ゼルダの伝説 ムジュラの仮面

Zelda-Majora 2000年代
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  • いいところ
    時のオカリナの面白さを受け継いでいる。
    こっちにしかない緊張感を作る3日間ルール。その中で動き回っているキャラクターたち。
機種NINTENDO64
メーカー任天堂
発売日2000年(平成12年)4月27日
後に続いた機種Wii 3DS WiiU Switch

ハイラルを救ったリンクは、離れ離れになった友を探すために旅をしていた。
しかし旅の途中でリンクは仮面の人物スタルキッドに襲われてしまった。スタルキッドはリンクがかつてゼルダ姫から受け取ったオカリナを奪い、リンクを奇妙な姿に変えた。

リンクがスタルキッドを追ってたどり着いたのはタルミナ。この地はあと3日で滅びる運命にあった。

NINTENDO64で発売された時のオカリナは人気作になりました。そのシステムを使って何か作れないか……ということで完成したのがこのムジュラの仮面です。

時オカと本作を比べてすぐ目に付くのがおっかない描写。

  • 最初の変身させられるところが怖い。
  • キャラたちがそもそも不気味。
  • タルミナに行って空を見上げると……
  • 3日で世界崩壊という設定が怖い。
  • 破滅を目の前にした人たちの行動が怖い。
  • トイレが怖い。

キャッチコピーにも「今度のゼルダは怖さがある」というのがありました。

タルミナの空を見ると、でっかい月が浮かんでいます。しかもおっかない顔付きです。
これが3日目に落ちてきます。もちろん落ちてきたらゲームオーバーです。

リンクがオカリナで時の歌を吹けば時間が1日目に戻ります。オカリナはスタルキッドに奪われているので、まずはオカリナを取り返さないといけませんが。

そうやってリンク=プレイヤーは3日間を繰り返しながら月の落下を止めることになります。

BGMは2日目、3日目と進むうちにテンポアップ。最後の方は地響きのようなものもあり、プレイヤーを焦らせます。

タルミナの人たちは焦ったり普通の行動を取ったり。そこはパニックものとして普通のこと。もっとすごいところがあります。

本作は「1日目」「2日目」「3日目」を繰り返すゲーム。登場人物たちには「○日目、どこそこに行く」「○日目、ひどい目に遭う」とかスケジュールが細かく決まっていて実際に動き回っています。時間・場所を合わせて会うとイベントが起きたりします。

イベントは無数にあり、3日以内に済ませるのは不可能(だと思います)。時の歌で巻き戻し、少しずつ見ていくのがいいです。

最初にリンクはおかしな姿へ変身させられますが、少しだけ進むと仮面を使って変身をコントロールできるようになります。
変身以外の能力を使えるようになるものもあります。

仮面の例
  • デクナッツの仮面
    デクナッツリンクに変身。くさタイプっぽい姿。
    回転攻撃や滑空ができる。
  • ゾーラの仮面
    ゾーラリンクに変身。
    泳いだりヒレをブーメランのように飛ばしたりできる。
  • ゴロンの仮面
    ゴロンリンクに変身。
    トゲを生やして転がったりできる。
  • ウサギずきん
    移動速度アップ。
  • まことのお面
    シーカー族関係アイテム。
    動物の考えることがわかるようになる。

「こういうの、時オカでも見たな……」というものもあります。
僕は大体ウサギずきんを使っていました。速く移動できた方がイベントを進めやすいので。

本作は時オカ同様にコントローラーのボタンでオカリナを演奏できます。
YouTubeを見てみると、これで普通の曲を演奏する方が……

僕が重要と思うのはこの3曲。

見出し
  • 時の歌
    1日目に戻る。
  • 大翼の歌
    ドラクエで言うルーラやリレミト。
  • 時の逆さ歌
    時間を遅くする。

時の逆さ歌はしょっちゅう使っていました。時の歌を使って1日目に戻ったら即演奏という感じで。

リンクが他の姿に変身するとオカリナも他の楽器になります。

昔からのゼルダっぽいダンジョンは本作にもあります。
もちろん本作ならではの仕掛けがいっぱい。上に挙げた仮面で変身することが重要になります。

問題は本作に3日間ルールがあること。ダンジョン内でも時間は容赦なく流れていきます。「もう少しでダンジョンクリア!」というところで3日目のタイムリミットが近づいて仕方なく時の歌で巻き戻し(ダンジョンをやり直しになる)……ということもあった気がします。

イベントは無数にありますが、全てを見る必要はありません。その中の必要な分だけを見てゲーム内3日間でクリアする方もいます。

YouTubeに動画があるので見てみると、急ぎ足であっちにこっちに行って3日でクリア。僕はアクションゲームが得意じゃないですしそもそも急いでクリアすること自体が苦手なので、驚くしかありません。

本作は元々NINTENDO64のゲームでした。そのときは「メモリー拡張パック」という周辺機器が必要。これを64に装着しないと起動すらできません。

後にいろいろなハードで遊べるようになりました。
まずはバーチャルコンソール。最初にWii。次にWiiU。
そしてリメイク版が3DSで発売されました。
更に、Nintendo Switch Onlineの追加パックで遊べる64ゲームの中にも入れられました。

現在最も手に取りやすいのはNintendo Switch Onlineの追加パックです。これならいつでもセーブ・ロードできます。数十秒分の巻き戻しもできます。

しかし遊びやすさでは3DS版の方が上。どうにかしてこっちを手に入れて遊んだ方が楽しめるかもしれません。

本作は時のオカリナのいいところを受け継ぎ、面白いところを付け足した作品でした。ブレスオブザワイルドに対するティアーズオブザキングダムみたいなものです。

前作より難しいところもティアーズオブザキングダムと同じ。しかしこっちにしかない緊張感や面白さもあるので、ぜひ遊んでみてください。

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