脳内設定という遊び方 ~世界樹の迷宮、スカイリム、ウィザードリィ……キャラを作ること~

Nounai-Settei ゲーム雑談
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  • この記事に書いてあること
    設定には元ネタがあってもいい。
    設定は好きなように考えていい。変更してもいい。
    設定を考えず、決めるのは名前だけでもいい。後から思いつくかも。
SQ-Matome
SKYRIM

世界樹の迷宮などで設定を作っていると「よくそんなに思いつくな……」と言われます。
そういうのは単純にあきれられているだけじゃないかという気もしますが、「○○(ゲーム名)をしたいけど、設定を考えるなんて自分ではできない」という話もたまに聞きます。

そういうわけで、今回は脳内設定の作り方についてまとめます。

まずは主人公

ひらめきマン

何もないところからいきなり考えるのは難しいです。だから好きな作品のキャラクターをモチーフやモデルにするのがいいです。
どんなに好きなキャラでも「もっとこうだったらいいのに……」と思うことがあるかもしれません。そういうときは自由に付け足してしまえばいいです。

例えば、僕が東京卍リベンジャーズの主人公花垣武道(タケミっち)をすごく好いていたとします。彼を主人公キャラの元ネタとして使うと……

主人公の脳内設定
  • 後悔することが過去にあった。
  • 取り戻す機会を手に入れ、今度こそうまくやろうと努力する。
  • 実力が足りなくてもくじけずに進む。そんな姿に周りは感化される。
  • 実は動物が好きで、かわいいペットとすれ違うと振り返ってしまう。
  • 料理が得意で、仲間内では彼の作るカレーが好かれている。

4番目と5番目は僕が今考えました。「好みで付け足したこと」の例です。
「タケミっちはそんなことしないんですけど?」「あんたは知らないみたいだけど実際そうだよ?」とかあるかもしれませんが、あくまで例です。
それにここで作られたキャラはタケミっち本人じゃなくてタケミっちを元にした新キャラなので、完全に一致する必要はありません。

タイムリープ経験があるかどうかはどっちでもいいです。「ある方がいい」と思うならそうすればいいです。
ただし「こういう能力がある」という脳内設定は「ゲーム内で使えないのはおかしい」という矛盾につながるかもしれません。使えないのなら「今はこういう理由で使えない」という設定を付け足さないといけなくなります。

主人公が決まったら、彼を中心にして他のキャラも考えていけばいいです。
もちろんヒロインなど他のキャラを中心にしてもいいです。
「主人公は普通の人っぽくてそのそばにいる誰かがすごい人(トリコや魔少年ビーティーなど)」という設定が好きなら、その「すごい人」を中心にするのがいいです。

他のキャラクター

全てのキャラを必ず同じ作品から作らないといけない、なんてルールはありません。他の作品が元ネタのキャラが一緒にいてもいいです。

例えば僕が「鬼滅の刃の我妻善逸も好きなんだよな……」と思っているとしたら、そういうキャラを考えてしまえばいいです。

仲間の脳内設定
  • 後ろ向きな性格で、いつも敵から逃げようとする。
  • いざとなると人が変わったような真剣さで戦う。

このキャラを相棒ポジションということにしましょう。今回はたまたま「突っ込んでいこうとする主人公」「逃げ腰の仲間」という対比ができましたが、伊之助が元ネタの猪突猛進人間でもいいです。

ヒロインはダンジョン飯のマルシルから考えてみます。

ヒロインの脳内設定
  • 常識人。仲間たちの突飛な行動にいつも振り回されている。
  • 修業した場所では才女と呼ばれていた。しかし実地経験が足りない。

突き進もうとする主人公、引き気味のヒロイン、もっと逃げ腰の相棒という3人組……主人公が仲間たちをグイグイ引っ張っていくチームなのかもしれません。

こんな感じで「ライバルキャラは?」「保護者ポジションキャラがいるかも」とかどんどんあっちこっちから持ってきたらいいです。

あまりにもいろんなところから持ってくると収拾が付かなくなるかもしれません。しかし問題ありません。その理由は次の項目の最後で説明します。

エアーベッドマン

最初から設定をガッチリ決めてしまうのはオススメしません。決めるのは名前と性格くらいのゆるさにしておく方がいいです。

「主人公は地元でひどいトラブルに巻き込まれた」
「相棒が家族同然に思っていた人は大事件で帰らぬ人に……」
「ヒロインが妹のように思っている人物はモンスターに襲われて……」
みたいな設定をそれぞれ考えていたとすると、「みんなしておっかない目に遭いすぎじゃない?」と違和感を持ち始めてしまうかもしれません。

「みんなひどい目に遭っているということは、かなり物騒な世界なんだろう」と消化できるならいいです。しかし、「同じような過去があるのはおかしいんじゃ……」と悩み始めてしまう場合もあります。

困ったときは「設定変更!」と言ってしまうのがいいです。「主人公は危なかったけど、他の2人はそれほどでもなかったぜ」と考えてしまうわけです。決め方をゆるくしておけばそういうことも可能になります。

極端な話、「相棒はあのキャラがモチーフだったけど、気が変わったから別のキャラがモチーフってことにしよう」なんてことをしてもいいです。

出版されている作品でこんなことをしたら非難轟々です。しかし脳内設定は自分自身の中で楽しむためのもの。編集部の人に怒られたりしないので、好きにやって大丈夫です。

細かい設定はキャラたちを扱いながら少しずつ作るくらいがいいんじゃないでしょうか。
いろんな作品からキャラを持ってくると収拾が付かなくなるかもしれません。しかしそれもだんだんまとまっていきます。すり合わせというやつです。

「黒歴史」という言葉があります。インターネットでは「見られたくない過去」みたいな意味で使われています。元ネタを考えると誤用なんですが、今はあまり考えないでください。

「昔考えたオリジナルキャラクター・設定」というものは「黒歴史」になりやすいです。
オリジナルのものを「知られたくない」と感じるのは人に知られたら恥ずかしいからです。つまり、知られなければ恥ずかしいも何もありません

心配なら脳内設定は文字通り「脳内だけ」でやるのがいいです。それなら知られることなんか(自分で話さないかぎりは)ありません。
表に出すのはゲーム内の名前欄だけ。名前をどうやって決めたか尋ねられたら「適当」「ウィキペディアをポチポチ流し見して出てきた言葉を使った」「どれだったかはもうわからない」とでも答えておけば話がまとまります。

設定の全てをずっと脳内だけ=記憶の中だけでまとめるのは難しいです。忘れるからです。有名な小説家でさえ「2巻をずっと書かないでいたら本来予定していた流れを忘れてしまった」なんてことがあるので、僕たちも普通に忘れます。

忘れたときはなかったことにしてしまうのがいいです。そして新しく考えればOK。
消えて作り直すかもしれないという意味でも「設定をガッチリ決めること」は避けた方が楽です。

もちろん設定を形にして誰かに見せてもいいです。趣味の合う友人とそういうことができるとすごく楽しいです。

見せ合うときは相手の発想を大事にしましょう。
腐されるのは面白くないことです。

もちろん他の作品を元にせず自分で考えてもいいです。
「こういう主人公が出る作品を見たい」なんて希望があるのならゲーム内で作ってしまってもいいんじゃないでしょうか。

自分の理想的な姿を反映させるのもアリです。「そういうのは痛い」という意見もあるかもしれませんが、好きな作品や好きなキャラに自分の願望が含まれることはよくあることなので今更です。
商業の作品でそれをやると「メアリー・スーだ!」と言われますが、脳内設定では関係ないです。

自分が考える主人公はこういう人物なのに、ゲーム内では全然違うことを始めてしまった……ということもまれにあります。

ネタバレを避けるためにどの作品かまでは書きませんが、あるゲームでは主人公たちが冒険先の原住民的な種族と対立して次々やっつけていく流れになります。

僕がそのゲームで主人公ポジションにしていたキャラは優しく真面目なやつなので、いきなり戦ったりせず先に話し合うはず……でも、画面の中では力技に出ている……
こんなときはこう考えましょう。「ゲーム版は自分の脳内妄想版を再現できていない」と。

最近のアニメは原作に忠実なのが普通です。しかし昔はそうじゃなく、オリジナル展開が始まることもよくありました。原作の漫画版では生き残るけどアニメ版では違う、なんてこともたまにはあったんです。これは「アニメ版が漫画版(原作)の完全な再現をしていない」ということ。

脳内設定とゲームの内容があまりにも違うときは「オリジナル展開が始まってしまった!」と考えてはどうでしょうか。
もちろん本来はゲームが原作側なんですが、そこは一旦忘れて「クリエイターの皆さん、オリジナル展開を入れちゃったな……」とか言っておきましょう。

「設定を考える」と言われると難しいことのように思ってしまうかもしれませんが、好きにやればいいだけのことです。

もちろん決めるのは名前だけで他のことは一切考えなくてもいいです。それもまた自由。そしてキャラを使っているうちに「こいつらはこういう関係かも」とか思いついてくるかもしれません。そうやって後から考えるのもまた自由です。

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