ファイナルファンタジーV

FFV 1990年代
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    ジョブとアビリティの自由な組み合わせを楽しむことができ、思いがけない使い方におどろかされることもある。
    プレイヤーを飽きさせないストーリー。
略称FF5
機種スーパーファミコン
メーカースクウェア
発売日1992年(平成4年)12月6日
後に続いた機種PS1、ゲームボーイアドバンス、Switch、PS4など

スーパーファミコンで出たFFシリーズの2作目。
FFはドラクエより後に始まったシリーズで、元々ナンバリングの進み具合が後を追う形になっていました。しかし1992年に両方の5が発売され、横並びになりました。

ジャンプ(あるいは集英社)と深く関わっていたのは元々ドラクエの方でしたが、FFもここからVジャンプで攻略本を出したりパロディ漫画(チョコチョコボンボンと言います)を掲載したりし始めました。

チョコチョコボンボンはバッツとボコが主人公。基本的にバッツが突っ込み役でボコがボケ役です。

こちらは同じスーファミ世代の仲間。

ジョブチェンジ

FF5の特徴で最も大きいのはジョブチェンジがあること。FF3のジョブチェンジが強化された形です。
ジョブごとのアビリティ(能力、特技)を他のジョブにくっつけ、自分なりの強い組み合わせを探すことも可能。このカスタマイズ要素のお陰で、攻略の自由度は高くなっています。

最弱ジョブのすっぴんが最終的に最強へと成長する、というのはFF3のたまねぎ剣士と同じ。しかしあっちは最強化のためにはかなり高くレベル上げせねばならず、最強装備を敵が落とすかどうかに運が絡みます。
それに比べるとすっぴんの最強化は(レベルは個々人の好きなところまで上げればいいとして)、ジョブレベルを上げればいいとゴールが見えやすくなっている分だけ気が楽です。ムーバーとかどくろイーターとか、ジョブレベル上げ向きの敵もいますし。

ダッシュ!

Bボタンを押しながらだと速く動ける、というのはFFでは5が初めてでした。仲間の誰かをシーフにするかダッシュのアビリティを持たせておくかすればいいです。
FF5以前にもそういうシステムのRPGはありましたが、主流じゃありません。しかし、FF5以降はダッシュ機能付きがだんだん普通になっていきます。やっぱりサクサク進める方が娯楽としては好感を持ててるかと。

「奇数作はシステム重視」「偶数作はストーリー重視」と言われていたころのFFなだけあって、FF5のジョブチェンジするシステムは最高に面白いです。
その一方で、FF5のストーリーもかなり目を引く内容になっています。

クリスタルがあるところを回っていく流れはFF3やFF4と同じ。しかしFF5では、最初に行くクリスタルがオープニングからいきなり砕け散ります。これは今考えてみると、小説の「しょっぱなに死体がゴロッと転がっている」「読者に『何が起きたんだよ?』と思わせ、意識を引く」という手法と同じもの。
その後もクリスタルの騒動は収まらず、主人公たちは新たな冒険の場にたどり着き、仲間との別れもあり(発売されたころの僕にはここが最大の泣きポイントでした)……プレイヤーを飽きさせないままエンディングまで続きます。

YouTubeを見ると、かつてファンだった方々がいろいろなFF5動画を出しています。低レベル攻略だったり、豆知識に関する内容だったり。
こういう動画を見ると、スーパーファミコンが現役だったころは知らなかったことに気づかされる場合もあります。

例1 レベルは意外と低くても進める

ジョブやアビリティの使い方によっては、敵が強くてこっちが弱くても立ち向かえます。
例えば、ナイトは味方が瀕死だとかばうアビリティ(ダメージをゼロにする)が必ず発動します。つまり、味方全員が瀕死で敵が直接攻撃しかしてこないならナイトがいるだけでノーダメージ確定にできます。

例2 エクスカリバーばかりが強いわけじゃない

伝説の12の武器というものがあって、昔の僕たちはその中の一つであるエクスカリバーを強いと考えがちでした。
しかし、FF5にくわしい方はエクスカリバーを最強と思っていないようです。騎士剣なので装備できるジョブが限定され、聖属性なので敵によっては攻撃すると吸収されてしまうからです。

じゃあくわしい方には何が好かれるのかと言うと、装備していると先制攻撃できて使えばヘイストの効果になる正宗(こっちも侍限定装備ではありますが)や属性攻撃の強化になるウィザードロッド辺りです。

例3 吟遊詩人は意外と強い

FF4で吟遊詩人相当のキャラが弱かったせいか、FF5でも吟遊詩人は弱いと思われがちでした。しかし、こっちではうまく使う方法あり。
愛の歌を使えば敵の動きを止めることができ、某最強兵器もこれで機能停止状態に陥ります。
ドラゴン特攻があるアポロンのハープも、薬師の調合で敵を竜属性にしてしまえば大ダメージを与えられます。
竪琴装備もかなり強いようです。「アンデッド特攻もあるアポロンのハープをバーサーカーに装備させ、大海溝(アンデッド特盛のダンジョン)で暴れさせる」とか、僕は考えたこともありませんでした。

FF5はいろいろなゲーム機でリメイクされました。
ゲームボーイアドバンスなら裏ボスがいたり追加ジョブがあったりして変化を楽しめます。しかし、現在では入手困難。
2024年1月現在最も手に取りやすいのは、SwitchやPS4でダウンロード購入できるピクセルリマスター版です。

FF4と同様に経験値やギルやABP(アビリティ習得のために必要なポイント)の入手量を0倍から4倍まで変化させられるので、自ら難易度調節できます。
中断セーブもあり、仕事の合間とか寝る直前とかちょっとした時間にやるのがちょうどよさそうです。

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