- いいところ
タイムトラベル要素が面白い。
サガっぽくないところもあるが、サガっぽいところもある。
| 略称 | サガ3 |
| 機種 | ゲームボーイ |
| メーカー | スクウェア |
| 発売日 | 1991年(平成3年)12月13日 |
序盤の物語
この世界の全ての時代の空に忽然と現れた水瓶は多量の水と共に多くの魔物を流し続け、幾多の町が海の藻屑と消えていった。
ダームの町では、滅びの未来から来たとされる三人の子供たちが長老の孫娘と共に育てられていた。運命の門は、彼らの旅立ちから開かれる。
GBサガ完結編
ゲームボーイでのサガシリーズはタイトルにあるとおり本作で完結編。次からはスーファミのロマサガです。
本作はシリーズファンの方々に「他のサガと雰囲気が違う」と言われていたそうです。原因は作った方が違ったから。サガ1やサガ2を作った方々はロマサガ1の開発に移っていたみたいです。
確かに違うところはいろいろあります。しかしこの作品なりの面白いところもあります。
題名なんですが、僕は「Sa・Ga3 時空の覇者 [完結編]」だと思っていました。しかしスクウェア・エニックスのサイトによると「時空の覇者 Sa・Ga3 [完結編]」でした。
過去作との主な違い
主人公たちの名前・種族
本作の主人公たちは最初から名前や種族が決まっています。
名前は変更可能。種族も作中の行動によって変わります。
ゲームの最初で名前を付けるときに大まかなポジションが出るんですが……
- しゅじんこう(デューン)
- おとこともだち(ポルナレフ)
- おんなともだち(ミルフィー)
- すきなじょせい(シリュー)
「好きな女性」って、かなりドストレート。
ポルナレフにシリューとか、ジャンプ漫画っぽい気もします。
モンスターとロボット
仲間キャラとしてのモンスターはサガ1から、メカはサガ2から登場していました。
本作の主人公たちは戦闘後に肉を食べることで獣人やモンスターへと、パーツを使うことでサイボーグやロボットへと変化していきます。
自分を改造していると考えるとすごい世界です。
レベルアップ
本作は普通のRPGのように主人公たちがレベルアップで成長します。
「他のサガシリーズと違う」と言われるのはこれが大きいんじゃないでしょうか。
ジャンプ！
移動中に主人公をジャンプさせ、落とし穴を飛び越えたりできます。
これは面白い要素。ドラクエとかで「このくらいの穴なら飛び越えたら？」と思うことがあるので。
ステスロス
ステスロスとは
タイムマシンで戦闘機。
最初は神殿から動けませんが、物語が進むなかで能力を取り戻していきます。
タイムワープ
個人的に本作の目玉要素。
主人公たちは過去・現在・未来(そして異次元)を移動しながら冒険することになります。
サガ1・サガ2はいくつもの世界が登場するゲームでした。
その代わりに登場したのが過去・現在・未来の世界と異次元だったのかもしれません。
タイムトラベルものということで、「現代ではいい年だけど過去では若い」「現代では子供だけど未来では大人」というキャラクターもいます。
神殿
ぶっ壊すもの。
いや……出る方法は最初から考えておこうよ……
他のできること
乗組員が増えると、船内に武器屋や道具屋など店ができます。
モンスターやロボットから元の人間・エスパーに戻る浄化マシンもあります。
こうやって戻る機能があるなら安心してモンスターやロボットになれる……なれますかね？
少なくとも、物語の進行と共にできることが増えるのは面白い要素です。
本当に前と全然違う？
前作までを踏襲している部分もいろいろあります。
武器に「からてチョップ」「えんずいぎり」「かえんビン」……
敵に「スケバン」「チンドン」「よしもと」「たーまやー」……
こういうぶっ飛んだものは元のサガにかなり近いと思います。
サガ1とサガ2にいた「アシュラ」は本作にもいます。
サガ1では四天王を束ねる存在。
サガ2では幹部(のようなもの)の1人。
そしてサガ3では中盤のボス……だんだん格が下がっている？
仲間たち
さまざまなキャラクターが登場することも過去作と同じです。
ディオール
現代では主人公たちの町で暮らす子供。未来では敵側へ対抗する革命軍をやっています。
この人のすごいところはものすごいものを体に仕込んでいること。そしてどうしようもなさそうな状態からでも復活すること。超科学の力があるとはいえ、そこまでできるとは……
ネメシス
最近の僕は「ネメシス」と言われるとキン肉マンに登場するキャラを想像してしまいますが、こっちが先。現代では主人公たちの町で暮らす少女。未来では革命軍のメンバー。
見た目はシスター。しかし武器はまさかり。
ネットでは「まさかりシスター」と呼ばれているようで、検索すると斧を持ったシスター(すごい笑顔)の姿を見ることができます。
フレイヤ
過去世界の少女。
最初は敵に操られた状態で登場し、主人公は「傷つけないように戦おう」とか言います。しかしみねうちみたいなシステムはないので、普通に戦うしかありません。
そうやってボコボコにされたことは「気のせい」なんて適当な言葉で弁解されます。こういう展開もサガっぽいと言えるかも。
ポラージュ
主人公たち3人を現代に送った人。
かなりの重要人物ですが、本領発揮は姉妹作で。
姉妹作
サガ3 時空の覇者 Shadow or Light
2011年1月6日にニンテンドーDS用として発売されたリメイク版。
僕が初めてサガ3に触れたのはこっちでした。
サガ1やサガ2の記事でも同じようなことを書いています。
僕はリメイク版からGBサガに入ったクチだったわけです。
主人公たちには名前がありますが、リメイク前は仲間たちの台詞がほとんどありませんでした。こっちでは追加されています。
最も違うのは物語的にいろいろ追加されたこと。裏側で行動していた人物のこととか、それに伴う新たなエンディングとか……
Sa・Ga COLLECTION
2020年12月15日に発売された、Switch・PC(Steam)・スマートフォン(iOS、Android)で遊べるソフト。本作はサガ1やサガ2と一緒に入っています。
英語版のサガ1・2・3でも遊べます。僕は横文字がわからないので無理ですが。
終わりに
ゲームボーイでのサガシリーズはここで終わり。しかしスーファミのロマサガに続き、サガフロなどいろいろな作品につながっていきます。
この記事を書いている2024年にはサガ エメラルド ビヨンドやロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン(ロマサガ2のリメイク版)が発売されています。
もっと先までサガシリーズは続いていくんだと思います。
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