- いいところ
かわいげのあるキャラクター。
高すぎない難易度。
機種 | アーケード |
メーカー | コナミ |
発売日 | 1985年(昭和60年)3月5日 |
後に続いた機種 | ファミコン PS1 Steam Switch PS4など |
序盤の物語
平和だったドンブリ島は、スパイス大王と部下の将軍たちによって占領されてしまった。
(ファミコン版取扱説明書より引用・要約)
島民たちは太刀打ちできなかったが、シナモン博士はスパイス大王たちを倒すために戦闘機ツインビー・ウインビーを造った。シナモン博士の息子たちは平和を取り戻すためにスパイス大王たちへ立ち向かう。
取っつきやすいシューティングゲーム
縦スクロールするシューティングゲーム。僕が初めて触れたツインビーはファミコン版でしたが、本来はアーケードゲームとして登場したゲームです。
シューティングゲームって、以前はギャラクシアンやゼビウスみたいな渋い戦闘機を操作して機械的な敵を倒すのが普通でした。
本作で操作する戦闘機は、他のシューティングゲームと比べて丸っこくてかわいげがあります。敵機も野菜や果物がモチーフ。
僕はアクションゲーム以上にシューティングゲームが苦手な子供でしたが、本作の自機・敵機は気に入りました。粘土で作って遊んでいたことを覚えています。
登場人物(?)
ツインビー
1プレイヤーの青い戦闘機。コクピットの窓部分は1つ。
パイロットの名前はインターネットによれば「アンナモン」ですが、僕は知りませんでした。説明書は隅から隅まで読むタイプなのに……忘れているだけ? 説明書以外で名前が出ていた?
ウインビー
2プレイヤーのピンク色の戦闘機。コクピットの窓部分は2つ。
こっちのパイロット名は「ドンナモン」だそうです。
ツインビーシリーズの別作品だと、パイロットたちは別の人になっています。
これは僕が子供のころに入手したもの。
青がツインビーでピンクがウインビー。緑はグインビーと呼んでいたとして、黄色も何か名前を付けていたはず。
シナモン博士
ツインビーとウインビーを造った人。パイロットたちとの関係は師弟だったり親子だったり。
オニオンヘッド将軍
スパイス大王の部下で1面のボス。部下マシンは野菜や果物がモチーフ。
1面の相手なので、それほど強くありません。
パラレルディッシュ将軍
スパイス大王の部下で2面のボス。部下マシンは台所のものモチーフ。
ボス戦中は円盤状のものをどんどん飛ばしてきます。ただし、頑張ってよけていると飛んでこなくなります。オニオンヘッド将軍より弱いような。
タイガーシャーク将軍
スパイス大王の部下で3面のボス。部下マシンは動物モチーフ。
バトル中にカエルっぽいものを突っ込ませてきますが、回避は簡単です。パラレルディッシュ将軍より弱いような。
クローデバイス将軍
スパイス大王の部下で4面のボス。部下マシンは文房具などがモチーフ。
バトル中は自機のちっこい版みたいなものを加勢させます。普通に強いです。
スパイス大王
ドンブリ島に攻めてきた一派の親玉で、5面のボス。部下マシンは植物と機械の部品がモチーフ。
バトルでは画面いっぱいをぐるんぐるん回りながらヒマワリっぽいものを突撃させてきます。そこそこ強いです。
システム
Aボタンを押すと地上の敵に弾を投げます。ツインビーやウインビーには手があるので、本当に投げます。
Bボタンで空中の敵に撃ちます。スターフォースなら地上の敵も空の敵も弾は共通ですが、本作ではうまく使い分けないといけません。
敵機の弾を受けると腕が外れてしまい、地上向けの弾を投げられなくなります。しかし救急車(飛んで移動する)に直してもらうことも1回だけならあり。
雲を撃つと、パワーアップに使えるベルが中から出てくることがあります。これを撃つと色が変化。取ったときの色によって、パワーアップの内容が変わります。地上の敵を撃つことでパワーアップアイテムが出ることもあります。
当時の僕は、バリアを張ってスピードを滅茶苦茶に上げるのが好きでした。
本作は2人で同時にプレイできます。マリオブラザーズやアイスクライマーだと2人で遊んでもすぐ足の引っ張り合いを始めてしまいますが、こっちは普通に協力プレイします。
縦向きにくっついたり横向きにくっついたりすることで、特別な弾を出すこともできます。
2人同時プレイできるので、ゲームセンターにアベックを呼ぶゲームでもあった……なんて話も聞いたんですが、本当ですかね? たしかに、本作の自機・敵機はかわいさがあって女性客に好かれそう……ファミコン版ツインビーのパッケージイラストを思い出すと、センターにいるのは青い主人公機のツインビーじゃなくて暖色ピンクのウインビー……
昔のゲームセンターは兄ちゃんのたまり場みたいなものでしたが、本作の登場でいくらか変化していたのかもしれません。
感動のエンディング?
本作は他のシューティングゲームに比べて難易度が低め。何せ、シューティングゲームが苦手な僕でもクリアできたくらいですので。
今どきのゲームなら、ラスボスを倒せばエンディング。
しかし本作は40年近く前のゲーム。ラスボスを倒すと、難易度を上げた2周目がすぐに始まります。あのころのシューティングゲームはそういうのが普通でした。
漫画版
徳間書店から出ていた攻略漫画の必勝テクニック完ペキ版に、ツインビーを扱う回がありました。
その中ではシナモン博士がスパイス大王から借金をしていて(研究費のためだったっけ?)、そのせいで息子たちが大王一派と戦う羽目になる……みたいな話だったと思います。主人公たちの名前は何だったっけ……
桜玉吉さんの漫画しあわせのかたちには、続編の燃えろツインビーのパロディ漫画がありました。
こっちはシナモン博士の孫たちが敵と戦う話、と見せかけて……
今遊ぶなら
PS1、セガサターン、ゲームボーイアドバンス、PSP、DS、他にもいろいろ……と、数多くのハードに移植されています。
今なら、PS4やSwitchのアーケードアーカイブス、NintendoSwitchOnlineで遊べるファミコン版辺りが手を出しやすいです。
まとめ
本作は難易度がそれほど高くなく、自機・敵機共にかわいげがあって取っつきやすい見た目。いろいろな人に好かれるゲームだったと思います。
いろいろなハードで遊べるのも、それだけ幅広いプレイヤーに好かれていたからだと思います。
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