- いいところ
集めるのが楽しい。代表的なコレクション商品。
ストーリー部分も面白い。神話的な展開。
お菓子もおいしい。
メーカー | ロッテ |
発売日 | 1985年(昭和60年)8月 ビックリマンシール自体は1977年から |
序盤の物語
表層界では天使・お守り・悪魔が平和に暮らしていた。しかしスーパーゼウス率いる天使・お守りと始祖ジュラ率いる悪魔に分かれて争い始めた。
スーパーゼウスたちの勝利によって争いは終わったが、表層界は聖神の怒りに触れて天聖界と天魔界に分裂してしまった。時が流れても天使と悪魔の衝突は続き、聖フェニックスと仲間たちは次界を求めて旅立つ。
おまけシールが大ヒット
ビックリマンシールはビックリマンチョコのおまけとして付いてくるシール。
僕の年代の方がビックリマンシールと聞くと大抵は天使や悪魔などのキャラが登場するシールを思い浮かべると思います。しかし元は他のシールでした。
試行錯誤の末にたどり着いたのが悪魔VS天使シールだったんだと思います。
悪魔VS天使シールは大ブームになり、僕たちはあっちこっちで買いあさりました。小学生でも比較的買いやすい値段で、1個30円(当時はまだ消費税なし)。中にはシールだけ抜いてチョコを捨てる人も……
はやると偽物も登場。僕たちの年代なら「ロッチ」と言えば思い出してもらえるはずです。
まじゃりんこシールは「ボンレスハブ」というのを持っていたような気がするんですが、検索しても出てこない……
「ロッチ」が希少性のあるものとしてそれなりの値段で取り引きされることもあるとか……予測不能すぎますね。
ここから先は悪魔VS天使シールについて書いていきます。元は「悪魔VS天使」でしたが、公式も含めて「天使VS悪魔」の表記もよくあります。
なお、僕が繰り返し買うようになったのは第9弾。ヘッドロココと神帝が登場するところです。
ツタンアーメン(第4弾登場。ツタンカーメンじゃない)を持っていた覚えがあるので、初めて手に取ったのはもう少し前みたいです。
用語
天使・悪魔
見た目で大体区別がつき、天使は善側っぽく悪魔は悪側っぽいです。
しかし「悪魔に親戚がいそうだけど天使側」みたいなのもいるので根本的には同じものなのでは。天使になったり悪魔になったりするキャラもいますし。
お守りなど
天使の子分のような存在。後のシールではお守りの代わりに次代などが登場します。
ヘッド
天使や悪魔の親分的存在。シールがやたらキラキラしていることもあります。
今風に言うと「レア」。僕は3個買ってそのうちの2枚これだったことがあります。しかし何と何だったのか覚えていません。
なお、シールの出る確率は「悪魔>お守り>天使>>ヘッド」くらい。後の弾では変わったとか。
復活
前に出たキャラが新しい姿になって再登場すること。上にちょくちょく書いている「神帝」も復活したキャラです。
応援していたキャラがこれで再登場すると嬉しくなります。
次界
天使や悪魔が目指す新しい世界。
僕は桃源郷みたいなものを想像していたんですが、実際には……理想どおりのものが最初から存在しているなんてありえない、ということなのかも。
曼聖羅
第3勢力。
後に歴史を勉強して「人類は共通の敵が現れたときだけ協力する」という話を聞き、創作のいろいろなものを連想しました。曼聖羅もその中の1つ。天使と悪魔は曼聖羅が出てきてもなかなかドンパチをやめなかったような気がしますが。
主な登場人物
ヘッドロココ(聖フェニックス、アンドロココなど)
天使ヘッド。主人公的存在……だと思います。神帝たちを引き連れて次界を目指します。
とあるゲームでは主人公ですが、他のゲームのキャラをビックリマンキャラに置き換えた作品なのであんまりロココっぽいくないです。
神帝たち
ロココの部下たち。パワーアップを続け、やがてヘッドに成長します。
アニメで主人公だったヤマトもこの中の1人。
僕が初めて出した神帝は牛若神帝や神帝男ジャック辺りだったと思います。
次界編の終盤で姿を消しますが、その後の展開にも関わります。特にアリババが。
十字架天使(クロスエンジェル、アローエンジェルなど)
ヒロイン的存在……だと思います。悪魔VS天使シールの第1弾から登場し、何度も復活します。
アニメでもヒロインキャラ。しかし新ビックリマンでチラッと出てきたとき寂しげです。
スーパーゼウス
天使ヘッドで天聖界の最高権力者。しかし女好きでお金好きのじいちゃん。
名前の元ネタは有名な神話ですが、僕は「ゼウス」の名前を聞くとどうしてもこっちを想像してしまいます。
真・女神転生5にも「ゼウス」がいます。僕はそっちでも名前を見るたびにビックリマンのじいちゃんを思い浮かべてしまいます。
そういえば、女神転生のゼウスにもこっちのゼウスにも若い姿のお姉ちゃんが……こっちの姉は腹違いですが。
ワンダーマリア(サタンマリアなど)
悪魔ヘッド。ヘッドロココのライバル的存在。
アニメだと漫画っぽく復活しますが、コロコロの漫画だと着替えて化粧して復活完了です。
ピア・マルコ
新ビックリマンでの主人公。
シールでは後々すごいことに……
展開
天使と悪魔は争いながら次界を目指して進み、やがて決着がつきます。
その後もなんやかんやドンパチは続き、マルコは太陽ポジションっぽいものになり……復活したときの名前は伏線だったのかも。
ネタバレになるので細かくは書きませんが、「実は○○の話だった!」というのはいかにも神話という感じでいい流れだったと思います。
雑誌での展開
シールの裏にいろいろ書いていて、それを1枚1枚読んでいっても物語を何となく感じ取ることができます。しかし明確な形じゃありません。
そこで役立っていたのがコロコロコミック。ビックリマンの特集が毎月組まれていて、物語的なことがしっかり書かれていました。
どんなシールがあるかわかる、という意味でもコロコロは重要でした。今ならネットでヒョイヒョイ見られますが、あのころはまだ昭和です。パソコンはアニメとかに出てくる何だかすごそうな機械のことで、金属の小さな板を操作するだけで情報があふれてくるなんて未来的なものはありません。
そういうわけで、ビックリマンを理解することにおいてコロコロは絶対に必要なアイテムだったと思います。
漫画版
小学館系のいろいろな雑誌でビックリマンが扱われていました。
上で挙げたコロコロでは竹村よしひこさんが書いていました。ビックリマンの漫画で最もメジャーな作品かもしれません。
小学○年生にもビックリマンの漫画が載っていて、僕がよく覚えているのは沢田ユキオさんが書いていた作品。雰囲気はスーパーマリオくんと通じるものがありました。
アニメ版
こっちもいろいろあるんですが、僕が強く印象に残しているのはこの2作。
ビックリマン
ヤマト王子が主人公。
天聖界で仲間を集めたり次界を目指して旅したりします。
日曜日の朝に放送されていました。最初は30分を「メイプルタウン物語」と分けて使っていて、途中から丸々使うことに。
神帝たちがそろって天聖門から旅立つところは名場面。
新ビックリマン
ピア・マルコが主人公。
次界を救うために12個のセント・ジュエルを探したり、学園編がいきなり始まったり、天聖界・天魔界でも曼聖羅でもない新たな勢力が出てきたりします。
リアル側での展開
ポケモンが出た後で同じようなゲームが……みたいなことがビックリマンの周りでも起きていました。
覆面レスラーシール入りの「ラーメンばあ」「ガムラツイスト」。ビックリマンはコロコロで扱われていましたが、こっちはボンボンで扱われていました。漫画版もあり。
「正規軍」「テレビ軍」「ラーメン軍」などと分かれているのが好きでした。宇宙に行く展開もあったような。
「あっぱれ大将軍」は同じメーカーから発売されていて、歴史上の人物を元ネタとして使っていました。サイズというか形は違って、こっちはやや縦長。
最大の特徴は温めたり冷やしたりするとシールの柄が変わること。
僕もいくらか持っていたような……「弥生朝廷」にすごく見覚えがあります。
「神羅万象チョコ」は時代が違うんですが、同じ系譜という気がします。
ゲーム版
大人気のシールであり僕たちファミコン世代くらいには忘れられないもの、ということでゲーム版がいろいろあります。
ビックリマンワールド
PCエンジンのアクションゲーム。
元は「ワンダーボーイ モンスターランド」というゲームで、キャラクターを差し替えて作られました。
上にも少し書いたとおり、主人公はヘッドロココ。スーパーゼウスやシャーマンカーンも登場。
ワンダーマリアや魔肖ネロなどの悪魔ヘッドもボスキャラとして出てきます。
ビックリマン大事界
こっちはPCエンジンCDロムロムのソフト。ビックリマンのデータを見ることができます。
幼馴染の大ちゃんが持っていたような……こっちじゃなくて上のビックリマンワールドだったかも。
ビックリマンワールド 激闘聖戦士
ファミコンソフト。ヤマト王子たちが主人公のRPGです。
ドラクエ好き少年&ビックリマン好き少年だった僕にとっては夢のゲーム! だったんですが、発売されたのはアニメでヤマトたちの出番が終わってからしばらくたったころ。もう少し早く出てくれていれば……
ビックリマン大辞典
ニンテンドーDSのソフト。ビックリマン誕生30周年のゲームでもありました。
シールのデータを見られる「大辞典」、ビックリマン関係のクイズを解く「大検定」などがあります。
ビックリマン ワンダーコレクション(ワンコレ)
ビックリマンがスマートフォンのアプリにも登場。
ガチャでビックリマンのキャラたちが登場。SSならスーパーゼウスやブラックゼウス、Sならアリババやピーター……今も昔もやることは変わらないようです。
リセマラができる分だけこっちの方が優しいでしょうか。
僕とビックリマン
僕がビックリマンにハマっていたのはちょうどファミコンのドラクエ3が発売されたころ。そういうわけで、ドラクエ3の勇者たちには「ろここ」「やまと」とか付けていました。
僕は今でもゲームや漫画だとデフォルメ体形のキャラが好き。取っつきやすいように感じるからです。これはビックリマンが好きだったことの影響なのかもしれません。
今は「昔の懐かしいものを高額で買取!」なんてこともあります。今も持っていればもしかすると……しかし「大事なので売れない」「保存状態が悪いので値段が付かない」のどっちかになると思われます。
終わりに
今でもコンビニとかに行くとビックリマン系統のお菓子を見ることができます。コラボ的なものがいろいろ発売されているようで……
昔のファンが作る側に回った結果でもあるのでは。
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