- いいところ
サブクラスのお陰で育成の幅が広い。
いろいろなエンディングを見られる。
略称 | 世界樹3 |
機種 | ニンテンドーDS |
メーカー | アトラス |
発売日 | 2010年(平成22年)4月1日 |
後に続いた機種 | Switch Steam |
物語
100年前、南国アーモロードの一部が海底へと沈んでいった。
冒険者たちは海底へと続く迷宮をたどって失われた都市へ行こうとする。しかし、誰一人として迷宮の奥底にたどり着くことができない。
主人公たちもまた、海底に冒険を求めてアーモロードを訪れた。
とがりまくった世界樹
シリーズ物にはリズムと言うかパターンのようなものがあると思います。
「固定ファンが付く1作目」
「いいところを伸ばしてとがった2作目」
「とがってはいないけど遊びやすい3作目」
みたいな感じで。聖剣伝説、ロマンシングサガ、ゼノブレイド辺りがそうじゃないでしょうか。
世界樹の迷宮も本作が3作目。しかし、上に書いたパターンとは少し違う進化をしています。
「固定ファンが付く1作目」
「とがった2作目」
「もっととがった3作目」
とか。
本作は世界樹1・2にいろいろな要素を付け足してあります。ダンジョンだけじゃなく海上でも探索できるとか。エンディングが複数あるとか。
戦闘の面でもすごくて、主人公たちをかなり強化できます。
世界樹2のオマケ漫画で「世界樹2じゃなくて世界樹1.5くらいじゃない?」とか言っていたっけ……世界樹1と2で1作目ポジション、世界樹3がとがった2作目ポジション、次の世界樹4が遊びやすい3作目ポジションなのかも。
世界樹4は遊びやすいですしね。
新しい職
主人公たちの職業は一新されています。
プリンス・プリンセス
仲間を援護する役。体力や防御力が高いので、盾役をさせることも可能。
歩いているだけでHP回復のキングスマーチがあると、かなり楽になります。
セブンスドラゴンではプリンセスしかいませんでしたが、こっちではプリンスもいます。
ウォリアー
剣や槌で戦う前衛アタッカー。
剣は攻撃力も素早さもそこそこあるので使いやすいです。スキルで複数の相手へ1度に攻撃することもできます。
槌は攻撃力が高めで素早さが遅めになります。スキルで敵に状態異常や行動阻害を与えることも可能。
最初は剣の方が使いやすいです。
ファランクス
盾役。前衛にするのが基本ですが、あえて後衛にして後ろから防御系スキルを使って仲間を守る手もあります。
ラインガードとファイア・フリーズ・ショックガードが主な仕事。
パイレーツ
前衛。ただしウォリアーに比べると援護役寄りです。
仲間が攻撃した後で追撃するスキルを持っています。突剣なら物理攻撃、銃なら属性攻撃に反応します。
シノビ
後衛。最初、僕はは何が強いのかわかりませんでした。しかし、だんだん理解できてきました。ダメージを与えることじゃなく敵を弱らせることで活躍できます。
通常攻撃の代わりに含針を使って敵をどんどん眠らせていくとか。戦闘が始まるなり飯綱で敵を石化させるとか。
分身すればするほど強くなる多元抜刀は使いにくいので、多用するのは難しいです。
モンク
FFをやっていると、モンクと聞いても拳で戦うアタッカーしか思いつきません。しかし世界樹のモンクはヒーラーです。
拳で戦うアタッカーとして鍛えることもできます。モンクは昔懐かしい無差別格闘漫画の主人公と似ている立ち絵もあるのでちょうどいいです。
ゾディアック
後衛。炎・氷・雷などで戦う属性アタッカー。先にFFをやっていた僕は「どうしてゾディアークじゃないんだろう」と思っていましたが、すっかりこっちに慣れました。
あっちでは「ゾディアック(ブレイブ、ストーン)」も「ゾディアーク(召喚獣)」も使われていますね。
世界樹1・2のアルケミストだと、「実は魔法なんか使っていない。錬金術で属性攻撃している」ということになっていましたが、こっちはもう完全に魔法なのでは……最強のスキルはメテオですし。
ビーストキング
中衛で猛獣使い。戦闘時は猛獣を呼んでいろいろな技を使わせます。中にはボスキャラを一撃で倒せるような猛獣も。
猛獣は敵に状態異常や行動阻害を与えられますが、同じ状況に繰り返し陥れるのは難しいです。ボス戦ならビーストロアやドラミングで敵の攻撃力や防御力を下げるのがオススメです。
バリスタ
後衛アタッカー。しかし大ダメージを与えるためにあえて前衛に出る手もあり。
HPが多い敵に大ダメージのジャイアントキルを活用してボス戦で活躍するもよし。属性攻撃のファイア・フリーズ・サンダーバラージを使って雑魚戦で活躍するもよし。
ファーマー
後衛で援護役。ダメージを与えることは苦手ですが、敵を弱らせることには向いています。移動中に役立つスキルはいろいろ持っています。ダメージ床を無効化するアメニモマケズ、敵と会わなくなる安全歩行など。
ショーグン
前衛アタッカー。特定の条件で使えるようになります。
二刀流によって敵へ大ダメージを与えられますが、防御力はかなり弱め。
単独で戦う五輪の剣を使うか、味方の全攻撃に追撃する一騎当千を使うか。それとも一斉射撃や乱れ竜の陣で味方を指揮するか。
アンドロ
こっちも特定の条件で使えるようになります。前衛で、ステータスは盾役寄り。
腕や足や頭を切り離しながら戦うのが得意。後述のサブクラスをうまく活用するのがオススメです。
サブクラス
物語の途中で付け足される要素。
最初からの職業と別の職業を付け足すことができます。ただし、アンドロを付け足すのは不可能。
強いかどうかで決めるもよし、どういうキャラクターなのか脳内設定を考えて決めるもよしです。
サブクラスを取っても、職業ごとにある固有スキルだけは習得できません。逆にそれ以外のスキルは全て習得でき、最高の状態まで強化できます。よって、「固有スキルだけ元の職のまま」「他の全スキルはサブクラスのもの」なんて育成もできます。
例えば、パイレーツの固有スキルのトリックスターはパイレーツが得意な追撃だと発動しません。他の職業でパイレーツをサブクラスにして追撃を使う(=他の職業の固有スキルを活用しつつ追撃する)、とした方がいいです。
イメージと違う組み合わせが意外と強い、なんてこともあります。
後衛のゾディアックのサブクラスを前衛のウォリアーにするとか。ウォリアーのチャージで力をためてからゾディアックのメテオを使うとダメージアップ、とか。
欲しいサブクラスは特にないな……というときはとりあえずファーマーを選んでおくといいです。パーティーの誰か一人でもファーマーを取っていれば、移動時の便利なスキルを使えるようになります。
FF11にもサポートジョブというのがあって、メインのジョブに他のジョブを付け足せたっけ……あっちはサポート側が弱めになりますが。
キャラクターのグラフィック
立ち絵が職業ごとに4枚ずつ用意されています。
前作までもそうでしたが、本作はYボタンを押すとアナザーカラーになります。お陰で実質的に1職8枚です。Yボタンを押すと出てくる姿なので「Yカラー」なんて呼ぶ方もいました。
公式サイトに「Yを押せ!」と書いてあったことを覚えています。
オススメパーティー
盾役のファランクスと回復役のモンクがいれば、後は大体何とかなります。
そこに補助役のプリンス・プリンセス、物理攻撃役のウォリアー、属性攻撃役のゾディアックを加えれば、使いやすいパーティーができあがりです。
聞きかじりの経験
ギルドに登録できる冒険者は30人まで。たくさん作れるのはうれしいですが、1人1人パーティーに入れて戦わせてレベル上げするのは大変すぎる……
そんなときは、どの職業でも取得できるスキル聞きかじりの経験の出番です。これを覚えていれば、パーティーに入っていなくても少しずつ経験値がたまってレベルアップします。
つまり、聞きかじりだけでハイレベルになる場合も……ギルドだか酒場だかでぼけーっとしていたんじゃなく秘密特訓をしていた、とでも脳内で補完しておきましょう。
マルチエンディングと引き継ぎ
本作は、主人公たち(プレイヤー)の選択によって展開やエンディングが変わります。上に書いてあるショーグンとアンドロも、どの展開にしたかで仲間にできるかどうかが決まります。
ネタバレなので深い話は避けますが、分岐には作中の偉い人たちが関わっています。僕は彼らに言いたい……殴り合う前に腰を据えて話し合え、と。
選ばなかった展開やエンディングは見られないまま、というわけじゃありません。1度エンディングを見てしまえば、クリアしたときのレベルや所持品などを保持したまま最初に戻ることができます。強くてニューゲームです。
2周目以降は強いキャラでガンガン進めてしまうのもありです。
今遊ぶならHDリマスター
2023年2月、SwitchとSteamで世界樹1・2・3のリマスター版が発売されました。
元は1つだったセーブ枠は、リマスター版だと9つに増えています。
キャラクターのグラフィックは、以前だと「ウォリアーならウォリアーの絵だけ」「モンクならモンクの絵だけ」みたいに自分の職業のものしか選択できませんでした。一方、リマスター版だと別の職業の絵も選べます。ただし、ショーグンとアンドロは職業自体を使えるようにならないと選べません。
アナザーカラーを選ぶ方法はYボタンを押すことではなく、絵の選択画面で右を選択し続けることです。
難易度の調節もできるようになっています。
脳内設定
世界樹1のときと同じく、こっちでもキャラメイクのときに脳内設定を作っていました。
DSで遊んだときの設定はあまり覚えていないので、代わりにHDリマスターのときのを記載。
プリンス
主人公ポジション(世界樹の迷宮Xではライバルポジション)。自国で自分と妹が政権争いの旗頭にされかけ、ムカッと来て出奔。
シノビ
東の国で修業についていけず、脱走。当てのない旅の途中でプリンスに拾われ、部下になった。
プリンスが出奔したときに供としてついてきた。
ゾディアック・ファランクス
城で宮廷魔術師や騎士として働いていたが、プリンスやシノビを追ってきた。
ゾディアックはヤバい実験が好きだったが後ろ盾のプリンスがいなくなったことでやりにくくなり、国を捨てた。
ファランクスはプリンスを引き戻そうとしていたが、だんだん冒険者の楽しさを知ってしまう。
モンク
プリンスの祖国で修業していたがよくわからんお告げを受けて旅立ち、プリンスの一行に合流。普段は常識人だが、ときどき奇行を始める。
ファーマー
普通の村民だったが旅をしていた途中のプリンスを見て冒険者にあこがれ、押しかけ従者になってしまった。
プリンセス
プリンスの妹。兄からの手紙を読んで「自分だけ楽しそうにしてずるい!」と言い始め、出奔。
前衛アルケミストだの海賊だのショーグンだのいろいろなものに挑戦し、兄に頭を抱えさせる。
アンドロ
モンクがよくわからんお告げに従ってどこかから連れてきたよくわからんロボ。人間としか思えないボディに換装することも可能。
世界樹と不思議のダンジョンや新世界樹の迷宮で設定を考えたキャラクターも結構います。
まとめ
世界樹の迷宮3は豊富なキャラクターグラフィックやサブクラスによってさまざまな設定を考えることができます。聞きかじりの経験があるので、作りすぎても安心です。
アトラスさん、世界樹1・2→新世界樹1・2みたいにして新世界樹3を作ってください!
でも、世界樹4・5・XのHDリマスターも捨てがたい……
おまけ 攻略・考察的なもの
最強装備、サブクラス、パーティー編成、ボス攻略と記事がたまってきたのでまとめました。
個人的に、世界樹の迷宮3はシリーズの中でもかなり好きな方。
また何かネタを思いついたら書かせていただきます。
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