- この記事に書いてあること
七英雄(ロマサガ2)と王下七武海(ワンピース)の共通点。 - 先に今回の結論
モデルだったとしてもパクリではない。七武海は独立したキャラクターとしてしっかり確立されている。
以前に書いた七英雄関係記事が大勢の方に読まれています。ありがたいことです。
今回は七英雄関係の話題ということで、昔からよく語られている「七英雄と王下七武海」についてまとめます。
王下七武海とは
- ワンピースの作中世界に登場する
- 海賊なのに世界政府と組んでいる。私掠船(国家から認められた海賊)の船長みたいなもの。
- メンバーが入れ替わることもある。
- ルフィたちの敵だったり味方だったりする。
- 大抵の場合は(世界政府から見て)余計なことをしている。
初期の7人だと「麦わらの一味を手助けする 3人」「大海賊と裏で関わりを持つ(後で麦わらの一味になる) 1人」「陰謀を進めている 1人」「陰謀を果たし、大海賊と裏で組む 1人」。 - これはまずいだろ……となって物語の途中で七武海の制度が廃止させられる。
- エースもスカウトされたことがある。しかし引き受けなかった。
この七武海、初期の7人はロマンシングサガ2の七英雄が元ネタじゃないかと昔から言われています。
ワンピースの作者さんもファミコン世代(ゲームの話は読者質問コーナーにも全然出てきませんが)。もしかしたらロマサガ2をやったことがあるのかも……
七英雄と七武海の共通点
近いと思う七武海から挙げていきます。
ボア・ハンコック◆ロックブーケ
ハンコックは絶世の美女キャラ。メロメロの実の能力者で、魅了した相手を石化させます。
七武海の紅一点でもあります。この点は物語開始から七武海廃止まででずっとそう。
ロックブーケも美女キャラ。テンプテーションで主人公一行もNPCたちも魅了してしまいます。
そして七英雄の紅一点。
高飛車キャラだということも一致しています。ロックブーケには偉そうじゃない時期もあるんですが、そういう姿が広く知られるのはロマサガ2発売より後になってからです。
最も大きな違いは、ハンコックが男女両方に能力をかけられる(同性が「かっこいい」「かわいい」と感じてもアウト)のに対しロックブーケは男性しか魅了できないこと。
2024年に登場したリメイク版のリベンジオブザセブンだと、ロックブーケはテンプテーション2で女性にもダメージを与えられるようになりましたが。
ドンキホーテ・ドフラミンゴ◆ボクオーン
ドフラミンゴはイトイトの実で人を操ることができます。
初登場時も会議中に人を操って遊び始めます。あのときはまだ能力が明かされていませんでしたが、多くの読者が「糸で操るイトイトの実じゃない?」と予想したはず。
裏で怪しい商売をしているキャラでもあり、大海賊と裏で組んでいます。白ひげが使っている点滴にドフラミンゴのマークっぽいものがあったりもして、考察のネタに事欠かない人物です。
ボクオーンも糸で主人公たちを操ることができます。技の相手をそらして同士討ちさせたり。
そしてヤバい商売をしているキャラでもあります。これはかなり一致しているのでは……
しかし戦闘スタイルはかなり違います。
ボクオーンは操る能力に特化していて、大きな人形を戦わせることもあります。
ドフラミンゴは糸でできることを広げている感じで、「上にあるものと糸をくっつけて空中移動する」「糸を丸めて弾丸にする」「糸を束ねて鞭にする」「糸を鋭くさせて斬る」などもできます。
ジュラキュール・ミホーク◆ノエル
ミホークは世界最強の剣士。かなり序盤から登場しているので「そのうちもっと強い剣士キャラが出てくるんじゃない?」と僕の友人は言っていましたが、物語が終盤に差し掛かっている(?)今でもその地位は揺らいでいません。
ノエルも剣士キャラです。
主人公に対してそこまで敵対的じゃないのも似ているだろうか……でも、もっと友好的な七武海が後からどんどん出てくるし……
バーソロミュー・くま◆ダンターグ
くまは改造人間。悪魔の実の能力とは別に、レーザーを撃ったり超人的な聴覚を持っていたりします。改造はどんどん進められ、やがて人格すら失うことに……
七英雄はモンスターなど他者の力を吸収して強く人たちで、ダンターグはそれを最も活用しています。洞窟にこもってモンスターを吸収し続け、どんどん進化した姿に変わっていきます。
そして吸収すればするほど正気を失っていくことに……
これはかなり一致しているんじゃないですかね。
ただしくまが戦闘手段として使うのは改造と無関係の悪魔の実の能力ばかりです。
ダンターグに関して「正気を失っていく」と上には書きましたが、その設定は元々あまり大きく扱われていなかったような(全然なかったわけじゃないです)。それにダンターグは他の七英雄に比べると正気を保っている方に見えます。
ジンベエ◆スービエ
ジンベエは魚人。魚人空手や魚人柔術の使い手で、水を弾丸のように飛ばしたり水を投げ飛ばしたりもできます。
スービエは海上がホームのキャラ。タコっぽい足を下半身に付けたり頭から生やしたりします。使う技も水タイプっぽいものが多めです。
これは一致している……いや、水タイプってことしか合っていない……?
ゲッコー・モリア◆クジンシー
モリアはカゲカゲの実の能力者。人から奪った影を死体に乗り移らせ、部下として従えることができます。麦わらの一味と戦ったときもゾンビ軍団を作っていました。
クジンシーは主人公が最初に戦う七英雄で、ゾンビやゴーストなどのアンデッドを引き連れています。ソウルスティールやライフスティールで相手の生命力を奪うこともできます。
「影を奪う」「生命力を奪う」は結構似た雰囲気のような……ゾンビの類が手下なのは完全に一致。しかしクジンシーは「アンデッドを操る」よりも「卑怯」の方が個性として強いキャラです。
それより気になるのは、最近になって「ゲッコー・モリアの正体はワの国の光月もりあだった?」という話が出ていること。
クジンシーは主人公たちと2回戦う唯一の七英雄です。モリアも「光月もりあ」としてルフィたちともう1回戦ったりするでしょうか。
クロコダイル◆ワグナス
クロコダイルはスナスナの実の能力者。水分を吸収したり砂を刃のようにしたり竜巻を起こしたりできます。ルフィたちと初めて会うのは砂漠の国です。最初に戦う七武海でもあります。
ワグナスは炎の技をいくつも使う七英雄。天術(光属性っぽいもの)もいろいろ使います。主人公たちと戦うのは東洋風の国です。
七英雄のリーダーであり、戦う順番を後の方に回されることもよくあります。
これは全然違いますなぁ!
しかしワグナスは本来の性別と違うものを胸にくっつけているキャラでもあります。そしてクロコダイルは何やら秘密を持っているようで、
- 秘密を握っているキャラは性別を入れ替えることができる。
- クロコダイルは元々女だったけど男になった?
と、世間で予想されています。
今のところ真相はわかりません。過去のクロコダイルが描写されるときは顔がわからないようになっていたり男とも女とも取れる姿だったりします。
つまり、ワグナスと一致しているかどうかはこれからわかること。
本当に七武海のモデルは七英雄?
まず最初に主張したいのは、パクリだとか言うべきじゃないということです。
「何らかの作品をイメージの元にする」というのは創作で普通に使われるテクニックだと思います。大事なのは得たイメージを自分の作品としてどれだけ確立させるかです。
仮に七武海が七英雄をモデルにしたキャラクターだったとしても、今は独立したキャラクターとして完成しています。「この七武海は今こういうふうにしていて……」「実はこの人物とこういう関係で……」と設定を広げ、物語を面白くすることに一役買っています。
確かに、七武海と七英雄ではかなり被っているところがあります。
しかし「こじつけじゃない?」と思えるところもあります。「紅一点」「剣士」「水タイプ担当」とか漫画やゲームに登場するいろいろな集団にもいそうです。
「7人」というところから同じですが、これこそ何にでもあります。「七人の侍」「荒野の七人」「七福神」など。
僕は七武海のモデルが七英雄でも違ってもどっちでもいいです。
しかし作者さんが自分と同じゲームで遊んだことがあったとしたら嬉しいです。
ワンピースと言えば……
他のロマサガ
ロマサガ1には三柱神、ロマサガ3には四魔貴族が登場します。
そういえばワンピースにも三大将と四皇がいる……!
という考えもありますが、これこそ数が被っただけじゃないですかね。

三大将(元)の青雉があっちこっちふらふらするのは三柱神のシェラハと似ているかも……

それこそこじつけですね。
ワンピースとキン肉マン
元ネタ云々の話題だと僕はこっちの方が好きです。
「バロックワークス(クロコダイルの組織)の上役たちはキン肉マンの悪魔六騎士(五重塔リング)がモデルじゃないか」という話です。
- Mr.0(クロコダイル)◆サンシャイン
砂関係の能力を使う。 - ミス・オールサンデー(ロビン)◆アシュラマン
腕を何本も生やす。
真っ先に主人公側へ来る人。 - Mr.1◆ジャンクマン
刃物や棘で対戦相手を血まみれにする。 - Mr.2・ボン・クレー◆ザ・ニンジャ
他人の顔を移すことができる。
2番目に主人公側へ来る人。
スニゲーターとプラネットマンも何かあったかも……でもMr.3は脱皮も宇宙的レスリングもしないし……
まとめ
ワンピースはワンピースとして、ロマサガ2はロマサガ2として楽しめればそれでいいんじゃないでしょうか。
それはそれとして、「この部分の元ネタはこれかも……」と考えるのも楽しみ方の1つなのかもしれません。
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