オクトパストラベラー ~8人の主人公キャラ~

2010年代
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    遊びやすいシステム。ブレイクが楽しい。
    バラバラな状態からつながっていく物語。
略称オクトラ
機種Nintendo Switch
メーカースクウェア・エニックス
発売日2018年(平成30年)7月13日
後に続いた機種Steam XboxOne

昔ながらのシステムを持つオーソドックスなRPG。それでいて新しさもあります。
画面はHD-2Dと呼ばれる技術で作られていて、昔ながらのドット絵っぽいです。
「昔ながら」を何度も使っていますが、そのくらい昔のRPGの流れをくんでいる作品です。僕のような何十年も前からRPGをやっているプレイヤーも安心して遊べます。

画質とかいろいろなものをダウングレードさせてロマサガ辺りの横に並べておけば、普通になじむと思います。

主人公たちが使える能力。町の人たちに対していろいろな行動を取れます。
「正道」「邪道」があり、正道は条件さえ足りていれば必ず使うことができて必ず成功。邪道はいつでも使えますが確率で失敗します。
正道は善側っぽいですが、中には「それ、悪役っぽくない?」と突っ込みたくなるものもあります。

ターン制。主人公側はコマンド入力して戦います。そこは昔ながらですが、本作独自の要素もあります。

ブースト

ターンごとにBP(バトルポイント)がたまっていき、これを消費しながら攻撃することでダメージを大きく与えられます。
通常攻撃なら攻撃回数が増えるので、次の項目のものをうまく進められるようになります。

ブレイク

敵の弱点を決まった回数突くと、ブレイク=停止状態にできます。ブレイクするとダメージを受けやすくなるので、必殺技をどんどん叩きつけるチャンスです。
弱点には「炎」「光」などの魔法攻撃系統と「剣」「弓」などの物理攻撃系統があります。上のブーストを使って複数回攻撃すれば、ブレイクまでに必要な回数を1ターンのうちにいくつも稼ぐことができます。
このシステムがあるので、普通のRPGだと「魔法を強化するのには役立つけど、ぶっ叩く武器としては使わない」なんてことになる杖も本作では使い道があります。

個人的にはここが本作のバトルで最も面白かった部分。「誰のどの武器なら弱点を突ける?」「どのタイミングでブレイク状態にさせる?」と考えるところがパズルっぽくて好みです。

ベースジョブ

主人公たちが最初から持っているジョブ。外すことはできません。

バトルジョブ

イベントをクリアすることで1人1つずつ付け加えられるジョブ。その名のとおり、バトルのときだけ使えるジョブです。ただし複数人で同じバトルジョブを使うことはできません。
ほとんどは主人公たちが持っているジョブですが、バトルジョブ専用の上級職もあります。

バトルジョブについて、自分なりの考えをまとめてみました。

本作には主人公キャラが8人いて、プレイヤーは最初にその中から1人を自分自身の主人公として選ぶことになります。選ばなかったキャラは仲間キャラです。
1度に行動するのは4人。他の4人は酒場で出し入れできます。主人公だけは固定です(そのキャラ自身のイベントを最後まで進めれば外せるようになります)。
パーティーにいる仲間とは会話イベントが発生することもあります。

彼らの頭文字を合わせるとOCTOPATHになります。つまり、本作のタイトルに付いている「オクトパス」はタコ(octopus)と関係ありません。

オフィーリア

神官として暮らしていましたが、友人の代理として儀式の旅をすることになります。
ベースジョブは神官。回復魔法だけでなく、光属性の攻撃魔法も使えます。他のゲーム同様に本作も回復役が必要なので、このジョブはとても重要です。
フィールドコマンドは正道の「導く」。町の人を連れ出し、戦闘に協力してもらいます。

サイラス

学校の先生をやっていましたが、トラブルに巻き込まれて旅立つことに。
ベースジョブは学者。他のゲームで言うところの魔法使いで、魔法攻撃が強い職です。
フィールドコマンドは邪道の「探る」。町の人の秘密を調べることができます。普通に暮らしている人がすごい秘密を抱えていることも……
更に彼は戦闘開始時に敵の弱点を1つ見抜くことができます。本作は弱点を突くことが重要なので、とても便利です。

トレサ

主人公たちの中にはどうしようもなく不幸なキャラもいますが、彼女は完全に逆。大商人になる夢があり、目標となる人物と出会い、それがきっかけで外界へのあこがれを抱いて旅立ち……やさぐれた大人の僕にはまぶしすぎます。
ベースジョブは商人。自分を回復したり攻撃を必ず回避したりする技があります。ただし彼女の本領発揮はバトルジョブのルーンマスターを使えるようになってから。攻撃回避の技を仲間へ配ることができるようになり、それだけでもかなり便利です。
フィールドコマンドは正道の「買取る」。町の人の持ち物を買い取ることができます。たまに割り引きしてもらえることもあり、すごく高価な品はこれを狙うのがいいです。
マップ移動でお金を拾えることもあります。これを利用して金策することも可能。

オルベリク

元はある国の騎士でしたが仲間の裏切りによって何もかも失い、流れ着いた村でひっそり生活していました。そんな中、裏切った者の情報をつかんで旅立つことになります。
ベースジョブは剣士。剣や槍でバキバキダメージを与えていく物理アタッカーです。戦闘中にやることは必殺技をどんどん使うこと。
フィールドコマンドは正道の「試合」。町の人に「さぁ、勝負だ」といって戦闘を吹っ掛けます。弱そうなじいちゃん相手でも戦えるので、本当に正道なのかと思えてきます。弱そうに見えてめっちゃ強い人もいるので、返り討ちに遭うことも。

プリムロゼ

いいとこのお嬢様でしたが親を殺され、今は仇を探しながら暮らしています。上司は「優しくなでてやろう……」とか言いつつアレなことをしてくるタイプ。ようやく仇を見つけて旅立ちますが、その後もきつい展開が続きます。
ベースジョブは踊子。いろいろな踊りで仲間を強化します。踊り子で敵討ちが目的なので、ドラクエ4のマーニャっぽい。
フィールドコマンドは邪道の「誘惑」。町の人を連れ出してバトルに参加してもらいます。

アーフェン

子供のころに助けてくれた旅の薬師にあこがれ、自分も薬師に。旅立つ理由も恩人のように人助けするためです。
ベースジョブは薬師。回復技や蘇生技があります。更に、斧での攻撃技もあります。声優さんがGガンダムで主人公役をやっていた方なので、ものすごく気合が入った掛け声です。
フィールドコマンドは正道の「聞き出す」。町の人から情報を聞けます。

テリオン

盗賊として暮らしていましたが、ある屋敷へ忍び込んだときに失敗。自由にしてもらう代わりに仕事を請け負えと言われてしまいます。
ベースジョブも盗賊。踊子とは逆に、敵を弱らせることができます。SPパサーでSP(他のゲームでのMP)を仲間に渡せるのも便利です。
フィールドコマンドは邪道の「盗む」。その名のとおり、町の人から物を盗みます。仲間たちは彼のことをどう思っているんだろう……特にトレサ。義賊と思っている?
あちこちにある鍵付き宝箱(紫色の箱)を開けられるのはこの人だけです。

ハンイット

狩人として育ってきましたが、師匠が赤目という魔物を追っていったまま帰ってこなくなっています。1年たって師匠の相棒狼だけが帰ってきて、師匠を探す旅に出ます。
ベースジョブは狩人。弓矢で複数回攻撃したりしますが、最も便利で汎用性大なのはターン終了後にもう1度動くスキルです。
フィールドコマンドは邪道の「けしかける」。手持ちの魔物を町の人にけしかけます。これは明らかに邪道。
けしかける魔物はポケモンよろしく戦闘中に捕獲できます。

本作は各キャラクターに4つの話があります。
最初のうちは内容がバラバラ。しかしだんだん共通する部分が出てきます。あっちのキャラの話で出た名前がこっちのキャラの話でも出る、みたいな感じで。

そして、最後の最後に出てくるエピソードでいろいろな真相が見えてきます。

3時間限定で遊ぶことができ、セーブデータを製品版に引き継ぐこともできます
制限時間内に全ての仲間を集めることもできます。ただし進められる物語は各キャラクター最初のイベントだけです。
うまい方は、この時間内で強力な町の人を倒したりするそうです。町の人と戦うということはオルベリクの試合なわけで、オルベリク1人で戦うわけで……すごさを余計に感じられます。

いろいろな要素があっていろいろな楽しみ方があるゲームも面白いです。
しかし、本作のようにシンプルな遊び方のゲームも面白いです。
体験版で遊んでみれば、本作のよさがわかってくるはずです。

基本的な話だけで結構長くなって、パーティーのオススメキャラやオススメバトルジョブの話を入れられなかった……別の記事にしますか。

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