かおマリオと任天堂の戦略 ~次に狙う「層」は~

Kao-Mario 2020年代
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  • かおマリオのいいところ
    小さい子でも取っつきやすい。
    無料で遊べて課金要素なし。ダウンロードすればインターネット接続なしでもOK。
タイトルかおマリオ
機種NintendoSwitch NintendoSwitch2
スマートフォン(App Store、Google Play)
メーカー任天堂
発売日2025年(令和7年)8月26日

かおマリオはマリオと遊ぶアプリ(ソフト)です。

起動させると顔だけのマリオが登場。まさに顔マリオ。
タッチ機能でマリオを伸ばしたり、音を鳴らしたり、クリボーたち敵キャラをやっつけたり……小さい子が面白がりそうです。

僕はかおマリオを見てこう思いました。
「容赦ないですね……」

どうして任天堂の方々はかおマリオを作ったのか。そこには戦略のようなものがあるんじゃないでしょうか。

引っ張ったり振り回したり

ひげや鼻を引っ張って伸ばせます。両側から引っ張ることもできます。
ぐるぐると動かし、振り回すこともできます。
帽子をつついて外れさせることもできます。

音を出す

マリオがいないところを触るとキラキラが出て音も鳴ります。
ABXYボタンや十字キーなどを押しても音が鳴ります。音はボタンによって別々。

ボタンで音を鳴らすとマリオが震えます。
右側か左側だけ、両方いっぺんに、と押し方によって震え方が変化。

左上の「?」

左上の「?」を押すといろいろなアイコンが出てきます。

  • マリオ
    いないいないばあをする。
    テレサが出るパターンもある。
  • ハテナブロック
    コインが出たりスーパーキノコが出たり。
  • スーパーキノコ
    マリオが大きくなる。
  • スーパースター
    無敵状態になって敵を倒す。
  • 土管
    土管からクリボーやパックンフラワーが出る。
  • ゲッソー
    墨をかけられる。
  • プクプク
    プクプクに当たると小さくなる。
  • 音符ブロック
    BGMが変わる。
  • キノピオ
    写真撮影する。

小さい子にやらせたら延々と触っていそう……

時間がたつと……

最もうまいと思う部分。

時間がたつとマリオが寝始め、ゲーム終了になります。再開するためにはいっぺんアプリ(ソフト)を終了させないといけません。

つまり、遊ぶ時間を自動的に区切ることができます。親御さんも安心です。

セーブは?

セーブはないです。
小さい子が同じことを繰り返し遊ぶものなのかと。

ここまでだと「大人はわざわざ遊ばなくてよさそう」で終わりなので、少々話を広げようと思います。

任天堂の本気度

Switchに入ってから任天堂には「容赦」「ほどほど」「手加減」という言葉が消えていると思います。フルスロットルでゲームソフトを出し続けているような。
僕が特にそう感じたのは2022年辺り。

2022年の任天堂系ソフト(抜粋)
  • 1月
    ポケモンレジェンズアルセウス
  • 3月
    マリオカート8デラックス コース追加パス
    星のカービィ ディスカバリー
  • 4月
    Nintendo Switch Sports
  • 7月
    ゼノブレイド3
  • 9月
    スプラトゥーン3
  • 11月
    ポケットモンスター スカーレット・バイオレット

かなり売れるゲームばかり。
これは抜粋なので、他にもいろいろ出ていました。2021年末にはやわらかあたま塾、2023年頭にはファイアーエムブレムエンゲージもありました。

こうやってどんどん出すようにしたのは、WiiUのころの反省があったからだと思います。
スプラトゥーン1やマリオカート8など任天堂系の人気作はあるものの、他のメーカーのソフトはほとんどなし。
結果、「じゃあ自分たちでどんどん出そう」という方針になったんじゃないでしょうか。

どんどん出せば、いろいろな層をカバーすることになります。

いろいろな「層」にゲームを!

ゲーム好きにはどんな層があるのか、どの任天堂系ゲームがどの層に好かれるのか。TwitterことXのGrok君と相談してみました。

  • カジュアル層
    マリオカート、マリオパーティ、どうぶつの森、SwitchSports……
  • 中間層
    ポケモン、スプラトゥーン、星のカービィ、ピクミン……
  • コア層
    ゼルダの伝説、ファイアーエムブレム、ゼノブレイド、メトロイド……

「そのゲームは隣の層じゃない?」という意見もあるはずですが、大まかこんな感じで合っていると思います。

2022年のようにいろいろなゲームを出せば、いろいろな層にゲームを配っていけます。
しかしこれだけではまだゲームを手に取っていない層がいます。

カジュアル層・中間層・コア層に配るのは土台固めみたいなもの。
かおマリオはもっと別の層を狙ったゲームです。

次の狙いはもっと小さい子

皆さん、初めてディズニーのキャラを見たのがいつか覚えています?
僕は覚えていません。幼稚園で見た人形が初めてだったかもしれません。もっと小さいころから手に取っていたかもしれません。

任天堂の方々が次に狙っているのはそういう「マスコットとかに初めて触れる子」じゃないでしょうか。

小さい子が初めて触れるキャラクターにはどんなのがあるでしょうか。ディズニーとかアンパンマンとかドラえもんとか……そこにマリオも乱入!

病院の待合室とかに行くと、ベビーカーで運ばれるような子でもスマートフォンをポチポチやっています。いいか悪いかはともかく、「スマホ=小さい子も触れるもの」であることには間違いありません。
マリオで遊ぶアプリをインストールしてもらい、マリオに親しんでもらい、行く先々で新しいプレイヤーになってくれれば……

そういうキャラクターにはもうピカチュウたちポケモンがいます。しかし1つより2つにすればより確実。
かおマリオは次代のカジュアル層・中間層・コア層に向けたゲームだと思います。

大人になってもディズニー好きの方は子供のころもディズニー好きだったんだろうか……

先に登場したポケモンフレンズもこういう方向性なのかもしれませんね。

僕がゲーム好きになったのは小学生のときにドラクエを知ったから。
これから先は、もしかすると「スマホにマリオと遊ぶアプリがあって、それからずっとマリオが好きで……」となる人が出てくるのかもしれません。

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