- いいところ
原作どおりの展開。
それでいてオリジナル部分もうまく作られている。
機種 | ファミコン |
メーカー | バンダイ |
発売日 | 1991年(平成3年)8月10日 |
序盤の物語
悟空たちは地球に現れたベジータとナッパを撃退した。しかし戦いの中でピッコロが命を落とし、ドラゴンボールが力を失ってしまった。
ベジータたちの話によればナメック星にもドラゴンボールがあるという。クリリンたちは負傷した悟空を地球に残してナメック星へと旅立つ。
ヤムチャたち生存ルートでナメック星へ
タイトルにはIIと付いていますが、ドラゴンボールのファミコン版RPGとしては4作目です。
ファミコンでのドラゴンボールはアクションゲームも出ているし本作の後の作品もあるので、かなり盛りだくさんです。
原作だとピッコロだけじゃなくヤムチャ・餃子・天津飯もサイヤ人戦でやられますが、本作では生存。クリリンや悟飯君と一緒にナメック星に行きます。
ここから僕は知ったふうな顔で書いていきますが、遊んでいたのは僕じゃなくて僕の周りにいた人たちです。
それでもかなり印象に残っていて、展開や戦闘BGMを結構覚えています。攻略本をよく読んでいたお陰でもあると思います。
主人公たち
孫悟空
原作どおり、遅れて出発して修業しながらナメック星に向かいます。作者さんも「どうやって悟空を遅刻させるか」と考えて漫画を書いていたそうです。
普通にやったらラストバトルは悟空がいないと勝てません。
クリリン&孫悟飯
原作どおりに登場する2人。戦闘でもメインキャラ。
クリリンの拡散エネルギー波が敵キャラ全員に攻撃できてよく役立っていたような。
悟飯君は流派が「魔」になっているのが面白いところ。原作でも飛ぶときのエフェクトがピッコロっぽくなっています。
ヤムチャ
クリリンや悟飯君ほどじゃないけどそこそこ戦える人。
繰気弾は必中技。今になってみると(原作なら)天下一武道会で1回使っただけの技なんですが、狼牙風風拳と並ぶヤムチャの代表的な技となっている気がします。
天津飯&餃子
結構活躍していたと思っていたんですが、今になって調べてみるとそれほどでもないという話も出てきます。そうですかね……
個人的には、操作キャラが増えればRPGとして面白さアップなのでいてくれるだけでOK。
ピッコロ
強いか弱いかで言うと結果として強くなるんですが、今になって思うと引っかかるところがあります。
原作もポルンガでピッコロを生き返らせるじゃないですか。そこまではいいんですけど、ナメック星に送るのはどうだったんでしょうか。
たまたまネイルがいて融合してくれたからフリーザ第2形態を押せましたが、そうじゃなかったらあっさりやられてまた地球のドラゴンボール消滅です。
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余計な突っ込みですね……
ベジータ
原作どおり仲間になってくれます。
ただし戦闘中はオート。もっとギャリック砲を使って……
敵キャラたち
雑魚いろいろ
原作でも戦闘員が大勢いますが、本作でも同じ。「スライム」「スライムベス」「メタルスライム」みたいな色違いもあり。
同じ顔の敵が何人もいる! というのは誤解かもしれません。外国の人はみんな同じ顔に見える、という現象があるじゃないですが。宇宙人ならもっと同じ顔に見えるはず。
フリーザ軍もクリリンと餃子の区別が付いていないかもしれません。
キュイ&幹部コンビ
キュイもドドリアもザーボンも原作だとクリリンたちじゃ歯が立たない相手ですが、本作では倒せるんでしたっけ?
ギニュー特戦隊
5人まとめて戦うか、1人ずつ戦うか。展開によって変化します。
ギニュー隊長をカエルで倒せるのは原作どおり。
フリーザ
ラスボス。
しかしカードを引くときにしゃべるので、ずっと顔を見続けることになります。
ゲーム内の雰囲気
フィールド
カードを引きながらマップを進んだり戦ったりするのは以前にこのブログで書いたピッコロ大魔王の恐怖と同じ。
ただしこっちはマップがすごろくっぽい道じゃなく、四角のマス目となって広がっています。
移動方法は歩くか飛ぶか。飛ぶと大きく移動できますが、敵に見つかりやすくなります。
飛ぶとスカウターで見つかる、という原作を意識した設定です。
バトル
本作はファミコンのゲームなので当然ドット。しかしかなり迫力あるバトルシーンです。
敵と向き合ったまま舞空術でぐるんぐるん回ったり、技を使うときに目の部分だけ表示したり……爆発の表現もかなり派手です。
展開
昔のゲームにはオリジナル展開がよくありました。原作と全然違う場合も……
本作はかなり原作どおりに作られていたんじゃないでしょうか。クリリンたちがザーボンたちと戦うとかギニュー特戦隊5人全員と1度に戦うとかありますが、これはゲームならではの良改変。
バーダック関係のイベントもありましたっけ?
結末
本作が発売されたのは1991年8月10日。これは原作の27巻が出た辺り。27巻は悟空がスーパーサイヤ人になるところです。つまりジャンプでもナメック星が終わるかどうかといったところ。
そういう時期に制作していたゲームなので、「バカヤローーーッ!」のあの場面まで描写するのは不可能……
しかしこのエンディングも後に続く激闘を想像させられてかっこいいものでした。
天下一武道会モード
主人公たちやフリーザ一味でトーナメント戦ができます。
フリーザが強いですが、もっと強いのがギニュー隊長。ボディチェンジでフリーザにも勝てます。
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攻略本に「ギニューの下剋上?」とか書いていたような。
セーブとパスワード
本作はセーブとパスワードのどっちだっただろうかと思ったら、どうもセーブだったみたいです。ドラクエ3、貝獣物語、FF3、ドラクエ4とセーブ可能なファミコンソフトが出ていた時期のゲームなので、同じ流れでしょう。
しかし「激神フリーザ」で検索すると「最強パスワード」という言葉がついてきます。前作「強襲! サイヤ人」のキャラを連れてくるときに使うからです。
本作のキャラはセーブデータから連れていけるのでパスワードなしで大丈夫。
終わりに
アニメのDAIMAがそろそろ終わりということで、またドラゴンボール関係のゲームを扱いました。
このころのドラゴンボール関係ゲームはRPGが多めでしたが、最近は対戦アクションがメイン。スピード感を出すためにはアクションゲームの方がいいのかも……
そもそも、「40年以上前に始まった漫画のゲームが今も出ている!」ということ自体驚くべきことです。
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