【ネタバレなし】ゼノブレイドクロスDE クリア後レビュー

XenobladeXDE-Clear-Review1 2020年代
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  • 先に結論
    WiiU版のときより遊びやすくなっている。
    やっぱり面白いのは探索。
略称ゼノクロDE
機種NintendoSwitch
メーカーモノリスソフト 任天堂
発売日2025年(令和7年)3月20日

ゼノブレイドクロスDEを追加部分の第13章まで終わらせました。面白いゲームだった……

今回はSwitchで復活したゼノクロDEのいいところやそうでもないところについて僕なりの意見を書いていきます。

ロードが速い

これはゼノクロだけじゃなく全WiiUソフトに言えることだと思います。

WiiU版のゼノクロは、アイコンを押して起動させたときから遊び始めるまでに結構待たないといけませんでした。マリオカート8辺りでも同じ。
しかしゼノクロDEはアイコンを押してすぐにタイトル画面でコンティニューだのロードだの選べます。

フィールド上でファストトラベルを使ったときも、かなり早く移動先から再開できます。

キャラメイクの幅が広がった

ブレイドスカウトコンソールで他のプレイヤーを見ると、ゼノブレイド2のホムラやヒカリっぽい主人公にしている方が結構多いです。

これは新しい髪型としてシリーズ作のいろいろなキャラっぽいものが追加されたお陰。後から来たことでできた要素というわけです。

相変わらず探索が面白い

ゼノクロは元々探索が面白いゲームでした。
しかし探索を足止めさせられることもありました。

ファストトラベルのポイントになるFNスポットを見つけた! 宝箱を見つけた! 喜んで駆け寄ったと思ったら、探索スキル的なものが足りないせいで何もできない……ということがかつてはありました。

しかしゼノクロDEでは探索スキルがほぼカットされていて、FNスポットは見つければすぐ調べられます。宝箱は探索スキルを要求されて開けられないこともありますが、ごく一部です。

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドでせっかく祠を見つけたのにスキルが足りなくて……なんてことになったら嫌じゃないです?

相変わらずドールがかっこいい

ドール(ロボ)はゼノクロの特色。そのかっこよさはゼノクロDEでも変わりません。

「このキャラの愛機は○○」「こういうカラーで名前はこうで……」とか脳内設定に役立てるもよし。
走ったり飛んだりして探索の助けにするもよし。
もちろんバトルで活躍させるもよし。

ゼノブレイドシリーズにはロボット的なものがちょくちょく出てきますが、移動中・戦闘中に自分で操作できるのは今のところゼノクロだけです。

グラフィックの強化

僕は普段だと画像がいいか悪いかなんて気にしません。しかし今回は違いに驚いている部分があります。ゼノクロDEを始める前に復習としてWiiU版のゼノクロをやったので、違いをより把握したのかもしれません。

今思うとWiiU版のときは画面が全体的に暗くなっていました。しかしゼノクロDEは明るく、作中世界を見やすくなっています。

キャラクターたちの外見も結構変わりました。世間でよく言われているのはリン。
リンと言えば、リンの料理はかなり違います。よりおいしそうになっています。

クエストがやりやすくなった

クエストのときはあっちにこっちに行かないといけません。RPGならそんなもんです。
しかし以前は「どこに行ったらいいんだ……」となることがよくありました。ナビゲーションボールという案内アイテムはありますが、「こっちに来い!」と言ってそのままどこに行ったかわからなくなるようなことばかりでした。

ゼノクロDEだとナビゲーションボールがラインを引きながら飛んでいき、わかりやすいです。ラインを見失ったときはナビゲーションボールを出し直せばいいです。
行き先を赤い印で表示してくれることもわかりやすくしてくれます。

クエストによっては作中の時間を限定される場合があります。「夜中に何とかの敵と戦う」など。
以前なら時間変更は特定の場所まで行かないとできませんでした。しかしゼノクロDEならメニューからいつでも時間変更できます。

携帯モードで遊べる

個人的に重要ポイント。
僕は「モニターの前でゲームをする」ということに面倒くささを感じます。そこまでやるのはスプラトゥーンやリングフィットアドベンチャーとかくらいです。
「ゲーム機の電源オン→モニターも電源オン→モニターの前に座る→ゲーム開始」より「携帯ゲーム機の電源オン→ゲーム開始」の方が早くてよくないです? ゲームが億劫になる大人特有の症状が出ているところもありそう。

WiiUにはゲームパッドというものがあり、ゼノクロを携帯ゲーム機のように遊ぶこともできます。
しかしゲームパッドでは目が疲れることがよくありました。

一方、ゼノクロDEは普通に携帯モードで遊べます。
字が大きくなったお陰なのかもしれません。
前より明るくなり、くっきり表示されるようになったお陰なのかもしれません。

探索と携帯モードはすごく合います。
寝る前にベッドで横になり、スリープ状態だったSwitchを起こしてゼノクロDEで探索開始。眠くなるまで探索する……というのはかなり快適です。
寝落ちで風邪をひくことには注意。オートスリープが働かなくて、起きたら充電切れ……というのにも注意。

バトルの変化

ゼノクロにはバトルの難しさという難点がありました。特に大変だったのは回復手段が限られていること。
普通のRPGなら回復は仲間の回復役がしてくれます。ゼノクロにも回復能力が高い仲間はいますが、メインの回復方法は仲間の要求に応えるソウルボイスです。

ソウルボイスを使うためには特定のアーツ(技)を使わないといけません。しかしアーツは1度使うとまた使うまでにしばらく待たないといけません。
そのため、回復したいのに回復できない状況がよく起きました。

ゼノクロDEにはクイックリキャストがあります。これは使ったばかりのアーツを一定回数だけすぐ使えるシステム。これがあるお陰でソウルボイスに応えやすくなりました。

アーツのアイコンに「!」が出て「今使うといいことあるよ!」と教えてくれるようになったのもいいところです。

オーバークロックギアは前よりわかりやすいですが、もう少しわかりやすくする余地があるような……
しかしここは責めにくい部分もあります。何だかんだ言ってゼノクロはゼノブレイド1の次に出たゲーム。「もっとこうした方が面白そう。こうした方がわかりやすそう」とブラッシュアップを続けて生まれたのがゼノブレイド3(あるいは追加された新たなる未来)の面白いバトルだと思います。
ゼノブレイド3みたいに「オーバークロックギアの練習パート」なんてものがあったら理解しやすかったかと。

他にもいろいろある

セーブ数が1個から3個になった、
最大レベルが60から99になった、
スクリーンショットが簡単(Lボタン+RボタンでUIなし撮影もできる)、
パーティーメンバーの入れ替えが楽、
などなど、遊びやすくなっています。

ストーリーはやっぱり薄味

これはWiiU版のときから言われていたこと。
「主人公が目立たない」もよく言われていました。主人公はエルマでヒロインはリン、みたいに思えることがかなりあります。
「イベント中に主人公たちが棒立ち」というのもよく言われていました。これは仕方なくないです? デフォルメされたドットキャラなら棒立ちでも想像力で表情を変えたとか補えるけど、しっかり作られるとごまかしが効かない、なんてことはあります。でも、FF5とかバッツたちがドットで笑ったりしていたしな……

個人的には気にしなくていい部分です。ゼノクロのメインは探索であり、ストーリーは「ここまで進めば新しい探索方法(ドールなど)を使える」という段階を示すものでしかないのでは。

人を選ぶところは変わらない

ゼノクロは元々「刺さる人には刺さるゲーム」と言われていました。
「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドで探索が面白かった!」という方は気に入ると思います。しかし「ゼノブレイド1の王道ストーリーが好きだった!」という方はどうでしょうか。

僕はブレワイを何周もしたクチなのでゼノクロDEもかなり気に入りました。しかし誰にでも手放しでおすすめするわけじゃないです。

これはゼノクロに限らず全てのゲームに言えることだと思います。例えば僕は麻雀のやり方を知らない(前は知っていたけど忘れた)ので、「この○○は麻雀ゲームの金字塔で……」とか言われても返答に困るはず。

作中用語が難しい

ゼノクロは作中用語が結構多いです。
アイテム名が英語で表示されていて、直感的に何なのかわからないこともあります。
このことをあれこれ書こうと思ったんですが、長くなる……別の記事にした方がよさそう。

僕なりの結論だけ書いておくと、ゼノクロDEも作中の雰囲気を作るためにあえて作中用語をいろいろ使っているんじゃないでしょうか。
「ロボット」より「ドール」の方がかっこよくないです?
ドールの武器もGバスターやフェニックスじゃなくてG-BusterやPhoenixにすれば「普段使っている武器防具と別のもの」と示せるかもしれません。

オンライン要素が削られている

WiiU版のときはできたけどSwitch版のゼノクロDEではできない、ということがいくつかあります。
他のプレイヤーと情報のやり取りをするブレイドレポート(残ってはいるけど他のプレイヤーとじゃない)、他のプレイヤーとアイテムの取引をするトレジャーディールです。

僕としてはなくてもどうにかなる要素ですが、変わってしまって寂しいと思っている方もいるかもしれません。
3DSのチャット機能も削ったし、直接のやり取りを制限していく方針なのかも……

と思っていたらSwitch2にはチャット機能があります。メーカーの方々、「Switch2エディションで復活!」なんて計画を立てていません?

イベントシーンをもっと飛ばしたい

ムービーはボタン1発で飛ばすことができます。しかしそうすると物語の内容がわからなくなります。
そこで、ボイスをほどほどのところで中断して先に進めたいです。ボイスの途中でBボタンを押すとすぐ次の台詞に移るとか。しかしそういう機能はありません。

結果として、ムービーをじっと見ていることになります。僕は早く終わらせて探索に戻りたいんですけど……
ここは僕自身が今どきのゲームと合っていないのかもしれません。

キズナクエストを中断できない

キズナクエストは中断できず、終わらせるまではストーリー(ストーリークエスト)を始められません。
そのため、キズナクエストで詰まってしまうとメインの物語を進められない状態に陥ります。

これは今どきのゲームとしてどうなんですかね……「10年前のゲームだから」と言ってしまえばそれまでですが。
セーブデータを3つに増やしたのは「キズナクエスト開始前の状態を他のデータとして取っておいて」という意味なのかもしれません。

シリーズ作の新しいものが出ると、「前の方がいい」と言って戻っていく方がいくらか出ます。
しかしゼノクロDEにそういうことはあまりないと思います。今からやるならWiiU版よりゼノクロDEの方が明らかに遊びやすいです。

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドやティアーズオブザキングダム、あるいはポケモンSVなどオープンワールド系のゲームが好きな方ならゼノブレイドクロスDEも楽しめる可能性が高いです。
面白そうだと思ったら遊んでみてください。

前の記事

XenobladeXDE-Matome

まとめ

当ブログのゼノブレイドクロスディフィニティブエディション関係で特によく読まれている記事です。
よろしければご覧ください。

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