ゲームのポケモンとアニポケの違い

Pokemon-Game-Anime 1990年代
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  • この記事に書いてあること
    アニポケを基準にした状態でポケモンのゲーム版を見る。
    違いを知ったうえで楽しむこと。

ポケモンはいろいろなもので展開されています。特に大きいのがゲームとアニメ。アニメの方はアニポケと呼ばれています。

ゲームのポケモンで遊んでいる方はアニポケについても知っているイメージ。一方、アニポケがメインだとゲームの方をあまり知らないこともあるようです(今はポケモンGOがあるお陰かそういう状態が減っている気もしますが)。

今回は僕がアニポケオンリーの方に話して驚かれたことをまとめます。

知らないことについていいとか悪いとかはないです。どんな人でも最初は初心者です。

僕もアニポケから入ったクチなので、最初は「サトシ、バトルに負けたらポケモンを取られるのか!」とか思っていました。メンコか何か?

ポケモンはゲームが原作

Pokemon-RG

ゲーム版の1作目「ポケットモンスター赤・緑」は1996年2月27日発売。ゲームボーイのソフトです。
そしてアニポケの1作目は1997年4月1日に始まりました。

「ゲームが原作」ということに違和感があるのは僕も理解できます。「漫画やアニメで人気が出る→ゲーム化される」の順が一般的だと思います。少なくともファミコンやスーファミのころはそうでした。

幼稚園か小学校低学年の子と話していて、「ポケモンのゲームなんてあるの?」と言われたこともあります。
もしかするとその家は、ゲームをさせたくないからわざと黙っていたのかも……だとすると僕は余計なことをしてしまいました。でも、学校で友達と話が合わないのも困るので勘弁してください。

主人公はサトシ以外にもいる

アニポケでは長いことサトシが主人公でした。一方、ゲームでは主人公がどんどん入れ替わっています

「サトシ」はポケモン赤やポケモンピカチュウでは主人公のデフォルトネームの1つです。他の名前にすることもできます。ポケモン赤緑、ポケモンピカチュウ、ポケモン青辺りだと外見はサトシとかなり近いです。
後のシリーズ作で主人公の名前を「サトシ」にすることはできます。しかし外見は全然違います。

アニポケのキャラはゲームにも登場する(ことがある)

昔のアニポケだとタケシやカスミ辺りがそうです。
ただ、出番は多くありません。2人はアニポケでサトシと一緒に旅をしますが、ゲームでは「1回勝負したら出番終了」みたいなことばかりです。

この記事を書いている時点で放送中のリコロイ編だと、ライジングボルテッカーズの人間メンバーは全員アニポケオリジナルのキャラです。
一方、コルサやナンジャモたちジムリーダーはゲームにも出てきます。学校にいるネモや校長先生辺りもゲームキャラです。

アニポケが元のキャラもいる

サトシ編でよく出ていたムサシとコジロウはアニポケオリジナルのキャラでした(ロケット団はゲーム内にもあります)。

しかし、ポケモンピカチュウで「ロケットだんいん」として2人一組のトレーナーとして登場。ムサシ・コジロウという名前は出ませんが、最初の手持ちがアーボ・ドガース・ニャースだったり去り際に「やなかんじぃー!」と言ったりして明らかにあの2人です。

Switchのポケモンレッツゴーピカチュウ・イーブイでは「ロケットだんのムサシ・コジロウ」として登場。ニャースは連れていますが、戦わないししゃべりません。

ポケモンの鳴き声は「ニャオハ!」「ホゲー!」「クワッス!」じゃない

ピカチュウとイーブイが「ピカチュウ!」「イーブイ!」と声優さんの声で鳴く作品もあります。ニャースも声優さんの声で鳴いたことがあります。
しかしほとんどの場合は違い、ポケモンの鳴き声は電子音で作られています。
文字としては「モモワロウ!」とか名前そのもので表記されることもあります。

実際にどう聞こえるかはプレイヤー次第。有名なのは「ぽわーおぐちょぐちょ(トリトドン)」「おんみょーん(ミカルゲ)」辺り。

ポケモンのタマゴは気軽に入手できる

アニポケだとまれにポケモンのタマゴが登場して、サトシたちが大事に保管して生まれるのを待ちます。

ゲームではポケモンのタマゴを簡単な方法で入手できます。大量に入手する方法、早く孵化させる方法なんかもあります。回を追うごとにやりやすくなっている気が……
僕は3DSでポケモンをしていたころにツタージャをタマゴでバンバン増やしていました。

伝説のポケモンや幻のポケモンはゲットできる

Pokemon-BDSP0

アルセウス、ミュウ、ホウオウなどのポケモンはアニポケだと人知を超えた存在として描写されています。サトシたちがピカチュウやリザードンと同じように連れ歩くことなんか絶対不可能そうです。

ゲームだと大抵の場合はゲットして手持ちポケモンにできます。種類によっては配信でもらわないといけませんが。
手に入れてしまえば一緒に食事したり洗ってあげたりしてなつかせることができます。

ただ、アルセウスはゲットするときトレーナーに「我が分身を与える」とか言っていました。本物のアルセウスは人間が扱える存在じゃないのかも……

そもそも「ゲット」と言わない

アニポケだとサトシが最初のオープニングで「ポケモン、ゲットだぜ!」と言うしポケモンを捕まえるたびに「ゲットだぜ!」と言うので「捕まえる=ゲットする」という感覚になりますが、ゲーム内では「ゲット」という言葉を使いません
じゃあ作中人物がどういう言葉を使うのかと言うと、単純に「(ポケモンを)捕まえる」とかです。

とは言っても、プレイヤー間ではすっかり「ゲット」という言葉が浸透しています。

ポケモンリーグは(大体)トーナメントじゃない

アニポケだとサトシがバッジを8個集めてトーナメント戦に参加します。そのとき準決勝まで行ったり決勝まで行ったり優勝したり……

ゲームだとトーナメントはあまりありません。大抵の場合は四天王やチャンピオンと戦います。
トーナメントがあったのはポケモン剣盾(ソード・シールド)くらいじゃないでしょうか。

アニポケが新シリーズになったときはゲームでも新作が出ている

Pokemon-SV01

毎回一致しているわけじゃないです。ポケモン金銀が出たとき、アニポケは新シリーズになりませんでした。しかし大抵の場合はゲームに伴ってアニポケもタイトルを変えています。

新作が出たときにポケモンのルールが変わることもあり、同時にアニポケでも変化があります。アドバンスジェネレーションでいきなりとくせいの話が出たのは、ゲームでとくせいが追加されたからです。

「かわせ!」「耐えろ!」はない(なかった)

アニポケでは、バトルの最中にトレーナーが「かわせ!」「耐えろ!」とポケモンへ指示することがあります。
現実的に考えると「回避・防御に専念しろ!」という指示は普通だと思いますが、ポケモンのゲーム内にそういうシステムはありません。

ただ、最近のシリーズ作ではポケモンと仲よくなっていれば「トレーナーの掛け声に合わせて技をよけた!」「トレーナーを悲しませないと持ちこたえた!」と表示されて回避したり耐えたりすることがあります。これが実質的に「かわせ!」「耐えろ!」かもしれません。

特に「掛け声に合わせて……」は「かわせ!」そのものだと思います。

ピカチュウはあんなに強くない(最も引かれる話)

アニポケだとサトシのピカチュウやリコロイ編のキャップが自分よりずっとでっかいポケモンを相手に張り合ったりしますが、ゲームだとああいうのはかなり難しいです。
何せピカチュウはライチュウに進化する前のポケモン。しかも登場はかなり序盤。強かったらゲームとしてのバランスが大変なことになります。

アニポケの最初の方だとサトシが「耐えろピカチュウ!」と言うことがありましたが、そんなの無理です。ピカチュウの耐久力はかなり低いので。
サトシはだんだん「耐えろピカチュウ!」と言わなくなり、「かわせピカチュウ!」ばかりになりました。これはスタッフの方々が突っ込まれることに飽きたからじゃないかと僕は思っています。

この話をアニポケオンリーの方に言うと嫌がられることがあります。名探偵コナンが好きな方に「高校生はあんなに頭よくないだろ」「探偵の仕事は殺人事件の解決じゃなくて浮気調査とか」なんて言うようなものです。現実と創作が違うように、ゲームとアニメも違うんです。

ただ、「アニポケでも本来のピカチュウは弱いけど、サトシのピカチュウやキャップだけはすごい」と考えることもできます。特別な個体だからこそロケット団に狙われたりフリード博士にスカウトされたりした、という見方もあるわけです。

他にもいろいろある

ピカチュウはピカチューじゃないとか、
1度に覚えられるわざは4つまでとか、
ケッキングはあんなに動き続けられないとか……

こういう話は結構いろいろあります。

少し上にも書きましたが、同じポケモンでもゲームとアニメは別物です。完全な同じものにすることはできません。

例えば上の「ケッキングはあんなに動き続けられない」はアニポケのジム戦にケッキングというポケモンが登場したときのこと。サトシのポケモンたちを圧倒するんですが、ゲームのとおりだと2ターンに1回は休憩状態になるはず。そんなふうにしたら迫力が下がってアニメとしてつまらなくなります。

ゲームはゲームの、アニメはアニメの面白さを追求しています。違いが出るのは当たり前のことです。そこを理解したうえで違いを楽しむのがいいと思います。

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