- ライドウリマスターのいいところ
戦闘システムの改善やファストトラベルの追加などいろいろな調整で遊びやすくなった。
仲魔の数がかなり増えている。
タイトル | RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚 |
略称 | ライドウリマスター |
機種 | Switch Switch2 PS4 PS5 XboxSeriesX/S PC(Steam) |
メーカー | アトラス |
発売日 | 2025年(令和7年)6月19日 |
ライドウリマスターをクリアしました。個人的にはかなり楽しめた印象。
今回は僕なりの感想を書いていきます。
序盤の物語
主人公は14代目葛葉ライドウを襲名し、帝都を守るために働き始めた。表向きは探偵見習いの書生だが真の姿は悪魔召喚師であり、怪事件の解決に当たる。
その日、ライドウが働く鳴海探偵社におかしな依頼が舞い込んだ。依頼人の大道寺伽耶は「私を殺してください」と告げ、謎の赤い憲兵に連れ去られてしまう。
ライドウたちは事件の謎を解くために行動を始める。
ライドウって何?
- 女神転生系のゲーム「デビルサマナーシリーズ」の1つ。
- 元は2000年代にPS2で発売されていた。
- ゲーム作品では「葛葉ライドウ対超力兵団(2006年)」と「葛葉ライドウ対アバドン王(2008年)」がある。
- 女神転生のほとんどはコマンドRPGだけどライドウはアクションRPG。
- 作中は大正時代(または昭和初期)。
- 女神転生系なので悪魔を仲魔にしたり合体させたりできる。
僕はニンテンドーダイレクトがあるたびに「ライドウ復活しないかな……」とこぼす人を目にしていました。
そんなライドウが令和に復活!
以前との違い
20年近くたっているので、ライドウはかなり変わりました。
以前の記事に書いたのを持ってきてみると……
- 戦闘システムの刷新。
- 戦闘に参加する仲魔は2体まで。
- MAGドレインバトルの導入。
- ライドウの特技「神剣特技」「ご利益特技」の導入。
- 「殺魔一閃(せつまいっせん)」「スピリット剣」の追加。
- グラフィックの進化。
- キャラボイスの追加。
- クイックセーブやオートセーブの追加。
- 仲魔の種類増加。約70体から120体以上へ。
- 同種の悪魔を何体も仲魔にできる。
- 経験値を手持ちの仲魔全員がもらえる。
- デビルカルテ・プロの導入。同じ種類の悪魔を複数登録できる。
- 封魔のときボタン長押しでもOK。
- 錬剣術の導入。
- 「現場急行(ファストトラベル)」を導入。
- 「探偵手帳(操作などの説明)」の導入。
- 鳴海探偵社で全回復できる。
- シンボルエンカウントの導入。
- 「隠密払い」の追加。不意打ちで戦闘をカットしたり敵を弱らせたり。
- ミニマップと目的地表示の導入。
- ダッシュ機能の追加。
- 悪魔合体に検索合体や逆引き合体を追加。
- 悪魔合体時のスキル継承仕様を変更。
- 仲魔のパッシブスキル、思い出特技導入。
- サブイベントの類は別件依頼に統合。
- 難易度選択が最初からできる。ゲームオーバーにならない難易度も追加。
- コンティニューの追加。
- セーブポイントから業魔殿や金王屋にワープできる。
- 仲魔の育成アイテムを導入。経験値や特定の特技の習得に使える。
- 「ナキサワメ(回復キャラ)」の無料化。
- 今どきのゲームなのでDLCがある。
長々と書いてありますが、短くまとめると「遊びやすくなった」「テンポよく進められるようになった」ということです。
元のライドウを知っている方には「バトルは超力兵団じゃなくてアバドン王がベース」と言うと理解してもらいやすいようです。
世間でよく言われているのは「これはもうリマスターじゃなくてリメイク」。言葉の定義は曖昧なのかも。
かなりいいリマスターと評価されているのは間違いなさそうです。
僕の感覚だと、特に大きいのはバトルに仲魔を2体出せること。多い人数で戦う方が面白いですし。
ランダムエンカウントからシンボルエンカウントになったのもありがたい変更です。
プレイ時間・使用ハード
僕は悪魔合体で遊んだりいろいろなことを検証したりしてかなりゆっくり進めたので、クリアまでに50時間近くかかりました。
しかし世間ではそこまで長くかからないことがほどんどだったようです。20時間前後くらいでクリアできるんじゃないでしょうか。
これを「サクッとクリアできてちょうどいい」と言うか「ボリュームが足りない」と言うかは人それぞれ。
僕が遊ぶのに使ったのはSwitch2。「モニターの前に座って電源を入れる」というのを面倒に感じることがあるので、ごろごろしながら遊べるのはすごく助かります。
ただしSwitch2は結構重さがあるので顔面へ落とすのに注意。
面白いところ
いいリマスター・リメイクと呼ばれるだけのことはあります。
独特の雰囲気
普段の女神転生系は大抵の場合現代が舞台です。
一方、ライドウは大正20年が舞台(実際の大正は15年まで)。そのため、他の作品ではなかなか見られない空気を感じることができます。
言葉を取ってみても、僕たちがいつも見聞きしているものといくらか違っています。
- ジャンプ→ジャムプ
- ラジオ→ラヂオ
- 横書きは左から読む→右から読む
「女神転生」が「生転神女」と書いてあるようなもの。
なお、テレビが出回るのはもっと後になってからです。
遊びやすくてテンポがいい
これは違いに関する項目でも書いたこと。
昔はランダムエンカウントが普通。ランダムや確率で敵と会ったかどうかが決まっていました。
しかし今になってみると面倒……目的地が間近、というところで敵が出たらイラッと来ます。
本作はシンボルエンカウント。努力や注意力次第で敵を回避できます。
隠密払いを使えば戦闘自体をカットできることもあります。
昔は作中の離れたところへ行くときにいちいち時間をかけるのが当たり前でした。
本作はファストトラベルあり。これを使えば目的地までスパッと移動できます。
難易度
「ライドウはアクション要素があるから難しいんじゃない?」というのはたまに聞く言葉。
女神転生系自体が難しいと思われているようです。そこから更に難しいんだとしたら、ライドウはとんでもない難易度なんだろうか……
確かに僕も何度か詰まりそうになりました。しかし本作には難易度変更があります。難しいと思ったら難易度を下げればいいんです。1番下の「魔道」は「やられたらその場で復活する」というシステムになっているので、絶対に全滅しません。
僕はファミコン世代なので反射神経が衰えつつあるはず。元々アクションゲームが苦手な方です。
それでも1番下の難易度を選ぶことなくクリアまで行けました。

「いざとなったら魔道がある」というのは安心感につながりました。
仲魔たち
ライドウでも仲魔は目玉要素です。
仲魔たちは3D-CGで表現されています。しかも今どきのゲームなのでグラフィックはかなりきれい。どんな姿をしているのかじっくり眺めるのも楽しいです。
仲魔の数はそりゃやっぱり絶対がっちり多い方がいい、ということで増量されたのも嬉しいところ。
基本的には「アバドン王から出るはずだった仲魔が超力兵団に前倒しで登場」「人気悪魔を追加」みたいな感じになっています。
仲魔の連れ歩き
人気悪魔がいるということで、僕が気に入っている仲魔もかなりそろえられました。
具体的にはシヴァとかイズンとかアリスとかデカラビアとかマーメイドとか。
しかも気に入っている仲魔を連れ歩きできます。一般人には仲魔たちが見えないようなので、でかかったり恐ろしげだったりする仲魔もOKです。
連れ歩くと特別好きでもなかった仲魔が意外といい動きをしていて気に入り始めたりもしました。
マカミとかすごいにょろにょろしながら飛んでかっこいいです。
「バトルではもう活躍する場面がないけど連れ歩きのために残しておく」というのもアリです。捜査用特技があるので何だかんだ言って出番が残っている可能性もあります。
悪魔合体
もちろん悪魔合体も目玉要素。「女神転生らしさ」というものを考えたとしたら「仲魔」「悪魔合体」は代表的なものとして挙げられるはずです。
悪魔合体は検索や逆引きができるとやりやすさがかなり上がります。
ライドウリマスターを始めたとき、真メガテンVの方がやりやすいような気がしました。しかしやっているうちにこっちでも大丈夫かなという気分になってきました。
物語
もちろんストーリーや設定もいいところ。
「怪奇事件を解決させる探偵」「捜査のために悪魔や妖怪の力を使う」というもの自体が興味深いです。
「個人的な依頼だと思ったものがだんだん大きな話に……」というのもいい展開。
「単なる作品独自の設定だと思ったものが実は……」とわかってくるのも気づいたときに驚かされます。
いまひとつと思ったところ
こういうのも少しくらい書いておいた方が説得力アップにつながるのでは。
マップ・フィールドが見にくい
昔のゲームによくあったじゃないですか。場面ごとに見る方向が固定されるゲームって。
東に進んでいるときは画面の右が南側で左が北側。
角を左に曲がると画面の右が北側で左が南側。
そしてマップはずっと右が東側で左が西側。
いつも行き来している町なら慣れるんですが、初めて行った場所だと結構迷います。
画面を回転させることができればいいんでしょうけど、それができるようにすると制作の手間がすごく増えるんだろうな……
電車賃が面倒
ファストトラベルは代償もなく遠くへ一瞬で移動できるのが便利なところ。しかし本作では遠くへ行くときに電車代を消費します。プレイヤーからはワープしているように見えますが、ライドウは普通に歩いたり電車に乗ったりして移動しているわけです。
お金がないと相棒のゴウトに貸してもらえます。しかし借りたということは後で返さないといけません。
移動にお金がかかるのは当たり前のこと。しかしこれはいらないリアリティじゃないですかね。
と言うか、上司の鳴海探偵が最初から定期券を支給してくれていればよかったんじゃないかと……このことはしょっちゅう書いていますが。
電車代の記事まで書いています。
2周目にもっといろいろ引き継ぎたい
このゲーム、2周目にはレベルや所持金を引き継げません。2周目の最初は初期レベルです。
仲魔はデビルカルテに記録すれば預けてから有料で引き出したような感じにできます。しかしレベルが低いうちは高レベルの仲魔を引き出せません。
僕としてはレベルを引き継いで「2周目は戦闘を楽にして物語や合体に専念する」というふうにできるのが好きです。
そもそもこのゲームは周回することがメインのゲームじゃないのかも……真メガテンみたいなマルチエンディングじゃないですし。
まとめ
超力兵団奇譚はいいリメイクです。以前より遊びやすくする変更があちこちで行われています。
「アクションは難しい」というタイプも難易度「魔道」があればクリアできるはず。
以前の超力兵団には遊びにくいところや難しいところがあったかもしれません。しかし新しく登場した超力兵団奇譚はおすすめしやすくなっています。
物語が気になるとか大正の雰囲気が好きとかなら触れてみてもいいんじゃないでしょうか。
おまけ
これからのライドウ
メーカーの方々には「超力兵団の後も作ろうか……」という考えがあるようです。
超力兵団だけじゃなくアバドン王も復活させてほしいです。新作があるともっと嬉しい展開。

アバドン王から登場した仲魔も本作にはいるし、バトルのシステムもアバドン王寄り。準備は結構進んでいるのかも……
メーカーの方々にやってほしいこと
アバドン王では体験版出しません? 遊びやすさを体験させれば買う人が増えるんじゃないでしょうか。
1発目のボスキャラはもう少し弱くていいんじゃないでしょうか。
イチモクレンは最初のボスとして見たら強いかと。
ライドウリマスター関連記事
当ブログで書いたライドウリマスター超力兵団奇譚の攻略関係記事です。
よろしければご覧ください。
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