Sa・Ga2 秘宝伝説 ~遊びやすくなったGBサガ~

SaGa2-GB 1990年代
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    遊びやすくなったサガ。
    秘宝が集まっていくとうれしい。
略称サガ2
機種ゲームボーイ
メーカースクウェア
発売日1990年(平成2年)12月14日

秘宝……世界を作った神々の遺産。すばらしい力のシンボル。
秘宝をめぐって多くの者が争い、ある者は秘宝を手にし、ある者は敗れ去り消えていった。

そして今、新たな戦いの物語が始まろうとしている……

作中のオープニングから引用・抜粋

先に発売されたサガ1はゲームボーイ初のRPG。あれはあれで名作でしたが、1本目なだけに未完成と思える部分もありました。

後から登場した本作はいろいろ遊びやすくなっています。とがっている方がいいか、遊びやすい方がいいか……そこは人によりけり。

システム面で見ても、「メモ」で情報を見ることができるようになったりセーブ数が3つに増えていたり。
集まっている秘宝の数がわかるのもいいところ。増えていくと物語が進んでいることを感じられます。

77個あって、1つに合わせると女神の像になるらしいです。
悪用したがる者とそれを防ごうとする者がいて、あちこちで争っています。

主人公たちはそれを物語の中で集めていくことになります。中には装備したり使ったりできる秘宝もあります。

ドラクエのルーラや盗賊の鼻みたいな効果の秘宝もあります。
秘宝はシステムに組み込まれているとも言えそうです。

前作同様、主人公たちはいくつもの世界をまたにかけて冒険します。
前作は殺伐とした世界ばかりでしたが、こっちは前よりいくらかマシ……ですかねえ? あんまり変わらないかも……

世界の例
  • 普通にファンタジーっぽい世界
  • 巨人がいた世界
  • 美しさにこだわる悪党から支配されている世界
  • 江戸時代っぽい世界

美しさにこだわる悪党の世界は、今になってみるとワンピースのゴア王国(と、グレイ・ターミナル)みたいに見えます。

世界と世界は天の柱というものでつながっています。

前作の3種類に加え、メカを選ぶことができます。

最初に主人公の1人を選び、少ししてから仲間として3人付け足します。

人間(男女あり)

前作ではアイテムでステータスを成長させましたが、こっちでは戦闘でステータスが成長します。
装備品は8個まで。スキル的なものは習得不可能。武器を持って前衛をするキャラです。

エスパー(男女あり)

戦闘でステータスが成長し、スキル的なものを習得します。装備品もスキルも4個まで。人間に比べて後衛向き。
前作ではスキルのどれかがいきなり他のものになっていました。こっちでは4番目に置いていたスキルが変化する仕組みです。

メカ

成長は一切なく、アイテムを装備することでステータスが変わります。

モンスター

前作と同じく、肉を食って別のモンスターに変化します。
最初に選べるのは「スライム」「ミニドラゴン」「つかいま」。

主人公の父親

いつも窓から出入りする人。行方不明になっていて、主人公は彼を探すために旅立ちます。
HUNTER×HUNTERだと主人公は父親となかなか会えませんが、本作ではわりと早く会えます。そして行く先々で再会します。

前作の主人公じゃないかという考察があるとか。断定しないけどそう考えられる要素がある、くらいがいい塩梅。

せんせい

SaGa-Sensei
せんせいの中にある温かみや愛嬌を表現できていない気がする……

スライム系ですが先生です。物語の序盤だけ仲間としてついてきてくれて、戦力としてかなり頼れます。
もっと協力してほしいですが、師匠キャラっていつまでも一緒にいるとやられるイベントとか発生しそうだし……

サガシリーズ新作のロマサガ2リベンジオブザセブンでは「せんせい探し」というものがあります。リメイク版聖剣伝説3のサボテン君探しみたいなもので、見つけた数に応じて特典が追加されます。

リン

旅の途中で出会う人物。その父親は……

新しき神

秘宝を使って力を得た者たち。思いがけない場面で会う人もいます。秘宝をうまく使いこなせなくて困る人もいます。

あの名前のキャラは元ネタどおりの槍装備じゃなく剣装備。そういえば、FFにも同じ名前で同じ系統の武器を持っているキャラがいます。

こっちにも前作同様の台詞がいろいろあります。

  • 「もう もてませんぜ だんな! へっへっへ……」
    アイテムが満杯だったときに店の人が言う台詞。
    お金が足りないときは「かねが たりやせんぜ だんな!」
  • 「なにおー ゆるさーん!」
    中ボスに対する主人公の一言。
  • 「きずを なおしましょう! ハイ! おわり!!」
    あるNPCが回復してくれるときの台詞。全回復じゃないので終わりとは限らない。
  • 「いまのあんたが いちばん みにくいぜ!」
    美しさにこだわる中ボスへの一言。
  • 「ぬわあにいー? だまされたっ! おまえら まとめて あのよいきだ!」
    「でも とにかく むしょうに はらがたってきたぞ くそーっ! このやろうー」

    ある場面での敵キャラと主人公の台詞。
  • 「○○○○○○が ○○に わかれているというのは ウソだ!!」
    すさまじいどんでん返し。

本作で最も有名な台詞は「いまのあんたが~」でしょうか。世の中の作品に登場するナルシストキャラたちも言われてしまいそうです。

最後の「ウソだ!」は僕が本作で1番印象に残っている台詞。「情報を制する者は世界を制する」ということです。
情報を流した組織に敵側のスパイが来たこともあると思うんですが、ばれている様子はありません。組織は情報のコントロールが身内に対してもしっかりしていそう。

アイテムを集めると封印されていたヤバいものが蘇る……という作品もありますが、本作にそういうことはありませんでした。

ラスボスは前作よりこっちの方が意外性強めだったと思います。というか、「どうして急にこういうのが……」なんて思ったような気がします。

そしてエンディング。以前からずっと気になっていることがあるんですが……主人公の家、あの後どうなったんでしょう。放置?

そこは突っ込んだらいけないところということで……

サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY

GBSaGa2-0

2009年9月17日に発売された、DSのリメイク版。サガ1のときと同じくいろいろ強化されていて、連携や肉食い図鑑など新しい要素が増えています。
僕が初めて触れたサガ2はこっちでした。

この記事を書くにあたって本作のことを調べていると、「連携を使ったことがあるとラスボスが強くなる」とか書いてあるのを見つけました。
僕は普通に連携していたと思うんですが、そういうのは覚えていない……「これが普通」と思って戦ったみたいです。

サガコレクション

Switch、スマートフォン、PC(Steam)用ソフト。サガ1、サガ2、サガ3で遊べます。
DS版が出たのも(そしてDSが最新機種だったころも)随分前になったので、今ではこれが最も入手しやすいです。

発売日は2020年12月15日。ゲームボーイのサガ2は1990年12月14日発売だったので、30年後の1日前でした。

サガ1が12月18日発売、サガ2が12月14日発売、サガ3が12月13日発売なので、平均して15日発売にしたんじゃないでしょうか。

本作は前作のとがった部分を受け継ぎ、遊びやすくなってもいました。

特徴的すぎる台詞は現代だと使いにくい部分があるのかも……しかし戦闘でステータスが変わる要素は後の作品でも使われ、2024年4月にはサガシリーズの新作サガ エメラルド ビヨンドも発売されました。
この記事がアップロードされる日にはロマサガ2リベンジオブザセブンが発売されます。その中のいろいろなところでGBサガが残した空気を感じることになりそうです。

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