ファイアーエムブレムif 【白夜・暗夜・透魔の違いなど】

FEif 2010年代
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  • いいところ
    シミュレーションゲームとして面白い。
    キャラクターが多い。
タイトルファイアーエムブレム 白夜王国
ファイアーエムブレム 暗夜王国
ファイアーエムブレム インビジブルキングダム
略称FEif
機種ニンテンドー3DS
メーカー任天堂
発売日2015年(平成27年)6月25日
※インビジブルキングダムは同年7月9日

その地では、平和を愛する白夜王国と争いを繰り返す暗夜王国が対立していた。
主人公は暗夜王国の王族として暮らしていたが、暗夜王によって捨て駒として使われてしまう。
行き場をなくした主人公は白夜王国に拾われた。白夜王国の女王は、主人公がかつて暗夜王国にさらわれた白夜の王族だと話す。

育ってきた暗夜王国を選ぶか、本来の居場所だった白夜王国を選ぶか。主人公は選択を迫られる。

本作はFEシリーズですが、ポケモンのような2作品セットになっています。
パッケージ版は「FE白夜王国」「FE暗夜王国」として発売されました。「両方入っている版」もあったような気がします。
ダウンロード版は白夜をやりたい場合も暗夜をやりたい場合もDL購入するものは同じ。途中まで進めたところで白夜と暗夜のどちらかを追加でダウンロードします。

パッケージ版でもダウンロード版でも、選ばなかった方はダウンロードコンテンツとして買い足すことができます。
発売からしばらくして、第3のルートとして「FEインビジブルキングダム」も配信されました。

今は3DSのeショップがサービス終了しているので買えませんが……

白夜と暗夜のどっちを選んだかで、味方になってくれるキャラクターはガラッと変わります(両方で味方になるキャラもいます)。味方にならなかったキャラは敵キャラとして登場します。

インビジブルキングダム(透魔王国)は白夜王国にも暗夜王国にも味方しない物語です。しかし白夜側と暗夜側両方のキャラが味方になってくれます(味方ユニットにならないキャラも少しいます)。
僕は白夜と暗夜の両方をやってからインビジブルキングダムをやったので総集編的なものとして楽しんでいましたが、この文章を書いていたら「どっちにも味方しないんならどっち側のキャラも味方にならないのが当たり前じゃない?」という気がしてきました。そこは主人公の人徳のお陰ということで……

それぞれの特徴
  • 白夜王国
    和風の雰囲気。
    仲間は白夜王国の王族や部下。
    クラスは侍、巫女、天馬武者、剣聖、妖狐など。
    遭遇戦(フリー戦闘)ができる。
    比較的簡単。
  • 暗夜王国
    洋風の雰囲気。
    仲間は暗夜王国の王族や部下。
    クラスはソシアルナイト、ダークマージ、ドラゴンナイト、パラディン、ガルーなど。
    遭遇戦(フリー戦闘)ができない。
    比較的難しい。
  • インビジブルキングダム
    白夜と暗夜のキャラが味方になる。
    遭遇戦(フリー戦闘)ができる。

難しさを比べると白夜王国<インビジブルキングダム<暗夜王国。
ただし後述の難易度調整でいくらでも変えられます。

本作は2つの項目で難しさを変えられます。

見出し
  • 難易度
    ノーマル、ハード、ルナティックの順で難しくなる。
  • モード
    フェニックス やられてもその場で復活する。
    カジュアル やられてもマップが終わると復活する。
    クラシック やられるとやられたまま。昔のFEシリーズと同じ。

面白いのはフェニックスモード。本当にやられても復活するので、むしろゲームオーバーになる方が難しいです。
こんなの意味ある? という意見もあるかもしれませんが、使い道はあります。本作はルートが3つもあるので、「全部の展開を見たいけどバトルはめんどい」と思う場合はこれで無理やり突き進んでしまえばいいです。

もちろん展開は全然違います。

白夜王国

暗夜王国はうさんくさいだろ……と思ったならこのルート。

暗夜王国は悪役っぽい行動を続けます。主人公と兄弟姉妹は普通に暗夜王国を撃退。普通のファイアーエムブレム的な物語として安心して遊べます。

暗夜王国

暗夜王国の兄弟姉妹と仲よくしていたし……と思ったならこのルート。

暗夜王はヤバい作戦を主人公にやらせます。主人公は「こんなんやっとれんのに……」と我慢しつつ行動。展開を見ているとイラつくことが結構あります。ただし終盤にはスカッとする展開もあり。

インビジブルキングダム

どっちも選べない……と思ったならこのルート。

真っ先に取り上げたいのがこのルートに入るときの展開。「いっそ白夜と暗夜の両方に攻撃しよう」みたいに言ってくるキャラがいて、そのとおりにすると両方からブチ切れられます。それはそうだろう……

しかしすったもんだあって白夜側の人も暗夜側の人も味方になってくれます。作中の謎が1番解明されるのもこれ。エンディングもトゥルーエンドっぽく感じました。

前作ファイアーエムブレム覚醒と同じく、本作にはキャラたちの結婚要素があります。それに伴って子供ユニットも登場します。

ただ、世間では「子供ユニットが出てくる過程に無理やり感がある」とよく言われています。前作で好評だから入れたのかもしれませんが……
僕はと言うと、細かいことは気にしないことにしました。ああだこうだ言わず、ユニットが増えるイベントとして楽しんでしまえばいいやという感覚。

ここまでの内容を読み返すと、不満そうなことをいろいろ書いてあります。
インターネットで本作のタイトルを検索しても、気持ち悪いとかストーリーがひどいとか……暗夜王国辺りだと、イラついてやめてしまう方もいたんじゃないでしょうか。

しかし、シミュレーションゲームとして見るとさすがファイアーエムブレムという感想しかありません。戦闘のバランスはよく、UIもしっかりしています。
キャラクターが多いところも僕にとってはいい部分です。

好きなキャラはオボロ。声がいいです。

オボロ役の声優さんはフェリシア(最初の方からいるメイドさんの片方)の役でもあるとか。同じ方の声と思えないほど使い分けています。

僕は本作をかなり遊んで、マイニンテンドーのリストによればプレイ時間は200時間。3周すればそのくらいになって当然かもしれませんが、そもそも全然面白くないなら3周もしません。
※マイニンテンドーのリストは3DS部分がもう更新されていません。

本作には問題点がいろいろありますが、シミュレーションゲームとして遊ぶ分には問題ありません。
1番の問題点は、3DSのeショップがサービス終了していてインビジブルキングダムを買えなくなっていることだと思います。

ここはやっぱり、Switchの次に出るハードのオンラインサービスでは3DSのゲームも配信してインビジブルキングダムの復活を……ということでどうでしょうかね。

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