- いいところ
仲間を増やしていく展開が面白い。
宇宙へと広がっていく物語。
登場人物が個性派ぞろい。
タイトル | NG騎士(ナイト)ラムネ&40 |
放送開始日 | 1990年(平成2年)4月6日 |
序盤の物語
おれ、小学四年生の馬場ラムネだったんだけど伝説の勇者の血を引くラムネスだって言われてハラハラワールドで守護騎士探しの旅をすることになったんだ。
おれは今、猛烈に熱血してる!
ラムネ&40とは
昭和末期から平成初期にかけて、世間ではデフォルメロボットの登場する作品がいろいろ作られていました。特に有名なのは「魔神英雄伝ワタル」「魔動王グランゾート」「覇王大系リューナイト」など。
「NG騎士ラムネ&40」もそんなロボットアニメの1つでした。
ラムネ&40はRPG的な要素を取り込んでいて、
- 異世界で冒険する。
- 悪の魔王と正義の勇者が戦う。
- 仲間を集める。
という物語になっています。
「異世界に行く」と言われると、今どきの感覚だと「じゃあ、主人公は物語の最初で死んで異世界転生するんですか」と思ってしまうかもしれません。
そういうわけじゃなく、主人公はワープ的なもので異世界に行きます。シリーズ作の中には普通の世界と異世界を行ったり来たりする場面もあります。
僕の中では最も好きなアニメ。当時、すごくハマっていました。
主な登場人物

馬場ラムネ(ラムネス)
主人公で小学四年生。ゲーム好き少年。
お調子者キャラで女の子大好き(そして女がらみのトラップに必ず引っかかる)、しかし正義感が強い……と、主人公として扱いやすそうなタイプです。
小説では「勇者の生まれ変わり」という話をされますが、アニメ内では「勇者の血を引いている」と語られていた気がします。
アララ・ミルク
ヒロイン。年齢はラムネスと同じ。
お姫様なのに大食いキャラ。王族的な教育とか母国にはないんですかね……
しかし今になってみると「お姫様らしくないお姫様」とかわりと普通。彼女は時代の先を行っていた?
アララ・ココア
ミルクの姉。年齢差は3つ上だったり2つ上だったり。1番上のお姉ちゃんが更に3つ上だし、3歳ずつ違うってことでいいのでは。
こっちは機械いじり好きキャラのお姫様。「普段はビン底眼鏡」「眼鏡を外すと美人」というキャラでもあります。
声をやっているのは声優の玉川紗己子さん。ちびまる子ちゃんのおばあちゃんです。
そっちのイメージになっている方は「おばあちゃんがお姉ちゃんの声を出してる!」と驚くんだそうな。お姉ちゃんがおばあちゃんの声を出しているんだよ!
タマQ
ラムネスのアドバイザーロボット。
先代勇者の相棒でもありますが、いろいろ忘れているようです。最後まで見ると「彼の記憶がはっきりしていれば……」というところが結構あります。
ダ・サイダー
ラムネスのライバル。最初は敵キャラとして登場します。
物語の中でラムネスに「どうしてお前は素直に俺様を尊敬できないんだ?」と言う場面があります。そう言われてみるとそうかも……お兄ちゃんに対する態度とかないのか……ダ・サイダーだから仕方ないか……
やたらダジャレ好き。どうでもよさそうですが、いきなりダジャレを放つのは実際に真似しようとすると難しいです。彼には閃きと語彙力がある。
レスカ
ダ・サイダーの仲間。つまりこっちも最初は敵キャラです。
物語の途中で正体が明らかになりますが、途中で付け足された設定だったんだそうな。
ダ・サイダーが仲間になるのは最初から計算されていたとして、レスカはどうだったんですかね……
「レスカ」がどういう意味なのか当時の僕は知りませんでしたが、レモンスカッシュの略。
ヘビメタコ
ダ・サイダーのアドバイザーロボット。
ダ・サイダーのダジャレにいい反応をしてくれる貴重なキャラ。疲れた現代人にはヘビメタコが1人1匹ずつ必要だと思います。

星新一さんのショートショート「妖精配給会社」っぽいかも。
ロボットたち
守護騎士たちは味方側。
キングスカッシャーはラムネスの、クィーンサイダロンはダ・サイダーの愛機です。
ほとんどは「敵として登場」「呪いを解かれて仲間になる」という手順を踏みます。
破壊戦士と破壊四天王は後半に出てくる敵側。ほとんどは2体セットで登場します。
こいつらの正体は……と、明らかになるところはかなりの見せ場。初めて見たとき驚かされたのを覚えています。
メインのキングスカッシャーとクィーンサイダロン以外で僕が好きなのはセイローム。ほどほど活躍してほどほど苦戦してくれるのがいいところ。
いろいろなラムネ&40
アニメ版
最初は異世界ハラハラワールドでの冒険。
ラムネスたちは仲間となる守護騎士を探して冒険します。
途中で「ハラハラワールドはドキドキスペースという宇宙に浮かぶ星だった」とわかり、ラムネスたちは宇宙へと旅立ちます。
「ドキドキスペースにハラハラワールドと同じ世界がいくつもある」という設定がすごく好きでした。どこの星にもハラハラワールドと同じ冒険のネタがあるということでしょうし。
元は4クールの予定でしたが、打ち切られて3クールで終了。
打ち切られていなかったらどういう展開になっていたのか……破壊戦士がピンで出てくるとか?
その後のアニメ作品・ラジオドラマ
打ち切られたけど人気はあった、ということなのかいろいろ出ていました。
- OVA NG騎士ラムネ&40EX
- ラジオドラマ NG騎士ラムネ&40EX2
- OVA NG騎士ラムネ&40DX
今の感覚だと「ラジオドラマって何?」となるんでしょうか。
「内容はアニメと同じような感じ」「声優さんの台詞とBGMと効果音だけで物語が進む」と思ったらいいです。
小説版
こっちもいろいろ出ていました。
僕が特に好きだったのは、あかほりさとるさんが書いていたEXシリーズと外伝。何度も何度も読み返していました。
後のアニメ作品に「ブラックラムネス」というキャラが出てきますが、小説版EX3の方が元祖です。
NG騎士ラムネ&40FX(エフクロス)
2021年5月5日から公開されていたWeb小説。
書いているのは十一屋翠さん。あかほりさとるさんじゃないですが、中身はかなりあかほりさとるさんっぽいです。
Web小説だからなのか、タイトルで検索すればすぐに出てきます。僕はそのことに気づかず、普通に電子書籍版を買いました。しまった……でも、ラムネだからいいか……
VS騎士ラムネ&40炎(ファイアー)
1996年に放送された続編。ラムネスの息子が主人公です。
突っ込まれることもありますが、これはこれで……当時の流行に合わせた作風を選んだんだと思います。何せこれはエヴァンゲリオンの後番組。ナイーブな主人公と湿っぽい展開が好かれていたんじゃないかと。
ラムネ&40と僕
僕がこの作品を知ったのは高校生のころ。地元の友人F君がラジオドラマ(EX2)のCD1・2巻を貸してくれたからでした。
「これは面白い!」となったのはよかったんですが、アニメや漫画じゃなくて音声しかないのでアドバイザーロボットというものがどういう姿をしているのかさっぱり。魔神英雄伝ワタルのヒミコみたいな女の子かと思いました。

今になって見返してみると、EX2でのアドバイザーロボットちゃんは1巻(画像だと上側)の右上に姿が出ています。ピンクで丸っこいキャラです。タツノコ的なマスコットキャラかと……
その後アニメ版を見て、DXも見て、どんどんハマっていきました。
それはよろしいのですが、実家には僕の行動をいちいち茶化してくる人が数名……
仕方がないので僕は夜中こっそり起きだして視聴。年頃の少年がこそこそ見るのは他のものだろうに。こういうこと、他の作品でもやっていたな……
ラムネ&40とゲーム
うち、一応ゲームブログなのでゲームのことも書いておきます。
スーパーロボット大戦NEO

超有名なロボット共演シミュレーションRPG。ラムネ&40が初登場すると聞いたとき、すごく喜びました。
参戦して操作までできるのはキングスカッシャーとクィーンサイダロン。
そんなに強い方じゃないって? じゃあ優先して強化だよ! 強化強化!
ペンギンのキャラが出てくるんですが、世間ではラムネ&40かリューナイトの登場人物と間違えられることがあるそうです。
両作品を知っている僕からすると、どっちのセンスでもないという印象。どっちかと言うとワタルのキャラじゃないですかね。スパロボNEOにはワタルいないんですが。
なお、ラムネスたちはスーパーロボット大戦シリーズだとPSVitaのOEやスマートフォンのX-Ωにも参戦しています。
KING SCCASHER
ブルーレイボックスのQ極セットを買うとおまけとして付いてくるゲーム。ラムネが1話の最初でやっていたゲームをファミコン風に再現したものです。
えっ……そういうおまけがあったの……? 「うちにはDVDボックスがあるからいいか」とスルーしたら……しまった……
終わりに
ラムネ&40のことはいずれ(ゲームとどうにかこじつけて)書こうと思っていました。
元々ブログを始めようとしたときに「ゲームのことを書くか?」「それとも自分の愚痴的なことを書く?」「ラムネ&40のことでもいいかも」と、ラムネは案として出ていました。
今もときどきラムネ&40を見ています。特に疲れたときはアニメの最終2話。これは効きます。
皆さんにも思い出の作品はあるでしょうか。疲れたときは見てみてください。
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