ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし ~小さくなってもハイラルを攻略~

Zelda-Fushigi-no-Boushi 2000年代
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    ほどほどの難易度と長さ。
    昔ながらのゼルダっぽいゲーム。
機種ゲームボーイアドバンス
メーカー任天堂
発売日2004年(平成16年)11月4日
後に続いた機種Switch

遠い遠い昔――ハイラルの国に魔物が現れたとき、天からピッコルたちが現れて人間の勇者に黄金の光と1本の剣を授けた。勇者は光と剣で魔物と戦い、ハイラルに平和を取り戻した。

人々はピッコルに感謝し、年に1度ピッコルまつりを行うようになった。
しかし時がたつにつれ、ピッコルは伝説になっていった。

ハイラル王国のゼルダ姫は、幼馴染のリンクを誘ってピッコルまつりへ行こうとしていた。
ハイラル王国にはこういう伝説があった。
「100年に1度、ヒミツの扉が開いてピッコルが現れる」
今年はその100年目に当たり、祭りは盛大に行われていた。

取扱説明書より抜粋・引用

ゼルダの伝説シリーズはNINTENDO64で時のオカリナにムジュラの仮面と3Dで表現されたものが出ていましたが、見下ろし型=2Dをやめたわけじゃありません。ふしぎの木の実に四つの剣と、見下ろし型もだしていました。本作もそんな見下ろし型ゼルダの1つです。

「帽子がしゃべって手助けしてくれる」というゲームは最近だとマリオオデッセイがあります。それよりも10年以上前にリンクは本作で帽子と一緒に冒険していました。

みんな風のタクトっぽいデフォルメ体形で表現されています。
ゲームボーイのゼルダだとあまり動きませんが、本作はアドバンスだからか意外と動きます。

リンク

いつもの主人公。名前は変更可能。
「ゼルダ姫と幼馴染」という珍しい設定の持ち主でもあります。

ゼルダ姫

いつものヒロイン。
えらい目に遭うこともいつもどおりです。

エゼロ

ナビィやファイなど、ガイド役の系列。鳥っぽい顔が付いた謎の帽子。タイトルに合わせて不思議な帽子と言うべきでしょうか。
その正体は……と、その前に彼の名前はかっこよすぎ。

グフー

謎のイケメン。彼は一体何者なのだろうか……
と、僕が思ったのは本作を四つの剣の前に遊んだせい。先に四つの剣をやっていた方にはバレバレだったはず。

ピッコルたち

いなくなったんじゃなかったのか……結構あっちにこっちにいます。
後の時代(他の作品)でもこっそりとリンクたちを見ているのかもしれません。

チンクル

ムジュラの仮面で初登場した彼はこっちにも登場。仲間たちもいます。

本作でも新しい遊び方が登場していました。さすがゼルダシリーズ、という感じ。

リンクの ちいさくなる!

エントランスという入り口を潜ると、エゼロの力で小さくなります。落ちているどんぐりと比較すると、かなり小さいのがわかります。1センチもないんじゃないでしょうか。

一寸法師の「一寸」は3センチくらい。それよりも小さいはず。

もちろん「小さくならないと通れない道」なんてのもあり。「普段なら踏みつぶすように倒す小さな相手と大決戦」ということも……

リンクの かげぶんしん!

これは四つの剣っぽい要素。
複数人に分身し、同時にボタンを押すなどして謎解きに役立てます。

ヒミツのかいがらとフィギュア

ヒミツのかいがらを集めてニテン堂という店に行くとくじ引きをすることができ、フィギュアをもらえます。
収集要素ややり込み要素ということで、バンバン集めた方もいたはず。

やっぱりいろいろあるアイテム

空気を吸い込んだり吐き出したりする魔法のつぼ、穴を掘るモグラグローブ、ものをひっくり返すパッチの杖など、本作にもいろいろなアイテムがあって謎解きに使えます。
こういうものを集めたり使ったりするのもゼルダシリーズの面白いところ。

ゼルダシリーズの作品には「この作品はあの作品の後」「この作品で世界が分岐した」「この作品はこっちの分岐の中」みたいなつながりがあります。本作の位置は……

かなり昔で、スカイウォードソードの次! この記事を書いている時点だと、2番目に古い物語です。

本作にはハイラル王国があります。一方、スカイウォードソードにはありません。つまりハイラル王国が建国されたのはこの2作品の間。

ゼルダシリーズでよくラスボスを務めるガノンは本作に登場しません。ラスボスは別のキャラで、シリーズの何作品かに出てきます。
このキャラは「ガノンがいないときに暴れる(ことがある)キャラ」みたいな印象ですが、どこかの作品にいきなり現れてガノンと悪役対決を始めても面白いと思います。

マスターソードも出てきません。ゼルダの歴史で次に登場するのは時のオカリナ。このときどこにあったんだろう……

世間で本作は簡単かつ短く終わるゲームと呼ばれているのだとか。そうだったのか……
僕からすると、ちょうどいい難易度とちょうどいい長さのゲームでした。歯ごたえのある難しさと長く遊べる量のゲームもいいですが、僕はこういうお手軽なゲームもいいと思います。

「小さくなって行動」というのはいろいろな作品で扱われている要素です。
だからこそ取っつきやすいとも言えるんじゃないでしょうか。

3DSが発売されたばかりだったのに値下げされたとき、「申し訳ないのでファミコンやアドバンスのソフトをいくつか配信!」ということになりました(アンバサダープログラム)。本作もその中の1つ。

それはさすがにもう配信が終わっていますが、今はNintendo Switch Online(追加パックあり)で遊ぶことができます。
上にも書いたとおり取っつきやすい作品なので、ゼルダ初心者の方にもオススメしたいです。

本作は「新しい技術で作ったものを付けた」という雰囲気じゃありません。スーパーファミコンで出た神々のトライフォース辺りの延長線上にある気がします。
しかし面白くないわけじゃありません。ゼルダ的な面白さはしっかりと持っています。

最近のゼルダで言うと、ティアーズオブザキングダムより知恵のかりものに近いです。

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