かまいたちの夜 ~こんや、12じ、Switch・PS4・Steamで復活~

1990年代
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    選択によって変化する展開。
    推理を楽しめる。
機種スーパーファミコン
メーカーチュンソフト
発売日1994年(平成6年)11月25日
後に続いた機種PS1 GBアドバンス PSVitaなど

大学生の透は友人の真理に誘われてスキー旅行へとやってきた。スキーの後に宿泊する場所は、真理の叔父たちが経営するペンション「シュプール」。
初めて会った者たちとシュプールで楽しい時間を過ごしていたが、恐ろしげな手紙が見つかったことで空気が一変する。

『こんや、12じ、だれかがしぬ』

サウンドノベルとはBGM付きの小説のようなもの。選択肢によって展開が変わるのでゲームブックの方が近いかもしれません。

1992年にチュンソフトの方々が出した弟切草はホラー的な話でしたが、姉妹作として登場した本作は推理ものがメインです。
しかし本作は展開がいろいろあるゲームなので、アクション的な話やホラー的な話が始まる場合もあります。

「カマイ達の夜」とか「遅れて来た場合」とかあったっけ……
他にも「たすけてくれ!」「ここで理せっとしろ(ここでリセットしろ)」のアレとか。

お値段は10800円。そんなにしたっけ? と思いましたが同じ年に発売されたFF6は11400円でワンダープロジェクトJは11800円。スーファミソフトにはこういう高額ソフトがいろいろありました。
※どれも税別です。つまりもう少し高かったということ。

印象に残っている人のことを書いていきます。

全員ゲーム内ではシルエットで表現。表情がわからないので「驚いた顔になった」「怖がってひきつった」とかはプレイヤーの想像力にゆだねられます。そこがいいところ。

主人公とヒロイン

名前は変更可能。「透」「真理」はデフォルトネームです。
最初はのんびりBGMでスキーをしていますが、だんだんおっかないことに……

叔父さん夫婦

当時は「すごい事件が起きた……」と考えるだけでしたが、今になると「こんな事件が起きちゃって、早めに解決したとしてもこのペンションはどうなるんだろう……」なんて考えも浮かんできます。金田一だと何度も事件が起きる場所があるし……1回くらいなら……?

大阪の人たち

スカウトに乗るといきなり年代ジャンプ。成長した主人公はシュプールを再び訪れます。
この場合、事件はどうなったんですかね……

謎の田中さん

金田一少年に出てくる「謎の覆面マン」みたいなもの。
金田一やコナンならどうしますかね。中身のことにすぐ気づく?

犯人

振り返ってみると結構ミスがあります。こういうのは伏線と呼ぶべきでしょうか。

脈をうまく消しますが、手首の脈って元々わかりにくいです。
指を相手の手首に軽く触れさせるとわかるんですが、「脈がない?」と思うと指を押しつけてしまいます。すると触れている自分の脈を感じ取ってしまって「なんだ、脈があるな」と思われます。
脈は首筋の方がわかりやすいです。頸動脈の方が太くて多くの血液を通しているからです。もし脈を取った人がその知識を持っていたらばれてしまい……

バスタブを使った形跡がないこともそう。警察が来たらルミノール反応だか何だかで「やっぱりここを使っていないな!」と判断されます。

粗がないと推理できませんので……
犯人は完全犯罪を狙っていたわけではなく、この場だけごまかせればよかったのかもしれません。

弟切草は何だかんだ言って最後は脱出できますが、本作はそうとも限りません。
「始まりの言葉は決まっている」と考える流れや犯人を返り討ちにする流れならいい方で……

何だかよくわからんけどやられた、とか……
あの子をうっかりやってしまった、とか……
あの子にストックでやられた、とか……
もうやけっぱち! とか……

こういうのも本作の面白いところです。

これは金田一少年の事件簿のスピンオフ作品。犯人の視点で事件をたどる漫画です。
基本的にはギャグ漫画。「トリックってこんなに大変」みたいな展開が続きます。

「トリックって金がかかる……!」「うおおおお氷橋!」「すごくダンサブル……!」「前回のあらすじ 金田一が不死身」とか名言的なものがたくさん生まれています。

本作にも犯人視点の物語があったら面白いかもしれません。どういうことを考えながらシュプールに入ったのか、トリックを仕込んでいるときに何を考えていたのか、なんてことを知りたいです。
レイジングループの「暴露モード」みたいな感じの方がいいかもしれませんが。

この記事を書くにあたって検索していたら「かまいたちのヨル」という言葉が出てきました。
何だろうと思ったら漫画のSPY×FAMILYとのコラボでした。シュプールっぽいペンションにフォージャー家が訪れる話をかまいたち調のミニゲームで楽しめます。
※パソコンで見ると「スマートフォンからアクセスしてください」と表示されます。

かまいたちの夜と同じ犯人が行動していたとしてもあっさりやられそう。あの能力のキャラは名探偵以上の天敵です。後半の大暴れもできそうにありません。

本作には「街」「428」など姉妹作がいろいろあります。
「かまいたち」の名が付く作品も「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」「かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相」などいろいろ。「×3」の読み方は「トリプル」。

この記事がアップロードされてから何時間かたったころには「かまいたちの夜×3」がSwitch、PS4、Steamで登場。
Switchの販売ページによると、本作と2のメインストーリー、そして×3が収録されています。

本作はシリーズ化され、シュプールのモデルになったペンションはファンが聖地巡礼する場所になっているとか。「読むゲーム」も今はいろいろと登場しています。

これからもかまいたちシリーズは愛され、伝説のように語られ続けていくと思います。

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