GS美神 除霊師はナイスバディ(SFCのゲーム)

GS-Mikami-SFC-2 1990年代
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    原作をかなり反映させている。
    難易度が低めで遊びやすい。
タイトルGS美神 除霊師はナイスバディ
機種スーパーファミコン
メーカーバナレックス バンダイ ナツメ
発売日1993年(平成5年)9月23日

超一流除霊師美神令子の除霊事務所に「アイギスの女神像」が届けられた。不思議な7つの宝石をこの女神像に使えば願いをかなえてくれるという。

美神たちはうさん臭さを感じながらも宝石集めを始める。

取扱説明書より引用・抜粋

「GS美神 極楽大作戦!!」は週刊少年サンデーで1991年から8年に渡って連載されていた漫画。

主人公はゴーストスイーパー(除霊師のこと)の美神令子とバイトの横島忠夫。
タイトルには「美神」とありますが、全体通して見るとバイトの横島クンの方が目立っています。
タイトルは「ドラえもん」なのにのび太くんの方が……みたいなものです。横島クンがやらかして美神さんがフォローする、という展開もよくありました。

GS美神は1993年4月から1年間アニメにもなりました。
今で言うニチアサです。朝8時半からだったので、プリキュアをさかのぼっていくと明日のナージャが出てきて、更におジャ魔女どれみが出てきて……更に戻るとGS美神へたどり着きます。

「制作側の方々はGS美神を魔法少女や魔女っ子の系統として見ていた」なんて話も聞きます。
いや、そうじゃなくて……GS美神はドタバタギャグと悪霊退治が楽しい漫画で……

話が長くなりそうなのでこの辺りにしておきます。GS美神は僕が最も好きな漫画の1つなので、気の向くままに書くといつまでも終わりません。

本作「GS美神 除霊師はナイスバディ」はアニメの放送中にスーパーファミコンのソフトとして発売されました。

今どきは「アニメがはやっているのでゲームを作ろう!」「時間ががかってしまい、発売はアニメ終了後になってしまった……」なんてこともありますが、本作はいいタイミングだったと思います。

美神令子

美神除霊事務所の所長。
20歳という年齢は今の僕からするとかなり下。しかしあのころは自分よりずっと大人に見えていました。
服装は当時の流行みたいなものです。ボディコンと言います。

ゲーム内では美神さんを操作することになります。

横島忠夫

美神除霊事務所のアシスタントで高校生。
時給は250円だったり255円だったり。これは20世紀末の平均時給よりずっと低い額。所長が経費を過度に節減しているせいです。

ゲーム内ではイベントシーンで出てきたり、お邪魔キャラとして出てきたり。
漫画では横島クンも成長してゴーストスイーパーになり、彼こそ主人公と思える回がかなりあるんですけどね……

おキヌちゃん

美神除霊事務所のアシスタント2号で幽霊。
時給……もとい日給は30円。もっとやってもいいんじゃないですかね……一時雇いの地縛霊か何かは時給500円だし。

この記事を書くにあたって調べていたら出てきたんですが、彼女は今年2025年10月で生誕360年なんだそうな。

他のゴーストスイーパーたち

小笠原エミは漫画やアニメだとライバルポジション。
ゲーム内ではポスターに顔が書かれていて、雑魚敵をポロポロ出します。

六道冥子は何なんだろう……友達枠? 美神さんを「令子ちゃん」と呼ぶので、美神さんより年上なんだろうなと僕は思っていました。
ゲーム内では攻撃すると反撃してきます。

昔からメジャーな、横や上下にスクロールするアクションゲームです。

最初にイベントシーン(美神除霊事務所一同の会話シーン)。
その後でアクション部分になり、雑魚敵を倒したりやり過ごしたりしながら進むと最後にボスキャラ。倒せばステージをクリアになります。

アイテムは原作に合ったものもありますが……

  • 吸魔護符
    敵を吸収する。
  • 精霊石
    敵の動きを止める。
  • ケーキ
    HP回復。

どうして回復アイテムがケーキだったのか。美神さんはお金大好きだから札束や宝石の方が回復しそう。

アイテムを取ることで美神さんは雷やつららやかまいたちを出します。
原作にはなかった攻撃手段かもしれませんが、これはまあやりそうな気もします。

難易度選択があり、「NORMAL」「EASY」から選べます。
ノーマルでも難易度はそう高くないです。アクションゲームが苦手な僕でも普通にクリアできたので。

アニメが元のゲームはこのくらいの難易度がいいんじゃないでしょうか。普段ゲームをやらないタイプも手に取りそうですし。

どれも原作に登場した敵キャラを思わせる姿・能力です。

本人かどうかはともかく、ここでは原作に登場したときの名前を書いておきます。

REPORT1 列車の悪霊

誰だっけ……しょっぱなからわからなくなりましたが、ステージタイトルの「24時発地獄行き幽霊列車」を見て思い出しました。
悪霊なのにトンネルで後頭部を打ってやられる人。

REPORT2 モガちゃん人形

美神さんが子供のときに持っていた着せ替え人形。しかし美神さんの霊力に影響されて魂を持ち、騒ぎを起こし始めた……

というキャラが原作にいるんですが、ゲーム内で登場するのは美神さんと縁がなさそうな場所。同一個体じゃなくて同じような妖怪だったのかも。

REPORT3 邪精霊

「吹き矢を受けた者はどんどん小さくなってしまい……」というのは原作と同じ。
輸入品にまぎれて日本に来たとかいう設定だったと思うので、現地には同じようなのが何体もいそう。

REPORT4 小次郎(犬)

小次郎は一代で財を成した社長が子供のころに飼っていた犬。
このステージは巨大温室らしいんですが、どうしてそこに小次郎が……社長が所有している温室だったらおかしくないですかね。

REPORT5 ブラド―伯爵

美神さんたちがヨーロッパで倒した吸血鬼なんですが、どうして復活して日本にいるのか……吸血鬼だから何回蘇ってもいいし、東洋まで飛んでくることもできるのかも。

それより僕はこのステージで襲いかかってくる雑魚キャラたちの方が気になります。ほうきに乗った魔法少女とか、小竜とか、悪魔っぽいもの(グレムリンの子供と似ているような)とか、飛ぶ骨や顔とか……日本の空には、へんなのが飛んでるんだなあ。

ここの悪魔が好きです。かわいくないです?

REPORT6 パイパー

ラッパで相手を子供に変えたり、本体と合体した状態で出てきたり、手下がネズミだったり……かなり原作準拠の戦い方をしてきます。

パイパーが出てくる話は好きな部分でした。横島クンも(ハッタリで)活躍しますし。ゴーストスイーパーは悪魔の言いなりにはならない……!

REPORT7 ナイトメア

人間に憑りついて悪夢を見せる悪魔。原作では昔の美神さんを3人出してきたような……神通棍を使う高校生、バイクに乗っている中学生、わら人形と五寸釘を使う小学生、だったですかね。
ゲーム内で出してくるのは高校生のみ。ナイトメア本人はかなり弱め。

ラスボス

30年以上前のゲームとは言え、誰なのかは書かないでおきます。
漫画のどこからどこまでがアニメで扱われたか考えると、こいつしかありえないなという気がします。

ステージごとに違っていて、かなり手が込んでいます。
最も注目すべきはタイトル画面の曲がアニメのオープニングを意識して作られていること。

ちょっとサントラ欲しい……そんなのないと思いますが。

昔の原作ありゲームは「原作と全然違う……」ということがよくありました。しかし本作はかなり原作を反映させていたと思います。

GS美神がアニメ化されたのは序盤辺り。アニメになるくらいなので元々面白いんですが、アニメ化されていないところに入るともっと面白くなります。
うる星やつらやらんま1/2が再アニメ化されたんだし、GS美神も来ないもんですかね……

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