Pokémon LEGENDS アルセウス

PL-Arceus2 2020年代
  • いいところ
    いつもどおりにポケモンゲットが楽しい。
    シンオウ地方の過去の姿を見ることができる。
機種NintendoSwitch
メーカー株式会社ポケモン
発売日2022年(令和4年)1月28日

アクション要素を付け足したポケモンシリーズ。いつものポケモンはRPGですが、本作はアクションRPGです。
舞台のヒスイ地方はポケモンダイヤモンド・パールで行ったシンオウ地方の過去の姿

この時代は人間とポケモンの交流がなく、博士ポジションのキャラが上の台詞を言ってきます。人間とポケモンが仲よく暮らしている世界を見てきた僕たちからすれば、「博士、何を言っているんですか?」という感覚。

しかし、本作に出てくるポケモンは本当に襲いかかってきます。シンボルエンカウントなのでフィールドをうろうろしていて、ボケッとしているとやられます。
僕は恐ろしげな状況に衝撃を受けましたが、冷静に考えてみたら納得。ポケモンと言っても結局は野生動物なので、人間という動物につっかかるくらい当たり前です。

今までの作品でも主人公は野生のポケモンに襲われていたのかもしれません。手持ちポケモンが代わりに攻撃されてくれるから無事だっただけで……

襲いかかってこないポケモンや人間から逃げるポケモンもいるよ!

ポケモンが襲いかかってくることに最初は驚くんですが、慣れてくると気分が変わってきます。
今までのポケモンシリーズだと、ゲットするときに

  1. 狙っているポケモンとランダムエンカウントする(レアポケモンならなかなか会えない)。
  2. ポケモンを弱らせる。HPを減らしたり状態異常にさせたり。
  3. ゲットに成功するまで何度もボールを投げる。

という手順を踏まないといけませんでした。
一方、本作は違います。

1はかなり楽。ポケモンがフィールドをうろついているので、狙いの相手がいるかどうか目視で確認できます。
2はやらなくてもいいです。背後から近づいて不意討ちでボールを投げつけることが弱らせることの代わりになります。
3はさすがにやらないといけませんが、1と2が減っただけでかなり楽です。

うまい人だとボールを続けざまに投げてどんどん捕まえていきます。

ポケモンシリーズは「ポケモンを手に入れる」という部分が根本的な楽しさとして存在しています。アクションRPGとなった本作にもそんな楽しさはあり、しかも遊びやすくなっているわけです。

今までだと、ポケモンが色違いかどうかはランダムエンカウントで会うまでわかりませんでした。本作はシンボルエンカウントなので、色違いかどうかも戦う前から目視で確認できます。

とは言え、色違いかどうかわかりにくいポケモンもいます。
エーフィ辺りなら全然違う色なのでパッと見ただけでわかります。
しかし「体の色がちょっと薄めなだけ」「目の色だけが違う」なんて場合もあります。こんなの言われないと気づきません。
本作だと、色違いのポケモンは近づいただけでキラッと光ってくれます。これなら見逃しません。

ポケモンSVもこうだったらよかったのにな……

タイトルにもなっているアルセウスは、以前から神様のように扱われていたポケモン。本作のキーキャラで、主人公を現代から作中の時代に呼び寄せた張本人でもあります。

僕は「さすがは神様のようなポケモン。タイムワープなんてすごいことができるんだな」と驚いていましたが、インターネット上では「こいつは火の鳥か」なんて言われていました。

見出し
  • 手塚治虫さんの超名作漫画「火の鳥」のキーキャラ。
  • 不死鳥みたいなもの。
  • 人間に血を与えて不死身にする。
  • 人間にきつい使命やこっぴどい罰を与えてくることもある。
  • ネットでは「無茶苦茶なことを一方的に押しつけてくる鳥」と呼ばれることもある。

そう言われてみると、アルセウスは主人公をいきなり過去世界に放り込んでしかもいつ帰してくれるのかとなると……

神様なんてそういうものではないですか?

今までだと、大抵のポケモンソフトは2本セットでの発売。どちらかにしか登場しないポケモンや交換されると進化するポケモンがいて、プレイヤーは図鑑を埋めるために交換をしてきました。

一方、本作は1本だけでの発売。交換することは製作者さんたちの考えにないようです。
ならば、交換で進化するポケモンはどうすればいいのか……
答えは進化用アイテムを使うこと。
例えばつながりのヒモ。見た目はゲームボーイの通信ケーブルで、効果はゴーストやゴローンをゲンガーやゴローニャに進化させることです。

どうして過去の時代にそんなアイテムが……作中では「時空の歪み」という謎の現象が起きるので、別の時代から飛んできているのかもしれません。
細かいことはともかく製作者さん、そのアイテムは本編にも出してもらえないですかね。便利そうなので。

舞台が過去の時代なので、他の作品に出るキャラのご先祖様らしき人が何人もいます。中には主人公と同じくタイムスリップしてしまった人も……

今後別作品の過去編が出たらまたそういうキャラがいるに違いありません。古代のプリンセスと自称していたキャラもいましたし。

などと言っていたら、ポケモンレジェンズZ-Aというものが発表されましたね。
カロス地方が舞台なので、シトロンやコルニの縁者が登場するでしょうか。

本作にはキングとかクイーンとか呼ばれるボスキャラがいます。
彼らとはいつものポケモンバトルに近いことをしますが、その前にアクションゲーム的なバトルもします。

キング・クイーン戦の流れ
  1. 仕掛けられる攻撃をかわしつつ、大人しくさせるアイテムをぶつけ続ける。
  2. いくらか大人しくなったところでいつもと近いポケモンバトルをする。
    勝てばより大人しくさせられる。
  3. 12を繰り返し、完全に鎮めれば勝利。

アクションゲームが苦手な僕には少々きつい……しかしリトライが可能で、「どのくらい鎮めたか」を次の勝負に持ち越せます。
しかも、「負ける→やり直し」を続けているとだんだんボスの攻撃が浅くなってきます。内部的に難易度調節をしているのでは。

オヤブンと呼ばれるポケモンがいます。こいつらは普通のポケモンより大きく、ホラーゲームのように目が赤く光っています。
こちらへの反応は攻撃的で、普通の個体なら襲いかかってこないポケモンでもオヤブンなら容赦なくつっかかってきます。
オヤブンが大量発生することもあり、でかくて目の赤いポケモンがゾロゾロと群れをなします。

おっかない見た目ですが、ゲットできます。手持ちになってもでかいまま
ポケモンSVに連れていくと、こっちでも最大サイズ(ポケモンSVでは同じポケモンでも大きさの個体差があります)。ただし、本作にいたときと比べればいくらか小さくなったように見えます。

本作は新しいことに挑戦したポケモン。シリーズ化して新しいものを出し続けてほしいです。時渡りで過去や未来に行けるセレビィなんかもいるので、作る土壌はあるはず。

上にも少し書いていますが、2025年にポケモンレジェンズZ-Aというものが発売されるそうです。不遇だったジガルデにスポットライトが当たるんでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました