- いいところ
シンプルで遊びやすい。
短い時間で遊べる。
はまり道での言葉「やらずにすむゲームはないか?」
かつて、漫画家の吉田戦車さんが「はまり道」という漫画の中でキャラクターにこんな話をさせていました。
「やらずにすむゲームはないか?」
「はまり道」より引用
「(ゲームをやりたくないんですかという問いに)やりたいんだ。でも、なんだか最近やるのがおっくうなんだ」
「ゲームを買ってきて、さてやろうと思っても、やらなくていいから安心なゲームはないかなあ」 ←この台詞だけ吹き出しを黄色くして強調
インターネットで調べてみると、この四コマ漫画が書かれたのは1991年。今から30年以上前です。
当時の僕は10代。このキャラが何を言っているのかわかりませんでした。
以前から書いているブログでもこのことを持ち出していましたね……そんなに刺さったんですか。
なお、このキャラはファミコンやゲームボーイで出たドクターマリオのパロディ。「ゲームキャラなのにゲームで遊ぶことをためらっている」というハイレベルなギャグだったのかも……
おっくうになった原因
しかし、40代の今は何となくわかります。このキャラはどうしてゲームをやるのが億劫なのか……原因だと思うものは大きく分けて2つ。
- 体力の低下
人間いい年になると体力が落ち、同時に集中力が落ちます。
大体のゲームは座ったままなんだし体力関係ないじゃんか、と思うかもしれません。しかしずっと座って勉強していたら疲れてくるように、ゲームでも消耗します。
集中力が落ちると理解力も落ち、新しいものを受け入れにくくもなります。 - 完璧なプレイを求めてしまう
昔は行き当たりばったりでファミコンの電源を入れて「さあやるぞ!」という流れが当たり前でした。どう進めるか前もって方針を立てておくこともできましたが、情報の入り口は攻略本や口コミなど限定的。
一方、今は攻略サイトでいろいろな情報を手に入れられます。例えば「序盤でナントカのレアアイテムを手に入れられる(後では取れない)」とか。
すると、「レアアイテムを取り逃した……やり直すの面倒」「今のうちにレアアイテムを取りに行かないと……寄り道するの面倒」となるかもしれません。
先に情報を得られるのは便利ですが、縛られすぎると本末転倒。娯楽をやっているのか苦行をやっているのかわからなくなります。 - 時間がない
単純に、現代人はいそがしくしていることが多いです。余裕がなくなるといっぱいいっぱいになってしまいやすくなります。
特に、小学生より大学生、社会人1年目よりベテラン、という具合に年月がたてばやることが増えます。
1はいい年の人特有のことですが、23は若い人にもありえることです。
「面倒」は敵
現代にはSwitchだのPS5だのスマホゲームだのいろいろあり、ゲーム以外でもYouTubeなど動画もあって品物もネットショッピングですぐ手に入り……娯楽が大盛り。
僕たちユーザーは好きなように娯楽を選ぶことが可能。どれで遊ぶか決めるとき、面倒くさそうなものは除外されます。
判定基準はこんな感じ。
A.世界観やルールや攻略が難しくないか(新しく覚えるのが面倒じゃないか)。←上の12
B.遊び始めるまでに時間がかからないか(起動待ちの時間やハードの準備が面倒じゃないか)。←上の3
C.1回ごとのプレイ時間が長くならないか(プレイの途中で面倒にならないか)。←上の13
どんなに面倒でも、面白ければ遊びます。しかし面倒が勝ってしまうと、最初に挙げたキャラのように遊びにくくなります。
よって、極限まで「面倒」を弱めたい……
答えは「放置系ゲーム」
今、世間には「放置系」「放置ゲーム」と呼ばれるものがあります。
- ゲームを起動させてときどき単純な操作をすれば進展がある。←上のAをカバー
- いつも持っているスマートフォンで遊べる。←上のBをカバー
- 操作がすぐ終わるので、隙間時間を使って遊べる。←上のBCをカバー
作中に登場するものが元々知っているものや興味を持っているものなら、上のAをよりカバーできます。
操作してから進展するまでにタイムラグがあるので、「ゲームをやらない」という行為がシステムに組み込まれているとも言えます。
どういうゲームがあるのか、ざっと調べてみると……
他にもいろいろあります。それだけ需要があるということかと。
まとめ
娯楽はそのときごとに楽しいと思うものを選ぶのがいいです。しかし、いそがしさなどの原因があってゲームで遊べなくなった方も多いはず。
冒頭のキャラも同じなんだと思います。彼には隙間時間での放置系をオススメしたいです。シンプルかつ短い時間で遊べるゲームなので遊びやすいはず。
そして気が向いたり都合が付いたりしたときに昔ながらのゲームへ戻ってみる、と。
新しいゲームに挑戦するのはその後からでも大丈夫です。
昔からあるゲームが面白かったように、新しいゲームも面白いですよ!
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