サンサーラ・ナーガ2 ~竜使いと竜の物語~

SamsaraNaga2 1990年代
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    竜たちを育てられる。
    独特の世界。
機種スーパーファミコン
メーカービクターエンタテインメント
発売日1994年(平成6年)7月15日
後に続いた機種ゲームボーイアドバンス

主人公は竜使いギルド「竜苑」に捨てられていた子供で人々からしいたげられつつ育ったが、竜使いのアムリタだけは優しく接してくれた。

ある日、主人公と共に捨てられていた卵から白い竜が生まれた。主人公は竜使いとなったが、竜苑から命じられたのは反逆者として逃亡したアムリタを追跡することだった。

本作サンサーラナーガ2は主人公が竜と一緒に冒険するゲームです。ハードはスーファミ。

主人公は一切成長しません(その代わりに装備品を替えて強化)。一方、竜は普通に経験値入手や倒したモンスターを食べることで成長します。

最初は主人公と白竜しかメンバーがいません。しかし途中で子竜が2匹追加されます。

サンサーラナーガシリーズが新作ゲームだったころ、RPGは西洋の中世をベースにしているのが当たり前でした。しかし本作はインド辺りのアジアっぽい世界。かなり異色の存在でした。

タイトルの「サンサーラナーガ」もインドの言葉で、サンサーラは「輪廻」、ナーガは「蛇神」。高笑いする魔法使いじゃありません。

舞台は「第1階層」「第2階層」と重なり合っている世界。ちょっと魔神英雄伝ワタルっぽい。
世界の設定は名前(フォーセリアとかセフィーロみたいな)も含めてあまり覚えていないんですが、ウィキペディアで調べてみると「シュメールの柱に支えられた階層世界カーラチャクラ」という言葉が出てきます。
当時の僕は全く意味を理解できなかったはず。今はメソポタミアやインドの話に出てくる言葉だとわかります。

キャラクターデザインを担当しているのは桜玉吉さん。漫画「しあわせのかたち」の作者さんです。
この方が書くキャラクターはみんなデフォルメ気味でかわいい雰囲気。そこが僕にとっては受け入れやすく、他のRPGと違う感じでも遊びやすかったのかもしれません。

かわいい雰囲気のキャラばかり出てくるゲームでも、物語の終盤になると迫力のあるモンスターが現れるんですが……あれも桜玉吉さんが書いたんでしょうか。プロの漫画家さんともなるといろいろなキャラクターを書き分けられるってことですか。

竜たちと接すること、そして育てることが本作のメインコンテンツだと思います。

白竜

最初から主人公と一緒にいる竜。普通にしゃべり、戦闘中は回復役をしてくれます。
途中でふらっといなくなり、帰ってくると……

子竜たち

戻ってきた白竜から生まれた子供たちです。プレイヤーは赤青緑の3色どれが生まれるかを決めることができます。

赤竜は属性攻撃タイプ、青竜は物理攻撃タイプ、緑竜は特殊な力で戦います。僕が選んだのは赤と青。
当時は普通に子竜たちを活躍させていたんですが、後にインターネットで調べてみると「青は攻撃しかできなくてイマイチ」みたいに書いていることがよくありました。

しかし、そんなことはどうでもいいです。
子竜たちは最初から冒険へ連れていけるわけじゃなく、最初は主人公がエサを与えないといけません。初めてエサをあげた僕は、食べる姿を見て……

泣いてしまった……

この経験は僕にとって衝撃的で、後に「ペット飼育」「ペットジョブ(FF11の竜騎士とか)好き」「ポケモン育成」という趣味につながっていきます。

本作について調べてみると、バトルが難しいとかシステムが不親切とか出てきます。いいゲームという判定はされていないのか……

そこは残念なんですが、僕自身はあまり気にしていません。もう「竜たちを育てられればそれでよし」みたいな気分になっているようです。

今の僕はアムリタと聞くと「世界樹の迷宮のアイテムか」と考えますが、当時の僕からすると本作のキャラの名前です。

どうして彼女は竜使いたちを裏切ったのか。そこには彼女なりの理由があります。ネタバレなのであまり語りませんが、彼女も竜使いであり自分の竜に対する愛情を持っています。
僕が子竜にエサをあげて泣くのもアムリタが裏切るのも大元の部分は同じなのかもしれません。

不思議な雰囲気の本作ですが、ラスボスは普通にいて普通にラストバトルが始まります。
ラストバトルとエンディングが終わると驚きの展開があり……セーブ1が消失。これはバグの類ではなく、演出の1つ。

……と、ウィキペディアなどいろいろなところに書いてあるんですが僕はそうなったのを全然覚えていません。ラストバトルとエンディングは見た覚えがあるので、クリアしたのは間違いありません。
セーブを複数取っていて、「1だけ消えた!」「セーブを増やしておいてよかった……」「消えたのがクリアした後でよかった……」とか言っていたかもしれません。

サンサーラナーガ1

1990年3月23日発売。ファミコン版。
僕がサンサーラナーガについて初めて知ったのは、このサンサーラナーガ1が新作ゲームだったときのことでした。
あのころの僕は漫画「しあわせのかたち」にすごくハマっていた少年。その作者さんがキャラクターデザインをしていると知り、興味を持ちました。

しかし親の目がいろいろ厳しい時期で、手を出すことはできませんでした。
竜の絵を書いていたのは覚えています。

サンサーラナーガ1×2

2001年11月14日発売。ゲームボーイアドバンス版。
サンサーラナーガ1と2がセットでリメイク。いろいろ遊びやすくなっているらしいです。

しかしこれが発売されたときの僕は就職などでいそがしかった時期。発売されたと知ることもありませんでした。知っていればアドバンスごと買っただろうに……
今はアマゾンなどで中古品を買うことができます。ただしレアなようで高騰しています。任天堂さん、NintendoSwitchOnlineの追加パックで遊べるようにしてもらえないでしょうか。

発売されていましたが、こっちもレアなのか高騰しています。畜生……
ただし、サントラはEGG MUSIC RECORDSで復活しています。

本作はもしかすると名作と言えなかったのかもしれません。
しかし僕にとっては名作。それに、竜を育てられることや独特の世界観などとがった部分は持っていたと思います。

そこはポケモンとかに通じる部分じゃないでしょうか。

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