- いいところ
考えるゲームとして面白い。
意表を突く真相。
機種 | iOS Android |
メーカー | Lizardry |
発売日 | 2022年(令和4年)1月24日 |
後に続いた機種 | Steam Switch |
序盤の物語
「私」が目を覚ますと記憶を失った状態になっていた。名前すら思い出すことができない。
すぐそばには赤い髪の女性がいた。話しかけてくるが、何を言っているのかわからない。自分は何者なのか。彼女は何者なのか。「私」は彼女との会話からさまざまなことを知ろうとする。
言葉を解読するパズルゲーム
「異世界転移物」の主人公はよその世界に行くわけですが、どうして言葉が通じるんでしょうか(ちゃんと説明している作品もあります)。
僕ならこの地球で他の国に行くだけで現地の人たちが何を言っているのかわからなくなります。他の世界なんてところに行ったらもっと言葉が通じなくなるはず。
本作の主人公も、相手が何を言っているのかわからない状態。相手の台詞は「○◆▽」みたいな謎の文字で表示されます。これを解読し、相手と意思を疎通することが本作の目標になります。
「そんなのわかるわけないじゃんか……」と思うかもしれませんが、相手の話やそこらへんに書いてある文字をよく観察すればだんだんわかってきます。
解読方法
例えば、こういうものを出されたときに「○◆▽ ◎☆■」と言われたとします。
この時点では何のことかわかりません。
次にこういうものを出されて「○◆▽ □▲⊥▲」と言われたとすると、
「○◆▽」が2つの台詞の共通する言葉として出てきました。つまり、「○◆▽」は1番目と2番目の台詞に共通して使われる言葉ということです。
「米」かもしれません。「ごはん(食事)」かもしれません。
更にこのようなものを出されて「○◆▽ ⊂●▽」と言われたら、
「○◆▽」は「米」ではなさそう。「ごはん(食事)」じゃないでしょうか。
他の言葉は「ごはん(食事)」にくっつけられるような言葉? 「食べる」「おいしい」「時間」などが想像できます。
こんな感じで、言葉の意味を少しずつ探っていきます。
登場人物
主人公
記憶喪失状態で、屋内の鏡が割れているせいで自分の顔を見ることすらできません。
体調は悪そう。
ヒロイン
赤い髪の女性。謎のお姉ちゃん。具合が悪い主人公の看護をしてくれますが、家からは出してくれません。
すぐ太るタイプ。
お客さん
被害者。
真相へのヒント
新聞
これも謎の文字で書いてあります。
読むことができれば外で何が起きているのか察することができます。
秘密の部屋
この家には隠し部屋があり、中を見るとあの人が何者なのかわかってきます。
最初はなかなか入れませんが、2周3周とやっていればあっさり入れるようになります。
エンディング
本作はタイトルどおり作中時間の7日間で終わり、主人公の行動によってエンディングが変わります。
まず、主人公が言葉を理解できなかった場合。最初はこれになると思います。
次に、真相へ近づいた場合。ここから更に「このままでいいか」とするか「止める」とするかで分かれます。ヒロインのことをどこまで知れたかでも変化。
終わりに
本作を1周するプレイ時間は短め。最初は相手の言うことがさっぱりわかりませんが、何周もしているとだんだん理解できてきます。
文字を解読する、という似たゲームはなかなかない気がします。考えるゲームが好きな方にはオススメです。
考えるゲームという意味ではReturn of the Obra Dinn(オブラディン号の帰還)やGOROGOA(ゴロゴア)辺りが似たゲームと言えるんじゃないでしょうか。
おまけ ネタバレを避けたヒント
ネタバレ度低め
- いろいろなものを観察する
台詞、品物に書いてある言葉といろいろなところで謎の文字を見ることができます。
どんどん見ていけば共通点から読み解いていけます。 - いろいろなものを調べる
外国に流れ着いた日本人キャラが品物を指さして「これは何?」と現地人に尋ね続ける場面が何かの映画にあります。品物の名前から現地の言葉を理解するためです。
それをやるつもりでどんどんいろんな品物を指さしていってください。 - 文章はフィーリング
上のおにぎり部分の言葉は僕なりに「ごはん」「食べる」というつもりで書きましたが、そのままくっつけても意味がわかりません。しかしおにぎりを差し出されている場面とセットなら「ご飯食べる?」と言われたんだと理解できるんじゃないでしょうか。本作の中でも同じようなものです。 - 1周で全てを理解することはできない
周回することで謎の文字を何度も見ることになります。回数が増えればそれだけヒントも増えます。
ネタバレ度やや高め
- 謎の文字とリアルの文字には関係がある
上の卵かけご飯のところで「□▲⊥▲」という謎の文字が出てきましたが、僕は「おいしい」というつもりで書きました。謎の文字と日本語それぞれの2・4文字目は同じもの。
実際のゲーム内でも同じです。日本語じゃないですが。 - 最後の鍵は「名前」
主人公にもヒロインにも名前があり、ゲームを進めると何なのかわかってきます。
いざという場面ではその名前が必要になります。
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