- 先に結論
グラフィックが進化し、元から強かったスタイリッシュさをより味わえる。
リメイク前より遊びやすくする工夫もされている。難易度変更やタルタロスで具合が悪くならないことなど。
タイトル | ペルソナ3リロード |
略称 | P3R |
機種 | PS5 XboxSeriesX/S PC(Steam)など |
メーカー | アトラス |
発売日 | 2024年(令和6年)2月2日 |
後に続いた機種 | NintendoSwitch2 |
2025年10月23日、ペルソナ3リロードのNintendoSwitch2版が発売されます。PSP版(ペルソナ3ポータブル)をやったことがある僕には懐かしいゲームです。
そんなペルソナ3リロードのSwitch2版体験版で遊んだので、どういう雰囲気だったかまとめておきます。
体験版の入手方法
ペルソナ3リロードの販売ページで「体験版ダウンロード」を押すだけ。無料です。
Switch2版だとデラックスエディションやデジタルプレミアムエディションのページには体験版ダウンロードの項目がないないので、ペルソナ3リロード通常版のページに行ってください。
ゲーム開始!
シャレオツなオープニングからスタート。主人公のMP3プレーヤーで一瞬かかる曲はPS2版のときのオープニング曲と学校曲です。
難易度は5段階から選ぶことができます。
- PEACEFUL
- EASY
- NORMAL
- HARD
- LUNATIC
※下に行くほど難しくなります。
主人公が町へ降り立ったところで深夜0時。時計の長針と探針が重なった途端、よくわからんことに……考えてみたら深夜0時になって到着するのも変な話ですが。
町では棺桶のようなものがいくつも立っています。すごいセンスの町だな!
そんななかを歩いていく主人公もどうかしているのでは……夜中に着いたことと言い、普通の子ではこのゲームの主人公は務まらないのかもしれません。少なくとも「超朝型でいつも早めに寝る」「寝たら何があっても朝まで起きない」というタイプは無理です。
メニュー画面を見ると、メニュー画面の「SKILL」「ITEM」「EQUIP」とかが平行じゃないので読みにくいです。そもそも「スキル」「アイテム」「装備」じゃないので直感的にわかりにくいです。
これはわざとやっていることだと思います。スマブラやカービィの桜井政博さんはYouTubeの動画「ゲーム作るには」内でこう語っています。
「わかりやすいUIとスタイル性が高いUIは相反するものだと言えるのかもしれません」
「ペルソナ3リロードのUIはスタイリッシュなUIとしてはダントツ」「だけど整頓されているとは言いがたいです」
「しかし、便利だからと言ってペルソナ3リロードのUIが旧態依然としたものだったらイヤ過ぎますよね」
「桜井政博のゲーム作るには わかりやすさとスタイル性【UI】」より引用・抜粋
アトラスの方々はスタイリッシュな雰囲気を上げるためにあえてわかりやすさをいくらか下げているわけです。
寮に入って会話した後で主人公の名前入力。
名字3文字&名前3文字までです。
学校へ
朝になると町は普通の状態になっています。謎の棺は撤去されたんでしょうか。
わかっているのにわざとやっているボケはともかく、校内をうろついているとPSP版で見た懐かしい顔があちこちにあります。
僕は図書室の前にいた子と屋上にいた子とのイベントを進めたいです。PSP版で仲よくしていたんですよ。しかし、さすがに体験版じゃそこまでできないだろう……
PSP版のときは全く意識していませんでしたが、今になってみると桐条先輩がやけに美人です。オープニングのバイクに乗っている場面もかっこいいお姉ちゃんという感じ。
これは何年もたって僕の感覚が変わったからなのか、グラフィックが強化されたからなのか。
順平と一緒に帰る場面でも周りをよく見ると真田先輩が女の子に話しかけられていたり陸上部の同級生が走っていたりします。
町に行っても古本屋の前にじいちゃんばあちゃんがいたり、ジャージ姿の兄ちゃんがいたり、小太りの少年がいたり……見て回るだけでも懐かしい気分になれます。
寮に入ると……(とても強く思ったことがありますが、未プレイの方にとっては超ネタバレなのでカット)
影時間
やがて主人公は棺ばかりの状況が何だったのか知ることになります。
- 前の日と次の日の間にある謎の時間。
- 深夜0時になると突入。
- 特殊な能力者以外は棺桶のような姿になってしまう。
- シャドウという怪物が現れる。
シャドウが学生寮に現れ、能力に覚醒した主人公が戦うことに。
ベイベベイベベイベベイベベイベベイベ……
このゲーム、戦闘曲が歌なんですよ。かっこいいんですが、初めて聞いたときは驚きました。
主人公はペルソナというものを使って戦います。
ペルソナはジョジョの奇妙な冒険のスタンドのようなもので、魔法や特技を指定すると近くに出てきて使ってくれます。
ペルソナの見た目は女神転生系に登場する悪魔っぽいのがほとんど。ピクシーとかイヌガミとかおなじみの面々もここで初登場のものもいます。
ペルソナ使いと認められた主人公は「特別課外活動部」へ入ることになります。
タルタロス
主人公たちは上に上に登っていくダンジョンのタルタロスへ挑むことになります。
パーティーは先々で変更できるようになりますが、今は主人公を含むクラスメイト3人組しか選べません。
- 主人公
複数のペルソナを持ち、能力を入れ替えられる。 - 岳羽ゆかり
回復役。風系の魔法も使える。 - 伊織順平
物理攻撃役。炎系の魔法も使える。
タルタロスは中の構造が日によって変わります。
あちこちにシャドウがうろうろしていて、戦いながら(あるいはうまくすり抜けながら)進まないといけません。
シャドウから気づかれないように近づいてうまく斬りつければこっちが優勢な状態からバトル開始できます。
逆にシャドウから攻撃されてバトルに突入すると、あっちが優勢な状態からになります。
最初は間合いをつかめず、うまく斬りつけることができませんでした。しかし何度もやっていると慣れてきました。
シャドウの弱点を突いてダウンさせることも重要。敵全員がダウンすると総攻撃をかけられます。
新しいペルソナも戦闘後に入手できます。真・女神転生やライドウみたいに交渉するわけじゃなく、戦闘後のカード選び(シャッフルタイム)でもらえます。
カード選びは戦闘中に弱点を突いて再攻撃(1MORE)を出すほど発生率が上がり、総攻撃で倒すと必ず発生します。
「行けるところまで行くぞ!」とかやっていて気づいたんですが、P3Pのころは「タルタロスで頑張り続けていると具合が悪くなる」「だからほどほどのところで帰らないといけない」とかありませんでしたっけ? 今回はそんなふうになりません。
調べてみると、これは気のせいじゃなく体調不良になるシステムが廃止になったお陰らしいです。
学校・町を散策
個人的には本作のメインコンテンツ。気を抜くとタルタロスを放置してうろつき続けます。
お出かけやバイト
食堂だのゲームセンターだのいろいろあり、主人公はその中での行動によって成長します。バイトしてお金を稼ぐことも可能。
今回のプレイ内では喫茶店のバイトばかりしていました。
コミュ
あちこちにキャラクターがいて、主人公は彼らとの人間関係を成長させることができます。
「○曜日は××の場所で会える」とかキャラごとに決まっているので、うまいようにタイミングを計りながら進めないといけません。
ナビをしてくれる子はもっと進まないと仲間にならないから無理としても、生徒会の子くらいは……結局その子とのコミュは体験版内で始まりませんでしたが、何回か話すことくらいはできました。
コミュの段階アップがP3Pのころより早いような……前はもっと上がりにくくて、友近君と無駄にラーメンを食べたりしていたと思います。
しかし今回は、キャラによっては5月頭の段階で4まで行きました。会うのをときどきサボっていたのにです。部活をやらず放課後になるたび友近君と遊んでいたら4より上に行けたかもしれません。
また調べてみると、「前より上がりやすい」という話が出てきました。そうかと思うと「前より難しい」という話も出てきました。
どっちなんですか……僕は前より楽だと感じました。体験版の先をやればわかるんでしょうか。
体験版はどこまで遊べる?
これが重要だと思います。
何月何日まで行ける?
5月9日のボス戦まで遊べます。
5月9日当日は放課後になると「何が起きてもいいように寮で待機しておこう」となるので、自由行動できるのは前日5月8日までです。

ボス戦に勝ったところでプレイ終了でした。
終了まで7時間半。かなり長く遊べたような気がします。クリアまでに70時間前後かかるとしたら1割くらい。
コミュはどこまで進む?
僕の場合だとこんな感じ。
- 0 愚者 特別課外活動部 2
- I 魔術師 クラスメイト 2
- IV 皇帝 生徒会 3
- V 法王 古本屋の老夫婦 1
- VII 戦車 運動部 4
- IX 隠者 インターネット 2
- XI 剛毅 女子マネージャー 2
「VIII 正義 生徒会会計」はもっとこまめに話しかけていれば発生させられていたかも。
完璧さを求めるともう少し取れるそうです。残りは留学生辺り?
人間パラメータはどこまで進む?
僕の場合は5月8日夜にバイトしたところでここまで進みました。
- 勇気 2(ないこともない)
- 魅力 2(磨けば光る)
- 学力 2(できなくはない)
もちろんこれも完璧さを求めればもっと上げられるはず。勉強は自室で頑張るか料理に頼るか、とか変える部分はいろいろあります。
ベルベットルーム(合体)は?
ポロニアンモールの裏路地(カラオケの下)に行くとできます。
序盤に出てくるペルソナが限られているので、作れるペルソナもそんなに多くないですが。
終わりがけの合体候補ではアークエンジェルやリリムが作れる状態でした。
タムリンは名前が出ているだけで合体条件を満たしていない状況。
引き継ぎはできる?
体験版から製品版への引き継ぎはできます。
今どきのゲームは大体できるような気がします。もうそういう空気なんでしょうか。
いいところ・困ったところ
いいところ
グラフィックが進化したのは、女神転生系の中でもオシャレさ重視のペルソナにとってでかいことだと思います。
「タルタロスで具合が悪くならない」「コミュが上がりやすい」というのも遊びやすくなっていい改変です。
難易度をがっつり変えられるので、「バトルはほどほどでいいから学校生活を楽しみたい」というタイプでも遊びやすいです。
今回の僕は使いませんでしたが、ネットワーク機能も面白そうだと思いました。
他のプレイヤーが自由行動中にどんな行動を選んだか見ることができるそうな。このゲームは「どの行動を取ればいいか迷う……」となることがあるので、目安になってくれます。
困ったところ
こういうのも少しくらい書いておいた方が信用度アップらしいです。
残念なところを1つ挙げるとすると、男主人公のみで女主人公を選べないこと。キャラによっては相手がどっちかで反応が結構違います。順平とか女主人公の方が優しめの対応です。
これがあるので「P3RはP3Pの上位互換」と言い切れない……という考え方もあるかも。

女主人公への対応が違うとなると、キャラたちの台詞=声優さんにしゃべってもらう台詞も増えます。開発期間、経費、ソフト価格も上がることに……
まとめ P3Rは買い?
懐かしいペルソナ3で遊びたい、でもPS2版やPSP版で遊ぶのはもうきつい……と考えると買いです。
遊びやすくする工夫もされているので、懐かしさを感じたいかつてのプレイヤーだけじゃなく新しいプレイヤーでも楽しめるんじゃないでしょうか。
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