真・女神転生3 NOCTURNE ~新しい世界でも仲魔と悪魔合体~

Shin-Megaten3 2000年代
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    真・女神転生1・2から変化した世界。
    スカウトや合体の楽しさは以前までと同じ。
タイトル真・女神転生III NOCTURNE
略称真メガテン3 真3
機種PS2
メーカーアトラス
発売日2003年(平成15年)2月20日

主人公と友人たちは東京で暮らす普通の高校生。入院している担任教師の見舞いに行ったが、院内の様子がおかしく全く人けがない。
不審に思いつつ担任を探していた主人公は、病院の地下で氷川という怪しげな男を見つけた。氷川は怪しげな機械を操作していて、主人公に襲いかかってきた。主人公は担任に助けられたが、突如起きた「東京受胎」という現象に巻き込まれてしまった。

気が付くと東京はおかしな姿に変貌していて、主人公は悪魔と化していた。

真・女神転生シリーズは「1」「2」「if」とスーパーファミコンで発売されていました。

一方、本作はPS2のゲーム。1度出てからいろいろな形で作り直されました。

  • NOCTURNE
    PS2向け。大もと。
  • NOCTURNE マニアクス
    PS2向けで限定生産。
    デビルメイクライの主人公ダンテが登場。
    追加ダンジョンのアマラ深界に行ける。
  • NOCTURNE マニアクス クロニクルエディション
    PS2向け。デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王Plusに同梱。
    ダンテとデビルサマナーのライドウを交代。
  • NOCTURNE HDリマスター
    SwitchとPS4向け。
    マニアクス クロニクルエディションのリマスター版。
    DLCなしでライドウ登場。ありでダンテ登場。

僕が遊んだのはSwitch版です。

アトラスのゲームでは作中の東京がよくすごいことになります。ドカンとやられたり、地中に埋もれたり、古代文明のようなものにさせられたり。

本作では東京受胎という現象が起こされ、東京はボルテクス界という荒廃した世界になってしまいます(東京の外はもっとひどいことになっているのかもしれませんが)。ほとんどの人間は姿を消し、歩き回っているのは悪魔です。

何か東京に恨みでも……というわけじゃなく、「日本中の全員(何なら世界中の大勢)が知っている土地を使うことで取っつきやすくする」という目的だそうです。

主人公の友人たちとその他1名は「コトワリ」という世界の運営方針みたいなものを考え出します。それによってボルテクス界は新たな姿になります。

ボルテクス界は卵のような形をしているので、「コトワリによって受胎して世界が新しく生まれる」ということなんだと思います。

卵かけご飯

これは僕のコトワリ「ショクヨク」。

主人公、友人たち、先生の名前はプレイヤーが決められます。友人と先生はデフォルトネームあり。

主人公

出だしで悪魔化され、他の悪魔からは「人修羅」と呼ばれます。
体中に変な模様が浮き上がっていますが、いつもハーフパンツに運動靴という姿。これは「自分は人間だ!」と主張したいからじゃないでしょうか。

他のシリーズ作同様、彼(というかプレイヤー)の行動によって世界の運命が決まります。

本作の後、いろいろな作品にゲスト参戦します。真メガテン4ファイナルの主人公と協力して強敵と戦ったり、真メガテン5のDLCでボスキャラになったり仲魔になったり、世界樹の迷宮2リマスターのDLCでキャラ絵を使えたり。

ゲストとして登場すると「最強の悪魔」みたいな扱いをされることが多いような……

新田勇

主人公の友人。わりかし調子がいい雰囲気。
しかし考えたコトワリはムスビといい、「人間それぞれが別々の世界を持ち、関わらないようにする」という個人主義的なもの。
そう考えるに至ったのは、ボルテクス界に来てから彼の身に起きたことが原因です。

橘千晶

主人公の友人。強気キャラです。
考えたコトワリもヨスガという弱肉強食的な方針で彼女にぴったり。しかし強気なせいでおっかない場面に自ら踏み込んでしまい……

氷川

怪しい人。東京受胎を起こした人物の1人。前髪部分がベジータっぽいです。
考えたコトワリはシジマで、「みんな余計なことをせず静かに暮らそう」みたいな方針。静かなこと自体はいいかもしれませんが、事件の元凶と思うと共感してやりたくないです。

先生

主人公たちの担任教師。僕はいつも先生と呼んでいましたが、デフォルトネームは高尾祐子です。
元は氷川に協力していましたが、仲たがいして主人公に味方してくれます。とは言え、あまり頼れる感じじゃないです。

マネカタ

人造人間的なもの。人間の代わりにボルテクス界で生活しています。
最初は不気味だと思っていましたが、だんだん親しみがわいてきました。というか主人公は友人たちに敵対されたりするばかりで、先生もはっきりしない態度。マネカタたちくらいしか頼れる味方がいないように感じていました。

ベルゼブブ

「死蝿の葬列!」

今回も悪魔をスカウトして仲魔(仲間の悪魔)にできます。一緒に戦うもよし、合体の素材にするもよし。
魔人のペイルライダーやトランぺッターも1度倒せば合体で仲魔にできます(最初のNOCTURNE以外)。僕は先に真メガテン4でペイルライダーたちを知って「すごくハイレベルな悪魔」みたいなイメージになっていたので、わりとすぐ登場して戦ったり仲魔にしたりできることに驚きました。

アリスは出ません。会いたい方は真メガテン4以降で。

僕はSwitchのHDリマスター版だったので普通に出入りしていましたが、元はなかった要素。
元を知らないせいで「アマラ深界なしじゃ話が通りにくくない?」なんて思う部分まであります。アマラ深界での会話イベントがなかったら、ターミナルの人のことがわかりにくいんじゃないでしょうか

なお、アマラ深界のエリアからエリアへと移るときにいきなりアクションゲームが始まります。作中のキャラも言っていましたが、あのアクションゲームをやり込んだプレイヤーもいそう。

アサクサに行くと、ジャックランタンを操作して解くパズルゲームに挑戦できます。
これの元ネタは、かつてアトラスがゲームボーイ向けとして発売した「パズルボーイ」というゲームなんだそうです。

僕がよく知っている真メガテンシリーズには「ロウエンド」「カオスエンド」「ニュートラルエンド」と呼ばれるものがよくありました。主人公が秩序を重んじる行動を取ったか、混沌を受け入れる行動を取ったか、あるいは中立的だったかで変わります。

本作はそういうマルチエンディングじゃなく、友人たちその他1名の誰に共感したか、あるいは誰とも共感しなかったかで変わります。あるいはアマラ深界にもっと深く関わったパターンか。

僕は誰とも共感しなかったエンディングにたどり着きました。シリーズではわりと珍しい結末だったような気がします。

本作は「3」、つまりスーファミで出た「1」「2」の後に続くものだったわけですが、かなり雰囲気が違います。
それは制作者の方々が新しい方向性を探したからだったのかもしれませんし、単にハードが変わってできることも変わったからだったのかもしれません。

真・女神転生5は本作と似た雰囲気です。

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