- いいところ
トラップコンボが相変わらずの面白さ。
主人公のアビリティをどうするかで難易度を調節できる。
略称 | 影牢DP |
機種 | PS3 PSVita |
メーカー | コーエーテクモゲームス |
発売日 | 2014年(平成26年)2月27日 |
後に続いた機種 | PS4 |
序盤の物語
古の時代、魔神がこの世を恐怖で支配していた。しかし人類は結束し、天から力を与えられた12人の聖者が魔神を封印した。封印呪法は聖言と呼ばれ、聖者が分割して受け継いでいく。
それから3000年の時が過ぎた。魔神は次元の狭間から誓言を探し、ついに在り処を突き止めた。誓言を手にするため、魔神に魂を分けられた「娘」が人間界に現れる。
公式サイトから引用・抜粋
影牢復活!
1998年7月、影牢というゲームが発売されました。館や城で敵を待ち伏せし、トラップで倒していく……という内容です。
それと同じ名を持つゲームが2014年2月に登場!
とは言っても、僕が遊んだのは前の影牢も新しい影牢も随分後になってから。
前の影牢をPSVitaのゲームアーカイブスで買い、「影牢 もう一人のプリンセス(新しい影牢と追加編をセットにしたソフト。こっちはPS4版もあり)」で新しい影牢を遊びました。
新しい影牢として発売されたときの分と「もう一人のプリンセス」に入っている分では戦闘バランスが結構違うらしいです。そして僕が遊んだのは「もう一人のプリンセス」の分だけ。
だからこの記事には「こいつ、元々の空気を知らないな……」と思える部分があるかもしれません。
トラップバトルの変化
押すボタン
前の影牢は△□×ボタンに天井・壁・床トラップを配置するシステムで、それぞれのボタンを押すことでトラップを発動させてコンボにしていました。
そのため、同じ場所のトラップは1度に1つしか使えませんでした。
一方本作は、並んだ枠にトラップを配置して×ボタンを押せば順番に発動していく仕組み。何なら、床トラップばっかりステージに持ち込んで床トラップだけでコンボにする……なんてこともできます。
属性
本作で新しくできたものとして、トラップの属性(ジャンルのようなもの)があります。天井などの配置場所とは別の扱いです。
- 残虐
派手さ重視のトラップ。メガパズソー、ガトリングアロー、ブラッディシザーなど。 - 華麗
機能性重視のトラップ。スパイクボール、スマッシュウォール、スプリングフロアなど。 - 屈辱
おちょくること重視のトラップ。タライ、ペッタンアロー、バナナノカワなど。
ゲームのルール上ではきっちり分けられていますが、「これは別のジャンルじゃない?」と思えるトラップもあります。カビン(頭に花瓶がかぶさり、視界をふさぐ)とか笑える気がするんですが、属性は華麗です。
魔神(&その眷属)と僕では笑いのツボが違んでしょうか。僕が「花瓶なんかかぶせられてる!」と笑っているところを魔神たちは「あんた、こんなので笑えるわけ?」と画面の中から冷めた目で見ているのかもしれません。
ウィザードギア
前の影牢にもあったステージ据え置きのトラップをより大きくより派手にした感じのもの。ステージ内を汽車が走り回っていたり、メリーゴーラウンドがあったり……
楽しそうでもトラップなので、おっかない使い方ができます。
汽車の燃料が燃えているところにターゲットを放り込んだら? メリーゴーラウンドの馬部分にトゲが生えていたら?
うまい使い方をしてとどめを刺せば特別な演出が入ります。
そもそもどうしてこんなものがあるんだろうと思えてきますが、根拠を考えることはできます。
汽車があるステージは金属を精錬する施設があったりします。汽車は元々鉱石を運ぶ設備で、トラップとして改造されたのかも。
メリーゴーラウンドがあるステージは普通に遊園地。しかし魔神の部下たちによって恐ろしい新装開店をされてしまったわけです。
主な登場人物
レグリナ
主人公で魔神の娘。無口キャラと言うより冷淡キャラです。
トラップで戦うところは前の影牢と同じですが、敵の動きを止める魔法的なものを使うこともできます。これを使うかどうかで難易度の調節ができます。僕はしっかり使います。
彼女が使うトラップは闇の中から生えてくるような描写なので、魔法で召喚しているのかも。
ヴェルザ
レグリナの部下で残虐トラップ担当。派手な見た目のお姉ちゃん。
しかし声はクリリンの娘さんと同じ方だそうな……声優さんはすごいな……
カエリア
レグリナの部下で華麗トラップ担当。落ち着いた雰囲気のお姉ちゃん。この人以外の部下3人組がヤバい人っぽいので、真面目さが際立ちます。
声は6期鬼太郎の猫娘。
リリア
レグリナの部下で屈辱トラップ担当。子供っぽく無邪気な女の子っぽいです。しかし魔神の部下なのでやることはやります。
聖者の子孫
堕落してしまった人もいます。落ちぶれて盗賊っぽくなった人はまだマシな方かも……自称勇者の騎士様とか、武器を持つと笑いながら戦い始めるシスターとかいるので。
物語の鍵を握るあの方
過去でも現在でも大体裏切られます。
人望がないんだろうか……手下のフォローとかしないタイプなのでは?
マルチエンディング
あるキャラにどういう態度を取ったかでエンディングが変わります。
前の影牢はどれだけのターゲットを倒したかで変化する部分もありました。キャラ1人への対応だけで変えられるのを「お手軽で助かる」と言うか「簡単すぎる」と言うかは人によりけり。僕は楽でいいと思います。
僕が見たのは、主人公が真相を知って何だかんだあって世の中がマシな方向に動きそうなエンディング。
終わりに
インターネットを見ると「こんなすごいトラップコンボを作った!」なんて動画がいろいろあります。かなり楽しんだようです。
しかし、ネットには満足できてない意見も結構あります。
そこは「ダークサイドプリンセス」と「もう一人のプリンセス」に違いがあるからなのかもしれません。不満な方々はダークサイドプリンセスで遊び、やり込んだ方々はもう一人のプリンセス(≒バージョンアップ的に調整した後)で遊んだと。
僕はかなり楽しめました。ターゲットをトラップコンボで倒す楽しさは前の影牢と同じです。
相変わらずのホームアローンっぷりでした。
おまけ おすすめトラップ
移動させるトラップばかりです。移動させて次のトラップがあるところに行かせる、というのが僕の好きなトラップコンボなので。
トラップコンボの1発目はドアのすぐ内側に仕掛けるのがいいです。必ず通るところだし、ターゲットが行動し始める前にトラップで行動不能状態にしてしまえばこっちの思うままにできます。
1発目が空振りになったときは、ターゲットの攻撃をうまくかわして「覚えてろ!」と言いつつ部屋から出ましょう。何事もなかったように別の部屋で仕切り直せばいいです。
- テツクマデ
踏ませて移動させ、本命のトラップに誘導。 - スプリングフロア・スマッシュフロア
前の影牢にもあったトラップ。こっちも移動させるのに便利です。 - パンプキンマスク
上からでっかいカボチャが落ちてきて、ターゲットの頭にかぶさります。ターゲットはうろたえつつ数歩移動。
カビンよりこっちの方が楽しげでいいです。 - ウォッシュトイレ
もう一人のプリンセスで追加されたトラップ。
ターゲットをトイレに座らせ、ウォシュレッ……もとい温水洗浄をぶっかけます。マヌケで面白いのはいいんですが、ターゲットはどうしてさっさと立ち上がらないのか。呪いのトイレで自ら離れられないとか?
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