- いいところ
ルールが簡単なアクションゲーム。
機種 | アーケード |
メーカー | アイレム |
発売日 | 1984年(昭和59年)12月 |
後に続いた機種 | ファミコン PS1 セガサターンなど |
原作は映画
本作は同名の香港映画が元になったアクションゲームです。しかし共通しているのはメインキャラの名前くらい……今なら突っ込まれますが、昔の原作ありゲームはこんなこともありました。
そもそも原作の香港での公開が1984年8月(日本では同年12月)。それから4か月やそこらでゲーム1本作るのはいくら昔でも大変だったのと思うので、共通点が少なめになるのは当然だったんじゃないでしょうか。
翌年6月21日、移植されてファミコン版が発売されました。僕が遊んでいたのはこっちです。持っていたのは僕じゃなくて周りの人でしたが。
持っている友達は結構いました。僕たちの地域だけじゃなく、日本全体でも売れていた方だったそうです。
主な登場人物
トーマス
主人公。敵キャラたちがいる塔に単身突入し、捕らえられたシルビアを助けるために奮闘します。
会話シーン的なものはほとんどなく戦うばかりですが、これも「昔のゲームだからこんなもん」くらいの感覚でした。
シルビア
囚われのヒロイン。こっちも助けを求めたり助け出されたりするだけ。今どきはお姫様が変身して冒険したり石だの何だの投げて攻撃したりもしますが、何せ当時は昭和です。
24周すると……という話はあまりにも有名なので後ほど。
敵キャラたち
雑魚キャラ
つかみ男につかまれた状態だと体力がどんどん減っていきます。アーケードやファミコンだから表現されていないだけで、実は首を絞めてきたりしてきているのでは……
トムトムは空中殺法的な攻撃をしてくることがあります。
そういえば「トムトム」って名前は何なんでしょうか。「身元不明の死体→ジョン・ドゥ」みたいな何かを象徴する名前だったりするんでしょうか。
ナイフ投げは前後から来て上段投げと下段投げを同時にしてこられるとピンチに……
トラップ的な動物
ヘビや毒蛾は塔の中の誰かが飼っているんでしょうか。エサはどうしているんだろう……ヘビのエサって大変みたいです。悪の組織ならエサ代くらい用意できる? 落ちてくるツボがヘビのおうち(1匹ごと)だとすると、結構扱いがいいのかも。
竜は何なんですかね。どこに生息している生き物なんでしょうか。
こっちにもエサやり問題が……でも竜なら逆に霞を食って生きるくらいできるかも……
棒術使い
1階のボス。
棒を使うのでリーチが長いですが、懐に入ってしまえば一方的に攻撃できます。僕は勝てたり勝てなかったり。
考えたことがなかったんですが、ファミコン版のパッケージ絵でトーマスに蹴られているのはこの人?
ブーメラン使い
2階のボス。
その名のとおりブーメランを使ってきますが、弱いのでアクションゲームが苦手な僕でも安定して倒ます。そういえば僕はスーパーマリオ3でもハンマーブロスは苦手ですがブーメランブロスは得意。
怪力男
3階のボス。
強力な攻撃を仕掛けてきて、食らってしまうと体力をごっそりと減らされます。
僕は大体この人にやられていました。しかし棒術使いと同じで懐に入ってしまえば軽く勝てたんだとか。
妖術使い
4階のボス。
分身したり首が取れたりと、見ている分には面白い敵キャラ。僕はこの人の前まで行けたとしてもほぼ負けだったと思います。
上で書いた動物たちにエサをあげているのはこの人なのでは。何か雰囲気が合うし。
Mr.X
5階のボス。
トーマスと同じようにパンチやキックを使い、こっちの攻撃をかわすこともあります。
当時の僕の印象を今風の言葉で表現すると「普通に強い」。キン肉マンのラスボスだったスーパーフェニックス(ただし決勝戦で戦い始めた辺り限定)とイメージが重なるのは僕だけでしょうか。
僕はこの人のところまで行ったことがあるかどうか……ないかもしれません。
ラスボスということで僕は強い印象を持っていますが、下段キックを繰り返していればノーダメージで勝てます。
これはファミコン版の感想。アーケード版だと違い、Mr.Xは強いそうです。
ゲームの進行
横スクロールのアクションゲームなので、画面を左あるいは右に移動しつつ敵を倒していきます。
トーマスが攻撃すると「ハッ!」「アチョー!」と声を出します。昔のゲームなのでもちろん実際の声ではなく「声っぽくしているだけ」なんですが、ちゃんと掛け声っぽく聞こえます。
雑魚キャラたちはゾロゾロ出てきますが、大抵は一撃食らわせれば終わり。掛け声と共にどんどん倒すのは爽快感があります。
この辺りの楽しさは、今どきのゲームだと「無双」に近いんじゃないでしょうか。
最初の方はつかみ男やトムトムをそうやって簡単に倒せますが、だんだんトラップが出たりして難しく……そこは「何回も遊んでうまくなりましょう」というところですか。
エンディングとその後
最後まで行くとボスキャラ。1階から4階までなら階段があって上へ。5階ならシルビアがいるので救出してハッピーエンドです。
昔のゲームなのでエンディングのスタッフロール的なものはありません。短いエンディング画面が終わると、再び1階から始まります。
2周目以降は難易度が上がっていて、クリアすると3周目、またクリアすると4周目……と、どんどん続きます。
真のラスボス?
周回繰り返して24周目まで進み、Mr.Xを倒すと……
シルビアがおそってきたーーーっ!
僕たちがMr.Xと思っていた男は影武者。シルビアこそ真のMr.Xだったのか!
Xはアルファベットで24番目の文字! 24周目こそ真のスパルタンXだったんだ!
……というのは伝説の名作漫画「ファミコンロッキー」での一幕。
この漫画は主人公たちがゲーム対決をよくしていて、作中だけのオリジナル展開になることがありました。
そういうわけで、実際のシルビアは襲ってきません。
BGMなど
何度も言いますが昔のゲームなので、曲の数は少なめ。
- ゲーム開始時
- ゲーム中
- ゲームオーバー
- ボスを倒した後
- エンディング
このくらいです。ゲーム中の曲は1つしかないので、今や「スパルタンXと言えばこの曲」みたいな感覚になっています。
ボスに負けると「ワッハッハッハッハ……」と声が聞こえるんですが、ボスによって少しずつ違うんだとか……全然気づいていませんでした。
姉妹作など
KUNG FU
ファミコン版の別名バージョン。権利関係の都合でこの名前で発売されていたこともあったとか。
僕はこっちを見たことがありません。友人たちが持っていたのは「スパルタンX」でした。
スパルタンX(ゲームボーイ版)
名前は同じですが、アイテムを取ったり段の上に登ったりと内容にはいろいろ違いがあります。白黒でもいろいろ進化しています。
スパルタンX2
ファミコン向けゲームとして発売された作品……らしいです。僕は実際に見たことも遊んだこともありません。
YouTubeで検索すれば動画がいくらでも出てきますが、かなり違う雰囲気。しかしスパルタンXに新しい面白さを付け足してこういうふうにするのもいいんじゃないかなという気がします。
GBスパルタンXやスパルタンX2はKUNG FUにしなくてよかったんでしょうか。
終わりに スイッチオンラインに来てほしい
この記事を書いていたら、僕と友人たちが本作のことを「スパタンエックス」と呼んでいたことを思い出しました。「ル」しか略せていない……
懐かしいゲームなのでまた遊びたいですが、著作権が関わるとなるとNintendo Switch Onlineに出すのは難しいのかもしれません。しかしNINTENDO64のゴールデンアイが来たし……「KUNG FU」の名前でいいので出してもらえないでしょうか。
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