  • いいところ
    個性的なキャラクターたち。
    驚かされる展開。
機種Nintendo Switch
メーカー任天堂 モノリスソフト
発売日2017年(平成29年)12月1日

雲海が広がる世界アルスト。その中心には世界樹と呼ばれるものがそびえ立ち、上にはかつて人間と神が暮らしていた理想郷「楽園」があるという。
しかし人間は楽園を追われてしまい、雲海を移動する巨神獣(アルス)の上で生きている。

レックスは雲海の下から資材などを引き上げるサルベージャーとして働いていた。その一環として沈没船の探索を依頼されたが、船内でおどろくべきものを発見する。

Wiiで始まったゼノブレイドシリーズの新作。今度はSwitchに登場です。
タイトルはゼノブレイドの2ですが、1とは雰囲気がかなり違います。あっちが王道ファンタジーだったのに対し、こっちはシリアスな場面があったりギャグ的な場面があったりします。インターネットでは「ライトノベルっぽい」と言われていました。

こういう雰囲気が好きと言う方も嫌いと言う方もいます。僕は両方ともいけます。

コアクリスタルという石を人間(とか)が使うことで現れるもの。人間っぽいブレイドも獣そのもののブレイドもいます。ブレイド所有者となった人はドライバーと呼ばれます。

「実体と意思を持っているスタンド(ジョジョの奇妙な冒険に出てくる幽霊のようなもの)」と言うとイメージしてもらいやすいようです。
スタンドと違うのは1人で何体も持てること。そしてスタンド使いもといドライバーもブレイドと一緒に戦うこと。
ブレイドはそれぞれ武器を持っていて、作中の時代ではその武器をドライバーとブレイドで使い回すのがメジャーな戦い方です。
ポケモンも近いかもかもしれません。ブレイドにも炎タイプとか水タイプとかあるので。

ブレイドはコアクリスタルを壊されないかぎりはやられても復活できます。ただしドライバーが死ぬとコアクリスタルに戻り、またブレイドとして呼び出されたときは元の記憶を失っています。

雲海の上を泳いだり飛んだりしている巨大生物。作中の人々はこれの上に国や町を作って暮らしています。他のゲームに出てくる「ナントカ大陸」「カントカ島」が生き物になっていると思ったらいいです。

アルスたちが「深いところまで潜ってみようかな!」なんて気まぐれを起こしたらまずいな……

問題は巨神獣たちが年老いて次々に沈んでいっていること。人々は土地を求めて争うこともあります。

レックス

主人公。サルベージャーとして稼いだお金を地元に仕送りする真面目な少年。沈没船でブレイドのホムラと出会い、ドライバーになります。
「前作で主人公だったシュルクがスマブラに出たからレックスも後に続く」と言われていましたが……
バトルでは主に攻撃役。フォローしないとあっさりやられるのはシュルクと同じ。

ホムラ

ヒロインの1人。沈没船で眠っていたブレイド。優しくおっとりしていますが、実際はかなり知恵が回ります。頭のいいお姉ちゃんいいよね……
火の技を使いますが、自分は炎タイプじゃないと主張します。

ヒカリ

ホムラのもう1つの姿・人格。序盤の終わり辺りで登場します。
ホムラとはいろいろ逆。高飛車でズバズバ言う性格ですが、結構抜けているところがあります。ブレイドとしての実力はホムラより上(らしい)です。
こっちが真の姿なので姉ポジションだと思いますが、あまりそう見えません。

なお、スマブラにゼノブレイド2代表として出たのはレックスじゃなくホムラ・ヒカリ。PVではレックスが「俺じゃないの?」と言っていました。

ニア

猫耳少女。元々敵チームの一員でしたが仲間たちの行動に疑問を持ち、レックスたちに味方してくれます。
バトルでは主に回復役。パートナーは虎型ブレイドのビャッコ(声は地獄の番犬)。ニアを操作キャラにすると、ビャッコに乗って移動できます。

トラ

ノポン族の少年。同族に比べるとやけにでかいです。
ドライバーになりたがっていましたが適性を持っていなかったので、家族と共に作った人工ブレイドのハナをパートナーにします。
このハナを強化するためにタイガータイガーというミニゲームをするんですが、難易度は昔のファミコンソフトくらいの高さ。ハナは無強化でも強いので、ミニゲームはやらないくてもいいです。

ヴァンダム

傭兵団の団長。レックスに技を教えたり生き様を見せたりしますが……
「ヴァンダム」という名前のキャラクターはゼノブレイド1・3やゼノブレイドクロスにもいます。FFにおける「シド」みたいなものなのかも。

前作同様、3人で組んで戦います。
3人と言っても、ペアになっているブレイドもすぐそばにいます。つまり主人公側だけでも6人いて更に敵キャラもいるので、戦闘中はかなりわちゃわちゃします。
とりあえずパーティーはレックス→攻撃役ニア→回復役トラ→盾役にしておくのがいいです。トラは後々出てくる盾役向きキャラと交代するのもあり。

レックスたちはいろいろなブレイドと出会っていきますが、「レックスの手持ちには必ず攻撃役ブレイドが来る」「ニアの手持ちには必ず回復役ブレイドが来る」というふうになるわけじゃありません。そこは後々出てくるドライバーの交代手段を使ってもいいし、別の役割に挑戦させてもいいです。

ドライバーコンボ

技(アーツ)によっては、敵に状態異常のような効果を与えられます。例えばニアのバタフライエッジならブレイク(体勢崩し)、レックスのアンカーショットならダウン(転倒)。他にもライジング(打ち上げ)やスマッシュ(叩きつけ)があります。

これらをブレイク→ダウン→ライジング→スマッシュの順でつなげていけます。

キャラクター1人で最後までやるのは難しいので、仲間と交代しながら進めるのがいいです。
いきなり最後までやること自体、最初は難しいです。まずはレックスとニアでブレイクとダウンだけやって、慣れてきたらライジングとスマッシュに挑戦すればいいかと。

ブレイドコンボ

ブレイドたちの技を連続して出します。いろいろな組み合わせ、というか無数の組み合わせがありますが、一番簡単なのはホムラの炎技→ビャッコの水技→ホムラの炎技の順で使うことです。
いろいろやろうとせず、「うちのパーティーはこれを出せる」という組み合わせを1つか2つ見つけておいてそれらを中心に使うのがいいです。

他の要素

他にもチェインアタック(パーティーゲージが3つたまったところで+ボタン)だのフュージョンコンボ(ドライバーコンボの最中にブレイドコンボ、あるいはその逆)だのあります。
これを全て完全に把握するのは難しいです(僕もナントナクでやっていました)。正直、このややこしさがゼノブレイド2唯一の難点だと思います。
しかし、うまく出せれば敵にすごいダメージを与えられてかなり気持ちいいです。

レックスたちはあちこちでコアクリスタルを手に入れ、それを使うことで新しいブレイドと出会います。ただし、ホムラたちみたいなレアブレイドの場合とその他大勢っぽいコモンブレイドの場合があります。
レアブレイドが出るかどうかには運の要素が関わります。最高クラスのコアクリスタルなら出る確率が高めですが、どうでもいいクラスのコアクリスタルからポロッと出ることもあります。
出ないときは全然出なくて……僕も全員そろっているわけじゃありません。最も出そうにないのがコスモス(KOS-MOS Re:)。元はゼノサーガのキャラです。

友人は最初の方でいきなりコスモスを出したそうな……

必ず特定のレアブレイドが出るコアクリスタルもあります。
レアブレイドは必ずいないといけないわけでもないので、いたら運がいいと考えるくらいがよさそうです。

レアブレイドが欲しい場合は……↓

本作にはネタバレ禁止的なことがあります。
第3の剣のことは物語的にかなりの見せ場で、「あのときのアレは伏線だったのか!」となれるものでもあります。
ブレイドとは? 巨神獣とは? という設定部分も驚かされる話です。敵チームがどういう集団なのかも気づいたときにハッとなります。
そこを語れると面白いんですが、絶対にネタバレなしで見た方がいいです。もう公式にネタバレされている部分もありますが。

本作には2周目以降の追加要素(アドバンスドニューゲームモード)があります。例えば2周目以降限定のブレイド。
僕が1番好きなのはレベルを下げられること。下げた分だけ経験値がポイントとしてたまり、アイテムと交換してもらえます。
人によっては「レベルを下げるなんてどうなの」と言いたくなるようですが、かなり面白い要素です。
ドラクエ5でレアな仲間モンスターを入手するために延々と戦っていたら、主人公のレベルだけガンガン上がっていってそのうち最高の99に到達します。ここから先、主人公は戦闘に出すだけ経験値が無駄です。
しかしゼノブレイド2のレベル下げシステムがあれば、主人公のレベルを適切なところまで戻してもう一度経験値をためることができます。そして他のアイテムを増やせます。
ポケモンSVもDLCのハイレベル地域でうろうろしていると、御三家(最初の1匹)やエースポジションポケモンだけ最高の100レベルに到達してしまいます。このレベルを下げてアイテムと交換して……とできたらいいと思います。
個人的に、強くてニューゲーム(クロノトリガーなど)や暴露モード(レイジングループなど)と並ぶいろいろなゲームで使ってほしい要素です。

前作同様、いい曲ばかりです。僕が好きなのはアヴァリティア商会、グーラ領、スペルビア帝国の曲。グーラ領の曲は前作のガウル平原曲っぽく作られています。某ボスキャラ(ギャグでやっているのか真面目にやっているのかわからない2人組やロボ)の曲も本作を象徴していていいと思います。

本作はシステム的なややこしさを抱えてしまっています。遊びやすいゲームとしてはゼノブレイド1・3の方が上です。
しかし、本作はブレイドの設定や展開の面白さがあります。そこだけでも遊ぶ価値はあるかと。

ゼノブレイド仲間の記事はこちら。

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