- いいところ
すごくシンプルなルール。
40年以上たっても愛される名作。
機種 | アーケード |
メーカー | タイトー |
発売日 | 1978年(昭和53年)8月 |
後に続いた機種 | ファミコン PS PS2 Switchなど |
ファミコン以前の名作ゲーム
僕はファミコン世代なので昔懐かしいゲームと言われるとファミコンのいろいろなものを連想します。しかしゲームはファミコン発売以前から存在しました。
スペースインベーダーもその1つ。しかも社会現象になりました。
敵キャラは画面の上にいて、降下と同時に攻撃してきます。プレイヤーは画面の下にいる自機から撃って敵キャラを倒します。
こういうシンプルな楽しさが受け入れられたのか、大ブームが起きました。本作が登場したころの僕は幼稚園にも行っていないのではっきり認識したわけじゃないんですが、当時の話はいろいろ聞いています。
インベーダーの伝説
- 敵が攻撃してくるゲームは本作から。
- 本作の筐体を置いた店「インベーダーハウス」があちこちに作られた。
- 喫茶店が本作の筐体をテーブル代わりに使い、お客さんが遊べるようにした。
お客さんはテーブルに100円玉を積み上げて何度も遊べるようにした。 - みんなして本作の筐体に100円玉を入れていったことで、世間に出回っている枚数が少なくなった。仕方がないので100円玉増産。
- 本作の筐体に100円玉がたっぷり入れられるので回収が大変だった。運ぶ方が腰をいわせたり輸送用の車が調子悪くなったり。
- 似たようなゲームがあれこれ出た。
攻撃されるのが初めてだったということは、当時のゲーム好きからすれば新鮮な体験だったはず。きっとそれもブームの原因です。
ゲームの筐体がテーブル代わりになっている喫茶店は僕も行ったことがあります。
筐体は普通のテーブルと違って足(ひざから下)を突っ込むスペースがないので座りにくかったです。しかしインベーダー目当ての方々にはどうでもいいことだったんでしょう。
100円玉が足りなくなったというのは……本当ですかね?
100円玉が世間に出回りにくくなったほどだというのなら、回収が大変だったというのもうなずけます。
今どきは小銭を銀行にじゃらじゃら持っていくと手数料を取られます。当時もそういうシステムだったら銀行も収入アップだったはず。
似たようなゲームが出たのは……今も昔もやることは変わらないということで。
「インベーダーゲーム」という言葉があるんですが、本作と類型を含む名前なんでしょうか。
攻略法の広まり
今なら情報はインターネットが元。ほとんどの人がスマートフォンを持っていて、「ネット情報によるとあのゲームが面白いらしい。自分もやってみよう」という感じで流行が広まっていきます。
しかし当時はインターネットなんてありません。「インベーダー面白い!」という話は口コミで伝わっていったんだと思います。
本作にも今のゲームのような攻略法があり、プレイヤーはそれぞれに知っていました。「名古屋撃ち」「レインボー」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。それも口コミで広まっていったわけです。
もしかして、インベーダーハウスに来たプレイヤー同士で話し合ったりしたんでしょうか。
遊んでいるところを横から見て「このプレイ方法はよさそうだな」とか考えるのもやっていそう……しかしそれだけじゃ名古屋撃ちとかの言葉は伝わりません。
いろいろなハードでインベーダーとバトル
僕が本作に初めて触れたのは上に書いた喫茶店だったかもしれません。移植されたファミコン版だったかもしれません。
本作はいろんなハードに移植されました。姉妹作も出ました。ざっと見ていくと……
- ファミコン
- スーパーファミコン
- Wii(バーチャルコンソール)
- Switch
- ゲームボーイ
- バーチャルボーイ
- ゲームボーイアドバンス
- ニンテンドーDS
- PS1
- PS2
- PSP
- メガドライブ
- セガサターン
- PCエンジン
- スマートフォン
これ以外にもあります。
僕はバーチャルボーイ版をやってみたいです。
こんなにたくさんのハードで出ているのは、当時のファンが作る側になって広めているからなのでは……
ゲーム以外のインベーダー
昭和は今よりもずっと著作権の感覚が薄かった時代。本作はいくつもの漫画やアニメで使われました。
僕がよく覚えているのは「ゲームセンターあらし」という漫画・アニメ。
主人公はゲーム好きの少年で、他のプレイヤーとゲーム対決をします。その種目として本作も使われました。彼の帽子にもインベーダーが付いています。
なお、あらしのアニメ1話はコロコロの方がYouTubeにアップロードしています。興味のある方は検索してみてください。
「スペースインベーダー」という映画もあります。しかしこれはタイトルがかぶっただけのようです。稀によくある。
終わりに
あと何年もしないうちに「スペースインベーダー50周年!」ということになります。
40周年のときも記念動画が出ました。半世紀もたったとなれば盛大に祝うことになるはずです。
「不朽の名曲」というのはこういうことを言うんじゃないでしょうか。
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