- ブレイブリーデフォルトのいいところ
ジョブチェンジが面白い。FF5の血を引く作品。
王道でありながら一杯食わせてくるストーリー。
タイトル | ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー |
略称 | BDFF |
機種 | ニンテンドー3DS |
メーカー | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2012年(平成24年)10月11日 |
後に続いた機種 | NintendoSwitch2 |
序盤の物語
風の神殿では巫女アニエスが祈りを捧げようとしていた。しかし風のクリスタルから闇があふれ始め、アニエスは辛くも脱出した。
ティズはノルエンデの村で羊飼いとして平和に暮らしていた。しかし大地が砕け始め、弟のティルが飲み込まれてしまった。
やがてティズとアニエスは出会い、記憶喪失の青年リングアベルとある任務を受けた少女イデアを仲間に加える。4人は精霊エアリーに導かれ、クリスタルを求めて世界を巡る。
FF5の血を引く作品
スクエニがまだスクウェアとエニックスだったころ、「奇数のFFはシステム重視」「偶数のFFはストーリー重視」と言われていたことがありました。
メーカー(スクウェア)の方々がそういうふうに意識して作ったわけじゃなく、たまたまそうなっただけだったのかも(その辺りの話はFF4の記事に書いてあります)……真相はわかりませんが、少なくともFF1、FF3、FF5にジョブチェンジという面白いシステムがあったことは間違いありません。
ブレイブリーデフォルトにもジョブチェンジがあり、「昔、FF5が好きだった」という方にはかなりオススメしたいゲームです。
ブレイブリーデフォルトの面白いところ
ジョブチェンジ
本作の目玉要素。
作中世界のいろいろなところに「ナイトの力の持ち主」「赤魔道士の力の持ち主」「召喚士の力の持ち主」みたいなのが何人もいて、倒せば彼らのジョブにチェンジできます。
これはもうほぼFF5。クリスタルから覚えるかどうかという違いはありますが。
個別に習得すると考えるとFF5よりFF11の方が近いかもしれません。
アビリティもあります。ジョブチェンジした状態で戦っているうちに習得し、どのアビリティを付けるかで戦い方を変えることができます。
これもまたFF5っぽい部分です。
王道RPG
迫る世界の危機、主人公たちは世界を救うために立ち上がる……という王道の物語が基本部分にあります。
そこにFF5っぽいジョブチェンジのシステムがくっついているので、鬼に金棒という感じです。
ただ、それだけに収まるわけじゃなく……
驚きのストーリー
主人公たちはクリスタルがあるところを回って旅します。それで終われば普通のRPGですが、本作はそうじゃなく……
このブログはネタバレしない方針なのでどんな内容なのかは書きません。どんな展開なのかめっちゃしゃべってしまいたいんですが……出だしで「ネタバレしないで」とブルース・ウィリスさんのメッセージが出る映画みたいなもので、黙っておかねば……
少しだけ言ってしまうと、ヒントはゲーム内のすごく目立つところに書いてあります。公式の方々が語っていた「このゲームはFFじゃない」もヒントと言えるかもしれません。
タイトルの「BRAVELY DEFAULT」に含まれる「勇気を持って、果たすべき約束・責任を放棄する」という意味も、真相に近づくための鍵みたいなところがあります。

10年以上前のゲームだし、もう有名になってしまっている気もします。
ブレイブ&デフォルト
本作のバトルはターン制。1ターンごとの行動をキャラごとに入力して戦う、という昔からよくある形式です。
ただし本作にはブレイブ・デフォルトのシステムがあり、「1ターンに1回動く」という常識をぶっ壊しています。
- ブレイブ 行動回数を前借りして複数回動く。
- デフォルト 防御して行動回数をためる。
これによって1ターンのうちに猛攻することも可能です。倒しきれないと動けないターンが生まれてしまいますが。
すれちがい通信
冒頭でノルエンデ村は跡形もなくぶっ壊れてしまいますが、主人公ティズの手で復興させることができます。
その方法はすれちがい通信。
ブレイブリーデフォルトのプレイヤーが3DSを持ったまますれ違うと互いのゲーム内でカウントが進み、住人が集まります。
復興した村では珍しいアイテムを買うことができたりします。
体験版連打!
本作は発売前に何度も体験版を出していました。
ウィキペディアによると、vol.1から4まで。そして最後に最終版的なもの。スクエニの方々はこうやってプレイヤーの反応を見ていたんだと思います。
主な関連作品
ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル
横文字だと「BRAVELY DEFAULT For the Sequel」。略称はBDFtS。
「フォーザ・シークウェル」は「続編のために」という意味です。
ブレイブリーデフォルトの完全版で、ハードは同じ3DS。
展開は基本的に同じですが、遊びやすくする調整がいろいろされています。ブレイブとデフォルトをLボタンとRボタンでできるようになったりとか、難易度変更やエンカウント率変更ができるようになったりとか。
結構先の方まで遊べる体験版も配信されていて(現在は配信終了)、元のブレイブリーデフォルトからデータを引き継ぐこともできました。

中古ソフトを買うときはフライングフェアリーじゃなくてフォーザシークウェルを買う方がいいです。
ブレイブリーセカンド
こっちも3DSのゲーム。上のフォーザ・シークウェルで挙げられている「続編」はこれのことです。
作中の雰囲気が結構違う、ということで評価がよくないような……
ブレイブリーデフォルトII
こっちはNintendoSwitch1のゲーム。後にSteam版も登場しました。
このタイトルを見たとき、「サードじゃないのか……」「この手があったか!」と思いました。
メーカーの方々もセカンドの不評を認識していたそうなので、タイトルから心機一転したみたいです。
オクトパストラベラー
スクエニの同じ方々が作ったゲーム。
ブレイブリーデフォルトがFFとするならオクトラはロマサガみたいなものでしょうか。
ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー HDリマスター
2025年6月5日発売のNintendoSwitch2に移植されて復活。発売日はSwitch2と同じ6月5日。
フォーザ・シークウェルで変わったところをいくらか見てみると……
- RボタンとLボタンでブレイブ・デフォルト
- バトルの倍速機能 4倍速もあり
- エンカウント率設定 50・100・150・200%
メーカーの皆さん、バージョンアップでエンカウント率0%を付け加えてください!
「レベル上げのときだけ200%」「他のときは0%」とするとゲームのテンポがすごくよくなるんですよ。
新しいハードなので新しい部分もあります。こっちもいくらか例を挙げてみると……
- グラフィックのHD化
- すれちがい通信→フレンド機能を活用
- お楽しみ要素(ミニゲーム)の追加
こういうミニゲームがブレイブリーデフォルトっぽい、なんて思うのは僕だけでしょうか。前から戦地でアイドルが歌い始めたりしていたし。

真相を知っているので、PVを見ると変な笑いが出てしまう……
終わりに
ブレイブリーデフォルトは王道RPG。しかし王道から飛び出すRPGでもあります。
Switch2でも新しい定番になるんじゃないでしょうか。
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