- いいところ
懐かしいアクションゲーム。
続編が後に登場。
機種 | アーケード |
メーカー | サン電子 |
発売日 | 1985年(昭和60年)7月 |
後に続いた機種 | ファミコン PS1 Wii Switchなど |
序盤の物語
むかしむかし、あるところに働き者のお百姓さんと悪代官がいましたとさ。
バーチャルコンソール版取扱説明書より引用・抜粋
代官はお百姓さん達が食べるお米まで年貢として取り立てていくので、このままだとみんな飢え死にしてしまいます。
お百姓さんの権べと田吾はとうとう耐えかね、たった2人で一揆を始めました。
クソゲーの原点?
当時の僕にとって「いっき」はファミコンのゲーム。しかし元はアーケードのゲームだったそうです。
※この記事はファミコン版ばかり印象に残っている人が書いているので、「あんた、実は真実をわかっていないな……」みたいなところがあるかもしれません。
その名のとおり、お百姓さんが一揆を起こして悪代官のお屋敷に攻め込むゲームです。ファミコン版のCMでも「おら、もう許せねえだ。いっきー!」と言っていたのを覚えています。
小学生だった僕は普通に「お百姓さんVS悪代官一味のゲーム」と思っていましたが、世間ではもっと鋭い意見があったようです。
「一揆は1人や2人で起こすものではない」とか……
そう言われてみればそうですな! 考えてもいませんでした。
いつのころからかアレなゲームに「クソゲー」という称号が付くようになりましたが、この「いっき」が原点だったそうです。
いや……そんなにクソなゲームだったですかね?
主な登場人物

権べ&田吾
1プレイヤー・2プレイヤーのキャラ。
権べが緑で田吾が赤。能力の差はありません。
忍者
黒と赤がいて、どんどん出てきてどんどんやられます。
どうして一般人にやられるんだろう……というのは突っ込んだらいけないこと。
鉄砲隊
鉄砲をバンバン撃ってきます。
個人的には最強キャラ。
腰元
つかまると動けなくなります。攻撃は可能。
妖怪
僕は「オバケ」とか「幽霊」とか呼んでいましたが、妖怪が正解みたいです。
憑りつかれると攻撃できなくなります。動くのは可能。
殿様
ときどきちょろちょろ現れ、捕まえるとすぐさまステージクリアになります。
むむ、このゲームは悪代官が大ボスじゃなかったですかね……
お代官様の上にいる人を押さえてしまえば問答無用で勝ち! ということなのか、悪代官=殿様なのか。
単純に僕がこの人物を「殿様」と思い込んでいるだけじゃないかと思います。
ゲーム内容
ステージ
「田園地帯」「墓場」「屋敷の外」「屋敷の中」の4種類……というのはファミコン版の話で、アーケードだとバリエーションが多いみたいです。
小判を8枚集めるとステージクリアになります。
攻撃手段
主人公たちは鎌を投げて攻撃します。
アイテムを取れば竹槍攻撃もあり。僕はパワーアップしたと思っていましたが、世間では「1方向にしか攻撃できなくなってパワーダウン」と言われていたみたいです。
エンディング
昔のゲームなのでそういうものはないです。最後の面をクリアすると何事もなかったように最初の面(難易度アップ)が始まるというパターン。
主人公たちの一揆は終わらないんだろうか……小判を集めているだけじゃ根本的な解決にならないだろうし……
僕から見た評価
クソゲーではないと思います。ファミコンのゲームはみんなこんな感じ。
本作が初めて「クソゲー」と呼ばれるようになったということは、定義がまだ不明瞭だったということ。今現在「クソゲー」と呼ばれるゲームと本作を比べてみると、明らかに違います。
せいぜい「バカゲー」くらい。上で挙げた「一揆とは1人や2人で起こすものではない」という言葉も「どうして1人や2人で一揆起こしてんだよ!」というギャグ漫画的な突っ込みとも取れます。
それはそれとして、メーカーの方々は「クソゲーの原点」ということをネタとして活用していらっしゃるようで……
その後のいっき

いっき おんらいん
PS3のゲーム。
その名のとおり、オンラインで一揆します。最大12人ということは以前より10人も増えている! リアルの一揆に近づいた……はず。
昔ながらのドットとピコピコ音で作った「クラシック」とリメイクされた「ゴージャス」があります。
公式サイトを見ると、
「パワーアップアイテムなのに、むしろ難易度がアップしてしまう『竹やり』」
「悪代官を懲らしめに行くはずなのに、小判を集めるとステージクリアとなってしまう」
「やはり二人では無理があったのです。人々はク○ゲー、ク○ゲーと笑いました」
と、いっきのことをしっかりネタにしています。
個人的には一揆が成功していなかったっぽくてショック。
いっき団結
こっちはSwitchやSteamのゲーム。
最大16人で遊ぶことができ、主人公側のキャラが権べと田吾だけじゃありません。ますますリアルの一揆に近づいたな……!
- 探索型
権べ
丹波(忍者)
くノ一
五右衛門(大泥棒)
- 強化型
田吾
秀頼(大名)
陰陽師
吟遊詩人
- 攻撃型
平八郎
用心棒
与作(いっきおんらいんのキャラ)
孫一(鉄砲頭)
- 回復型
四郎
坊主
薬師
腰元
販売ページを見ると、
「一揆は1人や2人でするものではない」といじられた伝説のクソゲーが今度は団結して復活!
と、やっぱりクソゲー呼ばわりがネタとして使われています。
他にもいろいろあるいっき
移植されたのはファミコンだけじゃありません。PS1、Wii、PS3、3DS、WiiU、Switch……と、いろいろなハードで遊ぶことができます。
小説版もあるそうな……
僕がよく覚えているのは漫画版。わんぱっくコミックの「必勝テクニック完ペキ版」という本の中にありました。
こっちはハッピーエンドっぽい終わり方です。
書いていたのはウィキペディアによると魚戸おさむさん。最近は「魔界の議場」という漫画を連載しています。
15年間引きこもっていた主人公が、自分を現状へ叩き落した者(今は偉い人)を倒すために立ち上がる……どことなく一揆っぽくないです?

絵が全然違う……40年くらいたっているので当然ですか。
終わりに
本当にクソゲーとして嫌われていたら、こんなに新作が出ることはないはず。「いっき」は愛される作品だったんだと思います。
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