世界樹の迷宮V 長き神話の果て ~新しい世界・種族・職業でパーティ結成~

SQ5 2010年代
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    世界樹シリーズをシンプルに楽しめる。
    幅が増したキャラクリエイト。
略称世界樹5
機種ニンテンドー3DS
メーカーアトラス
発売日2016年(平成28年)8月4日

アルカディア大陸では、世界樹の頂にたどり着けば望むものが手に入ると言われている。
世界樹は禁断の地とされていたが、アルカディア評議会によって探索の御触れが出された。各地から冒険者たちが集まり、迷宮へと挑む。

PV・公式サイトから引用・抜粋

世界樹1から世界樹4までは同じ世界を舞台にしていました。しかし本作世界樹の迷宮5は別の世界が舞台です。

以前まではアルケミストやゾディアックが魔法っぽいことをしていても「これは魔法っぽいけど魔法じゃないです(例えば錬金術≒化学技術)」みたいな建前がありました。しかし本作には「魔法を使っている」と明示されているクラスもあります。

人間以外の種族は過去作にもいました。しかし町をうろついているわけじゃなく、冒険者として選べるとしても物語が進んでから。日常に含まれない存在だったわけです。
一方、本作は人間以外のファンタジーっぽい種族を最初から選択できます。町の中でも普通に生活しています。つまりそういう存在も日常に含んでいる世界観です。

本作のキャラメイクはかなりパワーアップしています。

キャラ絵を各クラスのリストから選ぶのは以前までと同じですが、そこから更に髪、目、肌の色を変えられます。
声を付けることもでき、有名な声優さん×22から選べます(声なしも可能)。何なら見た目おっさんで声は女の子とかもあり。

転職

世界樹シリーズではちょっと珍しいシステム。本作ではできます。

最初のイベントを終えると、種族・ステータスは元のままで別のクラスへ変われるようになれます。クラスのスキルは全て入れ替え。レベルは5下がります。
これを使えば「この種族(このキャラ絵)でこの職のキャラを作りたい」とかイメージどおりにできます。もちろん、後衛向きの種族で前衛職をやるとピンチになりやすいですが。

アースラン

人間っぽい見た目の種族。
ウィザードリィ辺りだと平均的なステータスでどんな職業でもできますが、アースランは体力が高めで腕力や素早さがやや高め。そして知力が低めなので、前衛向きです。

ルナリア

ここのところワンピースに「ルナーリア」という種族がいますが、こっちは途中を伸ばしません。

見た目はエルフ。
知力高め&体力低めなので後衛向き。しかし素早さが低めなので、何もかもエルフっぽいわけじゃありません。

セリアン

ウサギ耳が生えた種族。腕力や素早さが高く知力が低いので物理アタッカー向き。そして防御力が低いので過去作のブシドーやショーグンっぽいです。

ブラニー

小柄な見た目はホビットっぽいです。しかし幸運が低いのでホビットじゃないです。体力が高いのでドワーフだろうかとも思います。しかし腕力が最低なのでドワーフでもないです。
知力が高いので後衛向き。

DLCで増やせるキャラ絵

現実世界の住人っぽい少年少女や過去作キャラ(パラディン、メディック、ガンナー)の絵を使うこともできます(どの種族にも可)。僕は他の世界から来た脳内設定で使いました。

※現在は配信終了しています。

種族によって、最初になれるクラスが違います。

アースランフェンサー ドラグーン セスタス リーパー
ルナリアウォーロック ネクロマンサー
セリアンマスラオ ハウンド
ブラニーハーバリスト シャーマン

後から他の種族のクラスに転職することもできます。例えば、「エルフっぽい見た目のシャーマン」を作りたいと思ったらルナリアで初めてシャーマンに転職させればいいです。

レベルを上げていると、二つ名を付けてパワーアップさせられるようになります。二つ名はクラスごとに2つずつ。どっちを選ぶかで成長の仕方がかなり変わります。

二つ名はプレイヤーの好みで好きな言葉に変えることができます。
めっちゃかっこいいのにするのもあり!

どちらの二つ名にするか選び直すときは休養しないといけません。

フェンサー

過去作のソードマンっぽい前衛で、仲間の攻撃に追撃できます。

「幻影の剣士」になると回避がうまい盾役風味に成長し、「迅雷の剣士」になるとアタッカー性能が上がります。

ドラグーン

FF4の竜騎士を連想するかもしれませんが、本来は銃で戦う騎士のこと。
本作のドラグーンは銃を持った盾役です。最大の特徴は、バンカーを置いておとりにできること。

「金剛の竜騎兵」にすると盾役性能アップ。「砲火の竜騎兵」にするとアタッカー性能を付け足されます。腕力が強いセリアンを砲火にするのも面白いです。

セスタス

格闘技で戦う前衛。アタッカーですが、敵の動きを止めるスキルも習得できます。
本作のクラスではかなり強い方。便利と言うべきでしょうか。

「連撃の拳闘家」なら止める能力が強まって手数アップ。「衝撃の拳士」なら与えるダメージがアップ。衝撃もセリアンにさせると楽しいです。

リーパー

キャラ絵の大鎌が特徴的。リアルの武器なら使いにくそうですが問題なし。
瘴気兵装という状態になって戦う前衛。敵を状態異常にさせるので、過去作のダークハンターやシノビっぽいです。

「死を振り撒く死神」になると、敵を弱らせて戦うアタッカーとして強化。「死を遠ざける死神」になると、仲間をサポートする能力が付け足されます。

ウォーロック

過去作のアルケミストやゾディアックと同じ後衛アタッカー。ただ、上にも書いたとおり「魔術師」としっかり書かれています。

「炎と氷と雷の支配者」になると、その名のとおりの属性で戦うことに特化。「六属を操る導師」になると他の属性も使い始めます。

ネクロマンサー

死霊を呼び出す後衛。攻撃役だの回復役だの盾役だのいろいろできる便利職。武器はなんですが、どうやって攻撃しているのか。

「召霊のネクロマンサー」になると味方を援護する能力と敵を弱らせる能力が上がります。「破霊のネクロマンサー」は個人的に本作最強のバランスブレイカーと思っている職。強い敵を死霊に変えて確保してボスキャラへぶつけると、簡単に大ダメージを与えられます。

マスラオ

過去作のブシドー系。攻撃高め防御低めアタッカー。

「一刀無双の武人」ならダメージを減らすスキルを覚えることもでき、無難にパワーアップできます。「四天一流の武人」だと防具を付ける欄にも刀を装備できるようになり、攻撃力アップ&防御力ダウンで危なっかしさもアップです。

ハウンド

鷹や犬と一緒に戦うペットジョブ。ペットたちはやられても呼び直すと普通に出てきます。なお、ペットたちには名前を付けることが可能。

「飛鷹を伴う射手」になればアタッカー性能アップ。「犬狼を導く射手」なら味方を回復する能力が上がります。

ハーバリスト

後衛で回復役。過去作の同系クラスと同じで、慣れてくると戦闘中に暇なタイミングが出てきます。

「慈悲深き薬草師」にすると普通に回復役としてパワーアップ。「天真なる毒殺者」にすると毒で攻撃する能力が上がります。こっちの方が暇になりにくいですが、毒が効いたかどうかの判定に運が絡むのでブラニーにはあまり向いていません。

シャーマン

後衛で援護役。過去作のバードやプリンス・プリンセスっぽいです。

「天譴(てんけん)を下す巫子」だと味方の強化を解除して敵に攻撃したり敵の攻撃を吸収したり。「天寵(てんちょう)を告げし巫子」だと味方を強化する能力アップ。両方に共通しているのは漢字が難しいこと。

世界樹3・4には船や気球のマップがありました。

一方、本作は原点へ返ったようにダンジョンのみ。世界樹3・4が「カレーがおいしいけど、ハヤシライスやシチューもある店」だとすると、本作は「カレーしかないけどとことんおいしい店」みたいなものです。どっちがいいかは人によりけり。

僕は本作のことがかなり好きなんですが、世間ではどうか……世界樹シリーズのオススメに本作じゃなく世界樹4が出されるところを何度も見ましたし。

普通に考えると、フェンサー・ドラグーン・セスタス・ハーバリスト・ウォーロック。全ての種族がいて、盾役も攻撃役も回復役もそろっています。セスタスで敵の妨害もできます。

二つ名はフェンサーが迅雷、ドラグーンが金剛。セスタスはどっちでも強いですが、連撃の方が便利。ハーバリストは慈悲が無難。ウォーロックは六属にした方が変化して面白いかも。

最初はそんな感じで普通のパーティーにしても、どこかのタイミングで破霊のネクロマンサーを試してほしいです。強さに驚くはずです。

本作は、前後に発売された世界樹シリーズが世界樹と不思議のダンジョンの1と2です。変化球に挟まれているからこそ普通の世界樹として作られたのかもしれません。

世界樹4の方が面白いと言われることもあるようですが、こっちはこっちでシンプルな世界樹を楽しめます。

世界樹の迷宮としての面白さを追求したのがこのゲームです。

1周目として最初に遊んだときの脳内設定はあまり覚えていません。
その後、新世界樹や世界樹Xのキャラがこっちへ来たことにして2周目をやりました。そっちなら覚えています。

シャーマン
巫女さん。地元のトラブルに巻き込まれた挙句に異世界(世界樹1とかの世界)まで飛ばされてしまったが、助っ人を連れて帰ってきた。

フェンサー
主人公ポジション。科学が発達した異世界から迷い込んできた少年。助っ人としてシャーマンについてきた。

ネクロマンサー
シャーマンの部下。破霊の力で敵を吹き飛ばす危ない人。死霊は盾役も兼任。この人がいたら助っ人いらないんじゃ……

セスタス
元モンク。腕試しとして助っ人を買って出た。世界樹Xで活躍できなかった分だけこっちで大暴れする。

ハウンド
モンクがどこかから連れてきた、何だかよくわからんアンドロ。ボディを換装してセリアンの見た目になっている。
シャーマンがアルカディアに帰れたのはこいつの何だかよくわからん力のお陰。

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