- いいところ
とっつきやすそうなキャライラスト。
ウィザードリィっぽいゲーム性。
略称 | 世界樹1 |
機種 | ニンテンドーDS |
メーカー | アトラス |
発売日 | 2007年(平成19年)1月18日 |
後に続いた機種 | 3DS Switch Steam |
物語
エトリアの町の近くで巨大な地下迷宮の入り口が発見された。
町の代表者が探索の布告を出したことで冒険者が集まり、町は発展していく。
主人公もまた、迷宮へ挑むためにエトリアの町を訪れる。
ウィザードリィの流れをくむゲーム
ニンテンドーDSで出たダンジョンRPG。
ウィザードリィを意識した作りになっていて、ダンジョン風景は横から見た形で表現されます。移動中は主人公たちの姿が見えず、名前やHPなどの一部ステータスだけ表示されます。
いくつかの職業があること、自作したキャラクターでパーティーを組む、町を拠点にしてダンジョンへ挑む……という部分もウィザードリィと同じ。
何もかも同じというわけではありません。
例えば、やられたキャラがロスト(消滅)してしまうことはありません。これがあると窮屈なので、なくなってくれてよかったです。
種族はありません。後の作品になると出てきますが。
他にも、手に取りやすくなる仕掛けが施されています。
主人公たち
ウィザードリィはそもそもキャラクターの顔絵がなかったり、あったとしても写実的に描かれていたり。
世界樹の迷宮だとキャラクターの絵は日向悠二さんに書かれたもので、若干デフォルトぎみ。かわいげのある雰囲気の絵が多いです。
これによって、世界樹の迷宮はとっつきやすそうな雰囲気を作っています。僕もこのキャラ絵にひかれて世界樹の迷宮を始めました。
主人公たちには設定や人格が決められていません。プレイヤーが自分で好きに考えてもいいし、考えなくてもいいです。
主人公たちに割り当てることができる職は7種(後から2種追加)。
職業
ソードマン
前衛職。仲間と連携攻撃できる剣とスピード減で威力が高い斧が武器。
最初は剣の方が使いやすいです。それなら雑魚戦で範囲攻撃して活躍しやすいですし。
レンジャー
中衛職。攻撃も援護もでき、移動時に役立つスキルもあり。
特にオススメの攻撃スキルは、攻撃回数が増えるダブルショットと数ターン後に大ダメージとスタンを与えるサジタリウスの矢。急いで回復したいとき、治療役をアザーステップでターンの頭に動かせるのが便利です。
パラディン
前衛職で盾役。いるかどうかで難易度が違う職の1つ。
きつい戦闘ではまず防御陣形。その後はフロント・バックガードやファイア・フリーズ・ショックガードを状況に合わせて使うといいです。暇なときはシールドスマイト。
ダークハンター
前衛職。武器は、敵の行動を止められる剣か敵に状態異常を耐えられる鞭。攻撃力が高めなのは剣。
僕は「悪運がよくてお調子者の盗賊」をイメージしていましたが、LUC(運)は低め。
メディック
基本的には後衛職(頑張って前に出ることも可能)。回復役なので、いるかどうかで難易度が違う職の1つ。
医術防御で守りを固められることも強みです。リマスター版では、移動中に回復できるキャンプ処理か超強化されました。
アルケミスト
後衛職。ドラクエの魔法使い、FFの黒魔道士のような属性攻撃役。
炎・氷・雷の攻撃スキルを上げておけば大体の状況で仕事ができます。
バード
中衛職で援護役。攻撃は仲間に任せ、自分は歌っているのがいいです。攻撃力アップの歌、スピードアップの歌、武器に炎や氷の属性を与える歌とかあるので。
経験値を多めにもらえるホーリーギフトも便利。
ブシドー
後から追加される職。前衛ですが、防御力はかなり低めなのでパラディンに守ってもらうべきです。
構えスキルが使いにくい……育てるなら1つの構えを集中して上げるのがオススメ。
本領を発揮するのは次に出る世界樹の迷宮2から。
カースメーカー
後から追加される後衛職。敵を弱らせたり動きを止めたりすることの専門家。
HPが減っているほど大ダメージを与えられるペイントレードも強力ですが、結構危なっかしいです。
パーティー結成(普通)
パーティーは5人まで。前衛3・後衛2か前衛2・後衛3のどちらかです。「全部で4人。前衛は1人だけ」「1人旅」なんてこともできますが、いきなりやるのは難しいかと。
「前衛→パラディン・ソードマン、後衛→メディック・アルケミスト・レンジャー」辺りが最初はやりやすいです。
パラディンとメディックが1人ずついれば大体何とかなります。
攻撃役が1人いればより行動しやすいです。
パーティー結成(妄想込み)
僕はドラクエ1で主人公がどういう人なのか考えて楽しんでいたクチ。世界樹の迷宮でも、主人公たちの設定をガッツリ考えてパーティー結成します。
どれもこれもどこかで見たような設定ばかり。でも、そんなので十分です。アレな設定すぎて売れなかったら出版社の方々に迷惑がかかるとかじゃないですし。
正確に言うと、この設定はDSの世界樹じゃなく3DSの新世界樹で考えたものですね。
難易度
キャラクターの絵はかわいげがあって、すごくとっつきやすそう。しかし、難易度は高めです。最初の方に出てくる敵は今どきのゲームだと楽に勝てる程度の強さですが、世界樹の迷宮だとガンガン殺しにかかってきます。
FOE(Field On Enemy)という特別なモンスターもダンジョンのあちこちに配置されています。こいつは同じ場所にいるモンスターよりもずっと強め。下手に戦いを挑むとあっさり返り討ちです。
僕の友人は「逃げるのが嫌だ」と言って突っ込んでいきたがります。しかしFOEはモンスターの形をしたトラップのようなものなので、避けるのがオススメです。
後に出たリマスター版だと難易度を調節できます。
生配信で「最初に出た方はどの難易度?」と問われた製作者さんはこう答えました。「あれはEXPERT(ハードモード)」と。僕たちは鍛えられていた……?
マッピング
DS下画面のタッチ操作でマッピングできます。自分だけの地図を作れるというわけ。僕からすると、世界樹の迷宮におけるかなり好きな要素です。地図の空白がどんどん埋まっていくのって、楽しくないです?
僕の場合だと、楽しさの割合は育成を含めたキャラメイクが6、マッピングが3、他が1くらい。
そんなにキャラクターを作りたいんですか。
このマッピング要素はリマスター版にも引き継がれています。
しかしマッピングが面倒くさいと考える方もいます。そのため、リマスター版ではオートマッピングもできるようになりました。
迷宮の秘密
10年以上前のゲームとはいえ、ネタバレは避けます。
第5階層に入ったときの驚きは、ネタバレなしで味わってほしいです。
今遊ぶならリマスター版
マッピングするときの書き心地はSwitchよりDSの方が若干上なので、DS版をどうにか見つけて遊ぶのもアリです。しかし、DS版は難易度の高さがネックになるかもしれません。
そこを考えると、上にも書いてあるリマスター版が入手しやすくていいです。こっちなら難易度調節のお陰でとっつきやすいです。
下画面の書き心地と難易度調節の両取りをしたいなら、3DSで出たリメイク版の新世界樹の迷宮がいいです。ただし、3DSの本体やソフトはだんだんレアになっていくはず。
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世界樹1の最強装備に関する記事です。
強い装備は高いですが、持っていると何となく気持ちいいです。持つこと自体に達成感があると言うべきでしょうか。
パーティー編成は世界樹シリーズの特に面白い部分だと思います。
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