冒険家エリオットの千年物語クリア後レビュー ~面白い? つまらない? 賛否両論の理由~

Elliot-Clear-Review 2020年代
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  • この記事に書いてあること
    冒険家エリオットの千年物語のクリア後レビュー(ネタバレ対策済み)。
    エリオットは賛否両論? そうなっていることの考察。
タイトル冒険家エリオットの千年物語
機種Switch2 PS5 XboxSeriesX/S PC
メーカースクウェア・エニックス
発売日2026年(令和8年)6月18日

冒険家エリオットの千年物語をクリアしました。
僕自身は楽しんだつもりですが、世間では評価が分かれているようです。
今回は、どうしてそんなことになっているのか考えてみます。

ジャンルはアクションRPG。
世間で「スクエニが作ったゼルダ」なんて言われているとおり、ゼルダの伝説神々のトライフォースっぽいゲームです。
同じスクエニ系で近いのはゲームボーイやスーファミ辺りの聖剣伝説。

クリアまでにかかる時間は、のんびり進めた僕の場合だと24時間くらい。ただしこれはクリアデータの時間表記での話。いろいろ検証したりリセットして戻ったりしているので、実際には35時間以上かかっています。
急いで進めれば15時間くらいで終わるらしいです。

ストーリーが面白い

このゲームのいいところとして真っ先に挙げたいポイント。

最初のうちはわりと危機感少なめで始まります。オクトラ0やブレイブリーデフォルト1の「故郷がやばいことになって……」という衝撃的な出だしと比べればかなり大人しいです。

もう少し進めると城から裏切り者が出たりお姫様が危ないことになったり。これは衝撃的展開!
ただしこのゲーム、どう考えても昔からゲームをやっていてかなり慣れたプレイヤーがメイン層。「あー、またその展開ですね」となりやすいです。

物語が進むと状況が変わってきます。
「この機械モンスターにはこういう起源があった」「このキャラの先祖はこういう人物だった」というタイムトラベルものの定番もあり。
序盤のちょっとしたセリフが最終盤の展開の伏線になっている場合もあり。
1人のキャラクターが先々でどうなるのか見ていく部分もあり。

ストーリーを進めるにつれ、いいところがわかっていきます。
タイムトラベルものということもあり、考察もはかどります。

システムがとっつきやすい

今どきのゲーム機ってボタンがいっぱいです。
手元にたまたまあったSwitchのジョイコンを見ても、ABボタンと字キー(のようなもの)だけじゃなくXYボタンがあってLRボタンが2つずつあってスティックもあってスクショボタンだの何だの……もう僕が小学生だったころとは時代が違います。

これだけボタンがいっぱいあると、どこをどう操作すればいいかわからなくなります。戦うときにやることが多ければ多いほどいっぱいいっぱいになりやすいです。
このゲームも今どきのハードで遊ぶのでボタンをあれこれ使わないといけません。
しかし基本は「攻撃ボタンを連打または長押し」だけです。十字キーで敵に近づいて攻撃ボタンを押していればとりあえず戦いになります。

探索が楽しい

このゲームにはコンパスというアイテムがあり、針を足していくとマップ上に表示されるものが増えます。

最初の状態でも宝箱がどこにあるか表示されています。
サブクエストを進めることで、ネコ(ドラクエの小さなメダル的な集め要素)の居場所も表示されるようになります。強い武器がどこに隠されているかもわかるようになります。

このゲーム、物語を進めると行ける場所が増えます。物語の途中で鍵をもらうと離れた地域へ足を踏み入れられるようになったり、タイムトラベルできるようになると行ける時代が増えたり。

行ける場所が増えると探索したくなる……しかしせっかく行っても何もなかったらがっかりです。
このゲームなら何があるのか地図上に表示させられるので、がっかりさせられることがありません。

カスタム要素が面白い

じゃあ武器を持って振り回すだけの戦いなのかと言うと、そういうわけでもありません。

このゲームには武器が7種類あり、どれを使って戦うかは自由。物語の都合でこれを使わないといけない、という場面もありますがごく一部です。

武器には魔石というものを付けることができ、これで戦いを有利にできます。シンプルに攻撃力を上げたり、複数同時攻撃できるようにしたり。
新しい魔石はあちこちの宝箱に入っていますが、メインの入手方法はプレイヤー自ら作ること。今風に言うとガチャです(リアルマネーを取られたりはしません)。こういうランダム要素は今どき好かれるのかも。

こうやって武器や魔石を変えることで好みの戦い方を探すことができます。どうしても「この武器が最強!」「この魔石を付けると強い」みたいな話になってしまいますが、そこは仕方ない部分。

物語を進めると仲間のフェイもいろいろな魔法を使うようになります。強化要素もあり。
これをどう使うかもバトルの変化につながります。

他のいろいろないいところ

主人公のエリオットがものすごく好感を持てる人物です。
今どきはいい人物すぎると「実は裏があるんじゃない?」なんて言われることもあるようですが、エリオットに関してはそういう話を聞きません。主人公は底抜けにいいやつで構わないんじゃないですかね。

難易度設定できるのが助かります。
このゲームは昔からゲームをやっている大人がメイン層。となると「忙しいのでサクサククリアしたい」という考えも出てきます。イージーモードはそういうときに役立ちます。

序盤はイージーにしてもそこそこ難しいことがあるので、「ベリーイージーが欲しい」と考えた方もいるかも。

わりとすぐ終わる

かつて、ゼルダの伝説神々のトライフォース2というゲームがありました。
その名のとおり、神々のトライフォースの続編。神トラはスーファミのゲームで神トラ2は3DSのゲーム。間には22年もの年月があります。

神トラ2は神トラ1をすごく意識した作りになっていて以前の面白さを受け継いでいるんですが、よく言われた不満点がすぐ終わること。ボリューム少なめです。
これはメーカーの方々もわざとやっていたんじゃないかと思います。22年もたっていればかつてのプレイヤーはみんな大人。忙しくて1つのゲームに長々と構っていられないかもしれません。

こういう部分が本作にもあります。
のんびり進めた僕でもトゥルーエンドまで35時間やそこら。急げば15時間くらいでクリア可能。
エンドコンテンツはありません。強くてニューゲームはあるのでいろいろなプレイの仕方を楽しむ(武器を縛るとか)ことはできそうです。

ここを「スパッと終わるので取っつきやすい」と言うか「すぐ終わるのでボリューム不足」と言うかは人によりけり。

アクションRPGというジャンル

難易度選択があったとしても「RPGならともかくアクションはちょっと……」と考える方はいるようです。

こういうのは「元々何だったか」という部分にも左右されます。
シューティングゲームでアクションゲームのスプラトゥーンがレイダースでレベルアップの要素を持ってアクションRPGっぽくなると、「遊びやすくなった!」と思えます。
しかしRPGばかりだったHD-2D作品がアクションRPGになると、「難しくなった……」という気分になるかもしれません。

こういうことも挙げると信用性アップらしいです。

ファミ通の方々がまとめているランキングを参照させていただくと、本作の売り上げは(この記事を書いている時点でわかる範囲だと)上位のこともありましたが何十万本も売れた大ヒットというわけではありません(じわ売れはしそう)。
「エリオットの千年物語」で検索すると「面白くない」「つまらない」なんて言葉も一緒に出てきます。

せっかく面白いのに、どうしてこうなっているのか……

新しさを感じない

これはいいところの「システムがとっつきやすい」と表裏一体の部分。

このゲーム、上にも書いたとおり攻撃ボタンを連打していれば戦っていることになります。それだけじゃなく、魔石やフェイの魔法で変化を作ることもできます。
それは簡単でいいんですが、「新しいことをしている」と言えるものではありません。ブレイブリーデフォルトのブレイブ・デフォルトやオクトパストラベラーのブレイクみたいなことをしたかったとも思ってしまいます。

昔懐かしい雰囲気を残したゲームとして作られたはずなので、新しさに欠けているなんて言っても仕方ないです。懐メロを聞いて「全然新しくないぜ!」なんて言うのはちょっとずれています。
それでももうひと息欲しかったと思わずにいられません。

敵の攻撃をローリング(転がり)でかわしたかった……転がる動きを描写するのが大変ならスライド(横っ飛び)でもいいです。

使い回しているところが多い

このゲームは主人公が4つの時代を行き来します。
クロノトリガーみたいに最初と最後で何千万年も離れていると、陸の形が大きく変化していてもおかしくありません。
一方こっちはせいぜい1000年。リアルで考えると1026年(平安時代)から現代くらいです。干拓とかあったにしても山の形が自然に大きく変わったとかは少ないんじゃないでしょうか。

地形が変わらないのに4つの時代を冒険するということは、同じようなマップを4回冒険するということ。
完全に同じというわけではありません。しかしかなり似ています。
ダンジョンの位置も同じ。ダンジョンの中身も時代が変わったってそう大きくは変わりません。

モンスターにも使い回しが多いです。南のエリアにいたモンスターが北のエリアにもいて……とかしょっちゅう。変化があったとしてもせいぜい色と強さ(戦い方)が違うくらい。

どうしてこんなことに……本作を作った浅野チームの方々は過去作でも「同じマップを何周もする」という展開をやったことがあります(ネタバレになりますがこのゲームです。名作ですがここは突っ込まれるところ)。だからこれは作風の1つなのかもしれません。

いろいろな細かいところ

主人公の移動が遅いとか表示が小さいとか、どうかなと思うところは他にもいくつかあります。
しかしこういうのは今どきのゲームならバージョンアップで改善されていくんじゃないでしょうか。

体験版が面白さを伝えきれていない

このゲームは物語を進めれば進めるほど展開が面白くなります。
ちょっと進めればフェイが仲間に加わり、魔法を覚えて戦いの幅が増します。

しかし体験版は当然ながら最初の方しか遊べません。
物語がだんだん盛り上がるのも序盤だけだとわかりにくいです。公式サイトや販売ページを見ると「4つの時代を巡って云々……」と書いてあって面白そうですが。
オーソドックスなアクションRPGで遊びやすいことは序盤だけ見てもわかります。ただし人によっては「昔やったのと同じ」と考えます。
せめて体験版の範囲でフェイの魔法を使えれば……しかしフェイが仲間になって活躍し始めるのは体験版の範囲が終わった直後からです。
探索の楽しさは体験版でもわかります。YouTuberの方々なら「体験版でこんなのまで見つかります!」とかしますが、世間一般の方々は体験版でそこまで細かく見渡すでしょうか。

本作の体験版は2種類あります。Prologue Demo(新体験版)Debut Demo(旧体験版)です。
旧体験版ならフェイの魔法を使うこともできます。ただし現在は配信されていません。
現在配信されている新体験版はフェイがチラッと出てくるところまで。これだけだと面白さを伝えきれない……

いっそ旧体験版を復活させた方が面白さを宣伝できるのでは……でもこっちはセーブデータの引継ぎができないし……

HD-2D作品はここ数年でドラクエ3ドラクエ12が登場しました。
2025年の末にはオクトパストラベラー0。今年は6月のエリオットと10月のFFレゾナンス。これは「ドラクエで戻ってきたファンがどれだけ残っている?」と確かめる試金石みたいなところもあるんじゃないでしょうか。

YouTuberさんたちのレビュー動画を見ても、大体の方は「ストーリー面白い!」という意見です。だからこれは間違いありません。
しかし戦闘システムには普通すぎるところが……「普通」というものを作ることが大変なのかもしれませんが、ゲームに慣れているほど飽きや退屈さを感じそうです。

ゲームに何を求めているのかも関係している気がします。
神トラやスーファミ辺りの聖剣伝説っぽい部分で「懐かしい体験」を求めるなら神ゲーです。
しかし「新しい体験」を求めるなら物足りなくなります。

ドラクエ1~3やオクトラ0と違って新規IPなのも関係しているかもしれません。進めれば面白さがわかってくるので、もっとはやってほしい気がします。

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まとめ

うちのエリオット関係で特によく見られている記事です。
よろしければご覧ください。

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