- いいところ
追加ディスクやバージョンアップでストーリーや職業が追加される。
他のプレイヤーと交流できる。
略称 | ドラクエ10 ドラクエX DQ10 DQX |
機種 | Wii(現在Wii版はサービス終了) |
メーカー | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2012年(平成24年)8月2日 |
後に続いた機種 | 3DS PS4 Switch PCなど |
序盤の物語
主人公はエテーネの村で平和に暮らしていた。しかし突如現れた冥王ネルゲルによって村が滅ぼされてしまった。
命を落とした主人公は謎の神殿に引き寄せられ、別の種族の体を借りて蘇った。賢者ホーローに導かれながら旅を続け、ネルゲルへ立ち向かっていく。
ドラクエ初のMMORPG
前作ドラクエ9では他のプレイヤーとの協力プレイができました。バージョンアップでのイベント追加もありました。
本作はインターネット越しに他のプレイヤーとパーティーを組んだり交流したりできます。追加ディスクと大型アップデートで前作よりもずっとたくさんのイベントが追加されます。前作は準備運動みたいなものだったんでしょう。
僕はWiiで発売された日から開始。最初にオフラインでのプロローグ的なものがあり、それが終わった人からオンライン側に入れました。
追加ディスク
上にも少し書いたとおり、何年かごとに追加ディスクが発売されて物語が付け足されます。
僕はバージョン3までプレイ済み。世間での最新はバージョン7。今はその途中まで出ています。
Ver.7は前作との関係が強調されているとか。
種族
本作では主人公の外見を2つ作ることになります。本来の自分である人間の姿、そして第2の自分となる他の種族の姿です。もちろん他の種族をどれにするかはプレイヤー自身で選べます。
元は「オーガは前衛向きでエルフは後衛向き」みたいなステータスの差があったんですが、今は緩和されています。
そういうのが面白いところじゃないんでしょうか。しかし種族と職業に偏りを出したくないと制作側の方々は考えているようです。元は人間と考えれば、人間っぽい平均的なステータスになっていくのもありえることなのかもしれません。
人間
僕たちが鏡を見ると映る種族。大人と子供から選ぶことができます。僕は大人(小さめ)を選択。
元は大人と子供のどちらかを選んだらずっとそのままでしたが、今はイベントで変更できます。
オーガ
鬼っぽい種族。体格がよく、あちこちから角が生えています。
大人だけじゃなく子供の姿を選べたら、異種族はこれにしていたはず。オーガはしっぽがあって面白いので。
プクリポ
小柄で獣人っぽい姿。
明るい性格のキャラクターが多め。ラクアス王子みたいな真面目な性格のキャラが出てくると、僕は変な違和感を持ってしまいます。
ウェディ
魚人っぽい姿。僕はもう1つの種族にこれを選びました。
チャラい雰囲気のキャラがよくいます。しかし人気キャラのヒューザはクールなお兄ちゃん。
魚っぽい生き物だとしたら砂漠や火山に行くと具合悪くなるんじゃないかと思ってしまいます。
エルフ
一般的なファンタジーのエルフは美形の兄ちゃん姉ちゃんばかりですが、本作のエルフは子供のように小柄なキャラばかりです。しかし人間の大人並みに大きいエルフもいます。
和風種族でもあります。背中に羽があるエルフは昔のファンタジー漫画で見たことがありました。
ドワーフ
個人的に男女差が最も強い種族。男はずんぐりむっくりした姿で、女はデフォルメされた子という雰囲気です。
「カビだんご」と呼んでくるキャラもいますが、あの緑色が面白いと思います。
竜族
後から選べるようにするつもりだと予想していましたが、そんなことはなさそうです。
NPCとしての登場はします。
職業
ドラクエらしく戦士、僧侶、魔法使い……といろいろあります。しかもバージョンアップによって追加されていきます。僕は最初に僧侶を選びました。
あれこれ書きたいんですが、長くなりそうなので最低限度にしておきます。
まもの使い
ドラクエ5で始まった、モンスターを仲間にする職業。
この職業ならブラウニーだのドラゴンキッズだのかわいい仲間モンスターを増やせます。しかもなつき度を上げれば他の職業になってもパーティーメンバーとして連れ歩くことができます。僕にとってはすごくおいしいシステムです。
どうぐ使い
こっちはゴーレムとかおどるほうせきとか生き物じゃなさそうなモンスターを仲間にできます。ドラクエ5のときなかなか起き上がらなかったキラーマシンも、本作なら仲間にしやすいです。
遊び人
これが追加されたときにやたら驚きました。
最初からレベル50だということにも驚きましたが、レベル1から育てるのも大変なのでいい措置だと思います。臨機応変。
マスタークラス
複数の職業をレベル100まで上げるとなれる職業があるとか。
なんかすごい世界になってきているな……
主人公の兄弟姉妹
最初に主人公のキャラメイクをするとき、主人公の兄弟姉妹も作ることになります。
オンライン部分ではなかなか出番がないんですが、物語を進めていくと出てくるようになります。あっちはあっちでいろいろ大変なようで……
出番が増えるのはいいんですが、そうなるのはバージョン3から。追加ディスクのリリースがそこへ進むまでに何年もの時間がたっています。つまり、「どんなキャラだったっけ?」となった方もいたはず。
そのためか、バージョン3が始まるときに外見や名前を決め治せます。「弟だったけど兄に変更」とか関係まで変えるのは不可。
兄弟姉妹を主人公にした物語が以前はありました。オフラインで遊べたんですが、もう廃止されています。今は「ドラクエ10のオフライン」と言えば次の項目のものです。
ドラクエ10オフライン
本作をオフラインで遊べるゲーム。
主人公はオンライン版と同じように作成可能。仲間はオンラインに出ていたキャラが各種族から1人ずつ。そこまでプレイヤー自身で作らせてほしかったです。
最初はバージョン1「目覚めし五つの種族」の部分だけで発売され、今は追加コンテンツとしてバージョン2「眠れる勇者と導きの盟友」の部分もあります。バージョン3以降も出してもらえないものでしょうか。
FF11との関係
スクエニ(あるいはスクウェア)は本作の前にFF11をMMORPGとして出していました。
こっちも面白いんですが、「もっとこうだったら遊びやすかったのに」と思うことがいくつもありました。1人でレベル上げするのがかなり大変だということ、イベント戦も1人ではなかなかクリアできないことなどです(今はそうでもないとか)。
続いて本作を遊び始めた僕は、「FF11の反省が生かされている」と感じました。
本作は酒場に行けば仲間を雇うことができ、レベル上げもイベント戦も協力してもらえます。お陰で僕はバージョン3まで進めたなかで他の方と一緒に遊んだことがほとんどないです。
FF11でログインしているときに「ボス戦が1人で勝てるくらいの難易度だったらいいのに」と言ったら、MMOに慣れた方から「それじゃオンラインの意味なくない?」と返されました。
確かに僕もFF11のドラゴン退治で大興奮だった……しかし難しすぎるイベントに他の方と時間を合わせて何度も挑戦するのはきつい……だから交流の要素は物語の進行と別のところで楽しみたいです。
終わりに
本作のことをインターネットで調べると、攻略情報やブログがいろいろ出てきます。それはたくさんの方に愛されている作品だからこそじゃないでしょうか。
前作との関係やマスタークラスが出てきているところを見ると、本作もまとめに入っているのかもしれません。しかし物語が終わっても交流の場所としてできるだけ残しておいてほしいです。FF11だって開始から20年以上たった今も続いているわけですし。
おまけ 脳内設定的な話
本作は主人公の名前や外見を決められるゲーム。僕の感覚だと、世界樹の迷宮と同じように設定を自分で決める余裕があるゲームということになります。
主人公は1人。しかし他にも作れるキャラクターがいます。
- 主人公の兄弟姉妹
- 同一アカウント内の他キャラ
- その兄弟姉妹
本作は1つのアカウントで複数のキャラを持てます。僕の契約だと3キャラ。やろうと思えば5キャラまで増やせます。
3キャラのままだとしても、兄弟姉妹を含めて6人まで脳内設定を広げられるわけです。
ここでは便宜的に「メインキャラ」「サブキャラ」「倉庫キャラ」と呼びます。
脳内設定的には「3人ともエテーネの村出身」「オンライン側で再会した」ということにしています。こいつらきっと仲間意識や連帯感がすごく強いです。
物語を進めるのは基本的にメインキャラだけ。他のキャラは基本的にレベル上げだけ。他のキャラの物語も進めてやれよと思うかもしれませんが、それをすると困ることが……
物語を進めると、兄弟姉妹とのいろいろなことが出てきます。メインキャラは偶然にも「解釈一致!」という感じです(遊んだのはバージョン3までですが、ネタバレ的に先のことを知ってしまっています)が、サブキャラと倉庫キャラは違います。
僕が見て確認しなければ、違うことは僕の中で証明されません。うみねこのなく頃にというゲームの中で言う「猫箱」みたいなもの。
この記事を書いている時点だと、サブキャラはバージョン2が始まったところ。倉庫キャラはバージョン1の途中です。
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