ゼルダの伝説 時のオカリナ

Zelda-Tokioka 1990年代
  • いいところ
    3Dゼルダの始まり。
    ガノンなどいろいろなものの設定が語られる。
機種NINTENDO64
メーカー任天堂
発売日1998年(平成10年)11月21日
後に続いた機種Wii WiiU 3DS Switchなど

ハイラルの森にはコキリ族という者たちが住んでいた。彼らはそれぞれ妖精と共に暮らしていたが、1人だけ要請を持たない者がいた。
彼、リンクは奇妙な夢を見ていた。夜の城、連れ出される少女、そして黒馬に乗った謎の男……
目を覚ましたリンクの下に妖精のナビィが現れた。これからリンクの相棒になるという。
リンクはナビィと共に旅立ち、夢の中で会った少女――ゼルダ姫と会う。ゼルダ姫は語る。黒馬の男ガノンドロフは城の中に入り込み、聖地に納められたトライフォースを狙っている、と。

NINTENDO64でのゼルダ1作目。
今までのゼルダシリーズは上あるいは横から見た平面的な世界でしたが、本作は3DCGで立体的に作られています。
シリーズの設定は神々のトライフォースで以前より語られていましたが、本作で更に深く語られます。ガノン=ガノンドロフがどういう人物なのか、とか。

リンク

主人公。名前は変更可能。
妖精がいないせいで馬鹿にされることもあるコキリ族の少年……ということになっています。本作ではゲームスタート時の姿ともう1つの姿で行動します。

ゼルダ姫

いつものお姫様。
予知夢を見ましたが、王様には信じてもらえません。ブレスオブザワイルドの王様だったら「うちの娘もとうとう力に目覚めたか!」と大喜びするはず。

ナビィ

リンクの前に現れた妖精。多くのファンに好かれていますが、英語圏では嫌われることもあるとか。「リッスン!」「ルック!」と言ってくるのが失礼なんだそうで……「聞け!」「見ろ!」と言っている感じ?

ガノンドロフ

砂漠から来た男。王様に忠誠を誓っていますが、ゼルダ姫には疑いをかけられています。「ゼルダ姫が変な夢を見ただけでいい人だったら迷惑な話」と聞いて、確かにそうだなと思いました。普通に悪役ですが。

最初、リンクは少年。しかししばらく話を進めると7年後の世界へ行けるようになり、そっちでのリンクは青年。
少年と青年では使える装備やアイテムに違いがあります。少年のときはコキリの剣(最初の武器)、青年ではマスターソードなど。パチンコやブーメランは少年のときだけ。弓やフックショットは青年のときだけ。馬に乗れるのも青年だけです。

作中世界の様子も少年のときと青年のときではかなり違います。

敵にナビィが飛んでいったところでZボタン(コントローラーの裏側)を押しっぱなしにすると、リンクが注目して狙いを定めてくれます。これのお陰で、アクションゲームが苦手な僕も攻撃を空振りさせずに済みます。
このシステムは、他のゲームでも参考にされました。

スプラトゥーンでもさせてほしい……狙いを定めるのが苦手だから、打ち合いすると大抵やられるんだ。

他の方々もZ注目を使ってくるので、今までより早くやられるのでは?

「Z注目をしているときにどうして他の敵からボコボコにされないんだろう……運がよかっただけ?」と疑問に思っていましたが、「Z注目をしているときは、注目対象じゃない敵は攻撃してこない」というシステムになっているんだとか。

時のオカリナなんてタイトルでタイムスリップが関わるせいか、作中世界の歴史が本作を境として3方向に分かれています(本作のエンディング自体は1つですが)。

リンクがラスボスに負けた場合

リンクが負けたらゲームオーバーだと思いますが、そうなった場合のことが設定に組み込まれています。
遺された人たちは、リンク頼みではなく別の手段でラスボスを倒すことになります。先に続く作品は神々のトライフォースや初代ゼルダの伝説。そういえば神々のトライフォースでは封印が何のかんのと言っていました。

リンクがラスボスに勝った場合A

勝ったリンクが少年時代に戻り、ゼルダ姫と協力してガノンドロフをやり込めた場合です。エンディングのラストシーンから続くのがこれじゃないでしょうか。
1番賢いやり方だと思います。先に続く作品はムジュラの仮面やトワイライトプリンセス。

リンクがガノンドロフに勝った場合B

勝ったリンクが子供時代に帰った後の世界、またはリンクが勝った後でいなくなった世界です。
リンクは少年時代と青年時代を行き来しますが、ジャンプした後はフッと消えているんでしょうか。青年時代のリンクは見た目が青年になっているだけなんでしょうか。それなら、青年時代本来のリンクはどこにいるのか……どこかの時点でやられてしまったとか? 先に続く作品は風のタクトなど。

どれにも含まれない世界

スカイウォードソードなど、時のオカリナ以前の時代が舞台の作品もあります。
ブレスオブザワイルドとティアーズオブザキングダムはどれの後かはっきりしていません。僕は、初代ゼルダの伝説の先(つまり、リンク敗北エンドの先)だという説に賛成です。

NINTENDO64自体は苦戦していましたが、本作は大人気。売上本数をシリーズ内で比べてみると、長いことトップ。
そのせいか、ゼルダシリーズの新作が出るたびに「時オカを超えられるか?」という話になっていました。

個人的には時オカよりスカイウォードソードでしたが、世間的には違いました。

トワイライトプリンセスは時オカに国内売上で負けていて、世界売上では勝っています。しかし時オカ3D(3DS版)とトワプリHD(WiiU版)を足すと両方とも時オカが勝ちます。
それを更に超えるのが、ブレスオブザワイルドとティアーズオブザキングダムです。

本作はいろいろなハードで遊べます。WiiやWiiUならバーチャルコンソールのダウンロード版がありました(現在は配信終了)。ゲームキューブでは風のタクトの体験版に付いていました。

NintendoSwitchOnlineの追加パックに加入すれば、NINTENDO64版の時オカで遊べます。好きなタイミングでのセーブ・ロードや巻き戻しはありますが、昔のゲームなので遊びにくい部分があります。

3DSではリメイク版が出ました。できるものならこれで遊ぶのをオススメ。遊びやすさが違います。

本作のキャッチコピーに「ゲームでしか味わえない感動がある」というものがあります。まさにそのとおり。
本作は3Dという新しいゼルダを作りました。本作があったからこそブレスオブザワイルドとティアーズオブザキングダムのヒットがあるんだと思います。

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