- この記事にかいてあること
任天堂の目覚まし時計「Alarmo」の話。
「うごきセンサー」でいろいろなことができる目覚まし時計。
2024年10月9日、YouTubeに「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo 紹介映像」という動画が公開されました。
任天堂の方々のサイトではインタビュー記事「開発者に聞きました」の第14回としてAlarmoのことが書かれていました。Alarmoの公式サイトもあります。
興味深い品だと感じたので、それらを見て思ったことをここにまとめておきます。
そもそもAlarmoって何?
一言で説明すると目覚まし時計です。マリオやゼルダのBGMが鳴ります。
ただし、任天堂の方々がわざわざ出して自ら紹介するくらいなので任天堂系ゲームの曲が流れるだけのの目覚まし時計じゃなさそうです。
使用者の動きを感知!
動画内ではAlarmoが枕元に置いてあり、時間が来ると鳴り始めます。BGMはスーパーマリオオデッセイのポリーンが歌っているところ。
ただ鳴るだけじゃなく、寝ている人の動きに応じて他の音が追加されます。マリオの「イヤッフー!」という声だったり、マリオのブレーキ音だったり、コインを取る音だったり……
普通の目覚ましなら使用者が「はいはいわかったわかった」と言いながらボタンを押すと止まります。一方Alarmoは使用者がベッドを離れると音がファンファーレ的なものに変わってから止まるそうです。
逆に起きないでいるとAlarmoが激しく……これは普通の目覚ましと同じということで。
二度寝防止機能なるものもあるそうです。
こんなことができるのは、Alarmoがうごきセンサーで使用者の動きを感知しているからだとか。
「開発者に聞きました」によると、これは物との距離や物の速度を測るセンサー。世間では自動車、ドローン、ロボットの衝突を避けるセンサーとして使われているそうです。
ドラッグストアのお掃除ロボ君がぶつからないのもこれのお陰なんでしょうか。
目覚まし時計に自動車と同じ技術が……昔じゃ考えられなかったことです。
使われているゲームのリスト
各ゲーム7シーンずつあり、Alarmo公式サイトにそのうちのいくつかが公開されています。
ここにはその紹介されている部分のことを中心に書きます。
スーパーマリオオデッセイ
上に書いたとおり、動画でも真っ先に聞くことができます。
ポリーンが歌う場面の他には、ワンワン(鉄球の敵キャラ)と戦うところやキノコ王国でピーチ姫やキノピオが出る場面など。
ピクミン4
ピクミンにオタカラを運んでもらうところ、おぼれたピクミンを助けるところ、巨大な原生生物と戦うところなど。
最後のが最も激しいかなと思ったんですが、2番目もかなりのものです。
スプラトゥーン3
ナワバリバトル、フェスマッチ、そしてサーモンランなど。
わかる方が1番目と2番目を聞けば「これはスロッシャーやスピナーのアレの音!」とわかるはず。3番目はもうすでに二度寝防止機能が働いているんじゃ……
リングフィットアドベンチャー
フィットバトル、イカダでの川下り、リングと空を飛ぶところなど。
飛ぶところはすがすがしい雰囲気。晴れた朝にはちょうどいいでしょうか。
ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
リンクが100年の眠りから目覚めるシーン、試練の祠で行動しているところ、パラセール(空を飛ぶ道具)のミニゲームをしているところなど。
「どうしてより新しいティアーズオブザキングダムや知恵のかりものじゃないんだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。多分、ブレワイが選ばれたのは1番目の場面があるからです。
動画でもゼルダ姫が「目を覚まして……」と言っていて、僕は聞いた瞬間に笑いながら購入を決めました。
激しくなった状態の曲はガーディアンに見つかったところであってほしいです。経験者であるほど起きるはず。始めたばかりだと「やばっ!」と、慣れたころだと「狩るぞ!」となるので。
曲はもっと増える
インターネットに接続すれば曲を増やせるそうです(無料)。現在予定されているのは「あつまれ どうぶつの森」「マリオカート8 デラックス」。
目覚まし時計がネットでバージョンアップ……新時代だよこれは……
他の機能
起こし方いろいろ
「しっかり起こすモード」「やさしく起こすモード」「ボタンで止めるモード」があり、ネットに接続することで「ほどよく起こすモード(しっかりとやさしくの中間)」を追加できるとか。
芸が細かいですな……
ボタンで止めるモードにすると、上に書いたファンファーレはないそうな。ピタッと止められるようにするか、それともファンファーレを聞いてみるか……
遊ぶ機能は?
布団の中で遊んでいたら寝られない、ということでカットしているそうです。
それはそうだ……なんという冷静で的確な判断力。
うごきのきろく
ベッドにいる間の動き(どれだけ寝返りを打ったかなど)、アラームが鳴ってから起きるまでの時間、どれだけベッドにいたかがわかるとか。
時報
いわゆるタイマー機能。
公式サイトではマリオがハテナブロックを叩いてコインを出す音です。
「1時間ごと」と書いてあるということは、「7:00」はできても「7:30」はできないんでしょうか。
(後日追記)
タイマーと言うより「ボンボン時計のように1時間ごとに鳴る」という感じの機能。時報アイコンが鳥なので鳩時計の方が合っているかも。
近くを通ると……
通ったときに画面でキャラクターが動くとか。寝ているとき以外でも面白い部分があるようです。
おやすみサウンド
ベッドに入って寝るときはおやすみサウンドが自動で流れます。RPGで言うところの宿屋SEみたいな雰囲気。
他のいくつかのこと
充電式でも電池式でもなく、ケーブルでずっとつないでおくものだとか。そこがちょっと残念……しかしうごきセンサーはカロリー使いそうな機能なのでしかたないのかも。
なお、AlarmoにはUSBケーブルが付属するそうです(USBのTypeA差込口が必要)。SwitchのACアダプターも使えるとか。
現在はマイニンテンドーストアでNintendo Switch Online加入者限定で販売。NintendoTOKYO・OSAKA・KYOTOなら加入に関係なく購入可能。
来年2月中旬以降は加入者限定が解除され、全国のゲーム取扱店でも買えるようになるそうです。
お値段は12980円(税込)。マイニンテンドーストアのゴールドポイントは使えませんでしたが、プラチナポイントの品をセットで注文するのは大丈夫でした。
終わりに
Alarmoには「新しい目覚めの当たり前をつくる」という考えがあるようです。
「当たり前」というのはブレワイが出たときにも聞いた言葉。しかしまさか目覚まし時計でそれを聞くことになるとは……
任天堂の方々はまたそのうち思いもよらないものの「当たり前」を動かしに来るのかもしれません。
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