スペランカー ~ダイオードが光るファミコンソフト~

Spelunker 1980年代
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    すぐやられるのでスリルを味わえる。
機種PC(アタリ8ビットコンピュータ)
メーカーマイクログラフィックイメージ
発売日1983年
後に続いた機種ファミコン アーケード Wii 3DSなど

僕はファミコンソフトだと思っていましたが、元はパソコンソフトだったとか。
このゲームの特徴として真っ先に挙げられるのは、主人公がやられやすいこと。ファミコンのゲームには難しいものが多かったんですが、本作はやられやすさのせいで特に難しくなっていました。

うちにはファミコン版のソフトがあったので、僕は何度も何度も遊んでいます。しかし、クリアしたことはありません。

それほど高くないところから落ちるとやられます。例えば段差があったとか、リフトから降りるのに失敗したとか。
確かに当たりどころが悪ければ……

坂を下りている途中でジャンプしても、段差ができたと判定されてやられます。
坂を下りるときに勢いがついていると危ないし……

ロープからロープへ飛び移るのに失敗すると落ちてやられます。
これは単純に冒険中の事故。

自分で仕掛けた爆弾の爆風を浴びてもやられます。
自分で撃った照明弾を食らってもやられます。
これもやっぱり冒険中の事故。

ゆうれいに襲われてもやられます。
これはやられても仕方ないです。

ぶしゅっと噴き出した間欠泉でもやられます。
普通に危険。高温は危ないです。毒があるのかもしれませんし。

銃での攻撃をしすぎるとエネルギーが切れてやられます。
昔の僕はこうなることに気づいていませんでした。いつもそうなる前にやられていたからです。
それはともかく、エネルギーとやらは主人公の生命維持にも使っているとか? 洞窟内には毒ガスが充満していて、生命維持にエネルギーが必要なんじゃないでしょうか。それならエネルギー切れでやられてもおかしくありません。

コウモリのフンを食らってもやられます。
これはフォローできるのか……いや、病原体持ちのコウモリだったらどうでしょうか。ジョジョ5部のパープルヘイズ並みの毒性があるとか。

リアル的に考えると、どれもこれも(想像を挟めば)当たり前のことです。やられやすいという話は風評被害では?
しかし、ゲームと現実は別。マリオやカービィなど一般的な主人公たちが派手に飛び回っていることを考えると、本作の主人公はやっぱりやられやすすぎます。

スペランカー

これは名前じゃなくてゲームのタイトルだと思っていましたが、ファミコン版の説明書に「プレイヤー(スペランカー)」と書いてあるので呼び名として使ってOKのようです。
すぐやられることで有名な主人公。そもそも「spelunker」という言葉には「無謀な冒険家」みたいなニュアンスがあるんだそうです。

ゆうれい

ファミコン版の説明書にはこの名前が記入されています。
BGMがいきなり変わって出現。本作はリアル要素オンリーの冒険ものじゃなく、ファンタジーもありのようです。インディージョーンズにも精霊だか何だかが出てくるのでそんなもんかと。
ゆうれいではありますが、主人公に銃で撃たれるとやられます。幽霊なのに物理が効く? 主人公の銃は除霊漫画GS美神のキャラクターが使うようなお祓いアイテムなんでしょうか。海外版の説明書ではPhantom Blasterですし。

コウモリ

すごい鳴き声を出しながら飛んでいます。漫画やアニメでもコウモリは超音波を出したりして音関係の動物っぽいので、こういうのが普通でしょう。

えっ……スペランカーの敵キャラってこれだけだったっけ? 僕が忘れているってことはない?

ただでさえやられやすいんですから、敵がこれ以上増えられたらたまりませんよ。

本作のファミコン版について語るうえで欠かせない要素。
本作のファミコン版はアイレムが発売していました。そして本作を含むアイレムソフトには発光ダイオードつきのものがいくつかあります。スペランカーもそうです。
これがあれば、カセットをファミコンに装着して電源オンすると光ります!!!!! 何というハイテクだ!!!!!
……だから何だという意見もあるかもしれません。

なお、発光ダイオードがないバージョンもあるそうです。そんなのつまらないじゃないですか……光らないスペランカーなんてただのファミコンソフトですよ……

動画サイトで本作のことを検索してみると、うまい方のプレイがいろいろ出てきます。
その中にいる主人公はすごいスピードで洞窟の奥へ奥へと進んでいき、あっという間に最後の宝を手に入れます。「そんなジャンプの仕方をしたらやられたことになるんじゃ?」みたいな突っ込みを入れたくなることもあります。
世界最速は5分台だそうです。すごすぎる……

本作はクリアするとより難しくなった2周目が始まります。僕には想像もつかない話ですが、更に3周目4周目と続いてもっと難しくなります(クリアに必要なアイテムを取るのに特定の操作が必要とか、ゆうれいがスピードアップするとか)。昔のゲームにはよくあるパターンです。
うまい方はそれでもひょいひょいクリアしていくようですが。

本作にはいろいろな続編があります。

スペランカーにはアーケード版もあります。こっちは墜落しても残機が減りません。
スペランカーIIは本作と同じファミコンのゲームですが、ジャンルはアクションRPG。探検家、エスパー、聖職者から選ぶことができ、HPが設定されているので墜落すると即アウトじゃなくダメージを受けます。
落ちただけでやられないのはすごい(あるいは当たり前?)ですが、「ちょっと落ちただけでアウト」が普通になっていたせいで違和感を持ってしまいます。とがったところが減ってしまったというか。

メーカーの方々もそう判断したのか、主人公をすぐやられる形に戻して新作を出すようになりました。今手を出しやすいのはみんなでワイワイスペランカー元祖みんなでスペランカーです。「みんなで」と付いているのは他のプレイヤーと一緒に遊べるからです。
今はSwitchやPS4・PS5でスペランカーシリーズができます。

本作は主人公がすぐやられるゲーム。
一方、直後に出た移植版や続編はすぐやられないゲーム。
もっと後になってから出た続編はすぐやられるゲーム。
すぐやられることが原因でクソゲー呼ばわりされましたが、メーカーの方々はそこを個性として昇華させたんだと思います。

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