- いいところ
すれちがい通信での地図交換が楽しい。
マルチプレイが楽しい。
タイトル | ドラゴンクエストIX 星空の守り人 |
略称 | DQ9 DQIX ドラクエ9 ドラクエIX |
機種 | ニンテンドーDS |
メーカー | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2009年(平成21年)7月11日 |
序盤の物語
天使たちは天界に住んでいて、人間をひっそりと手助けしている。人間の感謝の気持ち「星のオーラ」がたまれば世界樹に果実が実るという。
ある日とうとう果実が生まれが、地上に散らばってしまった。天使の1人だった主人公も地上へ落ち、天使の輪や翼を失ってしまった。
DSでもドラクエ
ドラクエ8までのナンバリング作はファミコン、スーファミ、PS1、PS2と据え置き型ゲーム機で初登場していました。
PSだとポケットステーションという周辺機器があり、持ち歩いてミニゲーム的なことができました。例えばFF8のセーブデータを入れておけばチョコボ育成ゲームができます。
ドラクエシリーズは対応していませんでした。ゲームボーイやDSで発売されるドラクエもリメイクばかりなので、携帯型ゲーム機にはあまり本腰入れる気がないんだろうか……
そう思わせておいて、本作はDSで発売。いざナンバリングが携帯型ゲーム機で出るとなると、DSの機能をかなりガッツリ使う内容でした。
主人公たちのキャラメイク
本作は主人公とその仲間たちをプレイヤー自ら作ることができます。顔とか体形とか自由に選ぶことができ、ドラクエ3のルイーダの酒場が機能を拡張した感じです。
仲間キャラを自分で作るシステムはドラクエ10オフラインでも使わせてほしいです。
お陰で主人公の外見はプレイヤーそれぞれ違うことになります。
このことは後の項目で役立ちます。
職業
主人公も仲間たちもいろいろな職業を選べます。戦士、魔法使い、僧侶……とドラクエっぽい職業がそろっています。
ドラクエ3だと、賢者は魔法使いと僧侶の上位互換みたいなところがありました。しかし本作だと魔法使いと僧侶にも利点があるので必ず賢者の方がいいとは限りません。基本職と上位職くらいはありますが。
勇者にはなれません。本作はドラクエの中では珍しい「勇者が出てこないドラクエ」でもあります。
こうなっているのは次の項目のものがあるからです。
協力プレイ
モンハンなどアクションゲームを携帯ゲーム機で協力プレイ、というのはよく聞く話。本作もDSを持ち寄ってみんなで遊ぶことができます。
もし仮にドラクエ1やドラクエ5で協力プレイができてみんなして主人公を出したら、どの主人公が誰の持ちキャラかわからなくなってしまいます。
しかし本作は主人公を自分で作るゲーム。完全にかぶることはそうありません。
勇者になれないのも協力プレイがあるからじゃないでしょうか。もし勇者なんて主人公ポジションっぽい職業があったら、みんな選びたがりそうです。
「完全な上位互換職」がないのもそれぞれに好きな職業を選べるようにするためだと思います。
MMOでプレイヤーの方々がいろいろな職のキャラクターを持ち寄ることとほぼ同じですね。
すれちがい通信
本作の目玉です。
すれちがいの延べ人数はギネスの記録になっているとか。
宝の地図
これをすれちがい設定とひもづけ、DSを持ってお出かけ。
すると、同じプレイヤーと地図を自動的に交換できます。
これが大流行! レアな地図はみんなから欲しがられ、大勢のプレイヤーがDSを持ったままお出かけし、地図を交換しました。特に有名だったのは「まさゆきの地図」。
店によってはすれちがい用の場所を作ってくれていました。
僕もよくDSを持って出かけていました。行き先は近所のヤマダ電機。かなり地図を交換できました。ついでにカードに来店ポイントを貯めて……
なお、現在ヤマダ電機には「来店するだけでポイントをもらえる」というシステムはありません。なくなったのは僕たちドラクエ9プレイヤーのせいじゃないかと思っています。
魔王の地図
過去作のボスキャラが出てくる地図。各作品1ボスずつ、ではなく2ボスいる作品もあります。そりゃあ、ドラクエ3みたいな「バラモスとゾーマのどっちにするかなんて選べない……」となる過去作もありますし。
戦うことでボスキャラたちのレベルを上げることができます。敵をわざわざ強くさせるとか、主人公はサイヤ人の類なんでしょうか。
WiFi
この機能もかなり活用されていました。
クエスト
WiFiで新しいクエストを受け取ることができます。
ラスボスの後の展開、作中でやられたキャラの話、なんて「それ、本編でやった方がいいんじゃない?」と思えるものも結構ありました。
ロクサーヌの店
ロクサーヌはドラクエ10やドラクエ11のキャラというイメージになっているかもしれませんが、初登場は本作でした。
WiFiショッピングでいろいろなアイテムを(作中のゴールドで)買うことができました。珍しいアイテムが売られることもありますが、いつもいつもそうとは限らず……
彼女のことを「ロクなものよこサーヌ」と呼ぶ方もいたとか。
ゲストキャラ
アリーナ、クリフト、ドラクエ2の王子・王女など過去作のキャラが来て、キャラたちのコスプレができる装備品をもらえます。
本編の内容
すいません……あんまり覚えていません……記憶に残っているのはこの辺り。
- 某キャラがやられるけどWiFiで戻ってくる。
- ガイド役のいろいろなこと。何だかんだ言っていいやつ。
- ラスボスの正体。
- ラスボスはキモそうなあだ名を付けられる。
- 主人公の結末。
覚えていないのはWiFiや協力プレイのいろいろなことによって記憶が上書きされているからだと思います。
本作の評価
販売本数はシリーズのトップ。すれちがい通信もめっちゃはやったし、このゲームは今も名作として語り継がれているに違いない!
と、僕は思っていたんですがそうでもない意見をときどき見かけます。
すれちがい通信やWiFiで遊んだか、協力プレイをやったかどうか、などの理由で評価が分かれるのかもしれません。
僕自身にも「今となっては困る」なんて思える部分があります。WiFiでのいろいろな追加要素がよかったということは、そのサービスが終了した今は楽しさが半減していることになります。
そういうわけで、ゲーム製作者の皆さん。リメイクするときは遊べなくなった部分をしっかり足しておいてください!
終わりに
賛否両論な部分もあるのかもしれませんが、本作は間違いなくすれちがい通信や協力プレイが楽しいゲームでした。
今はインターネットでの対戦や協力プレイが普通になっています。そういう意味では時代を先取りしたゲームだったと言えるんじゃないでしょうか。
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