- いいところ
倒したモンスターを仲間にできる。
親との別れや結婚イベントなど、波乱万丈のストーリー。
略称 | ドラクエ5 DQ5 |
機種 | スーパーファミコン |
メーカー | エニックス |
発売日 | 1992年(平成4年)9月27日 |
後に続いた機種 | PS2 DS iOS Android |
序盤の物語
主人公は幼い身で父と旅をしていた。
2年ぶりだったサンタローズの村への帰郷、幼馴染ビアンカとの再会、レヌール城や妖精界での冒険、そしてヘンリー王子との出会い……主人公はさまざまなことを体験し、ときに翻弄される。
新しい舞台でのドラクエ
天空シリーズ2作目。ドラクエはここからスーファミでの発売になります。
ハードが変わったお陰で、ストーリーを細かく表現できるようになりました。それによって主人公が結婚したり子持ちになったりします。ドラクエでモンスターを倒して仲間にするのもここからです。
3部構成
ドラクエ4みたいに「第1章」「第2章」と表示されるわけじゃありませんが、本作の物語は3つに分かれています。
最初、主人公は6歳。しばらくすると10年後へ。もうしばらくすると8年後。年代が変わることで主人公とその周囲にも変化があります。
幼年時代
後で重要になる(かもしれない)ビアンカはここから登場。友人ポジションのヘンリーや召使いのサンチョなどもここから登場。
主人公はさすがに6歳なので、物事を自ら決めたりしません。父やビアンカに先導されて行動します。
青年時代(前半)
モンスターを倒して仲間にするのはここから。ヘンリーとその地元の件が終わったら、主人公(プレイヤー)は行き先を自分で探さないといけません。
結婚するのも子供が生まれるのもここ。
青年時代(後半)
主人公は成長した子供たちと行動し始めます。ドラクエ3・4に続いて登場の空飛ぶ乗り物はここからです(「乗り物」なんて呼んだら申し訳ない気がする乗り物もありますが)。
世界の裏側にいた者たちとの対決が激しくなっていき、物語の結末が近づいてきます。
主な登場人物
主人公
「ドラクエシリーズで最も不幸な主人公」と呼ばれる男。6歳までに親を次々失い、10年も囚われの身になり、妻子ができたと思ったらまた大波乱、なんて日々を送る運命にあるので仕方ないです。
職業的には、ドラクエシリーズ初の勇者じゃない主人公(ドラクエ2は3人で1人の勇者という考え)。使える呪文は僧侶系で、ドラクエ4のミネアっぽいです。前衛キャラでもあるので、後に出てくるパラディンっぽいと言った方がいいかもしれません。
最大の特徴は魔物使いだということ。ドラクエ1のころから僕はスライムやドラキーの絵を書いたりしていたので、モンスターを仲間にできるのはすごくうれしいことでした。
ビアンカ
主人公の幼馴染で嫁さん候補1。2歳上のお姉ちゃんポジションキャラでもあります。
説明書には「ナゾの少女」なんて書かれています。ナゾって言うほどですかね? 生い立ちのことがいろいろあるので、そういう意味ではナゾかもしれません。
能力的には後衛の魔法使いキャラ。やまびこのぼうしをかぶってメラゾーマを使うと強いです。ただしリメイク版ではやまびこのぼうしがありません。強すぎたか……
CDシアターでの声優さんは、ドラクエ4のそれでシンシア役でした。しかし僕の感覚だと、「ほーっほっほっほ!」と高笑いするライバル魔道士の役です。
ヘンリー
主人公が10年えらい目に遭ったことの原因……と、彼を知ったころの僕は思っていました。しかし、悪いのは彼じゃなくて陰謀を企てた連中です。
彼自身も明るかったり正義感があったりするので、僕もだんだん友達ポジションのキャラだと思うようになりました。少年時代にいたずらばかりしていたのも、構ってほしくてやってしまったことです。
王になってくれと言われたときの答えが個人的に名台詞。
フローラ
お嬢様ですが、高飛車キャラではなく清楚キャラ。そして嫁さん候補2。青年時代の前半から登場しますが、リメイク版では幼年時代にチラッと出ます。
主人公と会ったときはお婿さん探し中。主人公も婿候補になります。ライバルはフローラの幼馴染など。
ビアンカが嫁さん候補になるきっかけは、フローラが「ビアンカさんも主人公さんのことが好きなのでは……」と言ったこと。知人によれば「幼馴染君とくっつきたいからそう言ったんでしょ」ということだそうです。そういえば主人公はさん付けで幼馴染は呼び捨てだしな……
スーファミ版だと、青年時代前半の間はNPC扱いでプレイヤーが操作できず、最大レベルも低め。後半になってからは操作できるようになり、最大レベルも上がります。リメイク版では前半から操作できてレベルも普通に上がります。
王子
主人公の息子(双子の兄)。8歳でも勇者。
青年時代後半が始まってすぐに天空装備のほとんどをそろえられるので、最初から最強レベルの装備を使えるようなもの。とは言え、ドラクエ3・4の勇者ほど前衛でバキバキ戦う感じじゃないです。
王女
主人公の娘(双子の妹)。こっちは勇者じゃありません。それなら「娘の方は魔物使いの力を受け継いだ」ということにでもしてくれていたらよかったのに。
戦闘では完全な後衛キャラ。攻撃魔法は強いですが、役割が母親とかぶります
仲間モンスター(抜粋)
本作の目玉システム。主人公が最後に倒したモンスターは、仲間になる可能性を持っているのなら起き上がって仲間になりたそうにこちらを見始めるかも……と、僕は思っていました。
この記事を書くにあたって調べ直してみると、「倒すのは主人公じゃなくてもいい」とあちこちに書いてありました。他の仲間モンスターや王子王女だけじゃなくヘンリーやビアンカでも?
本当に必要だったのは主人公のレベル。場所ごとに数値が定められていて、主人公のレベルがそれ以上じゃないといくら倒しても仲間になりません。
かしこさが20より低いと戦闘中に言うことを聞かないで勝手に行動することがあります。
名前はデフォルトで決まっています。リメイク版ではプレイヤーが命名できます。
ベビーパンサー・キラーパンサー
名前の候補はボロンゴ・プックル・チロル・ゲレゲレ。初プレイ時の僕はプックルにしました。
この子だけは戦闘じゃなくイベントで仲間になります。バトルではスピードファイター。こいつをいじめていた子たち、反撃されていたらやばかったな……
それにしても、幼年時代最後の場所から青年時代前半のあの場所までどうやって移動したんですかね(しかもパパスの剣をくわえながら)。
スライム
最初は弱いですが、レベルアップは早め。レベル99になると火を吐きます。リレミトやザオラルも便利。
ブラウニー
スライムよりは即戦力になれますが、特技や呪文を全然覚えません。守備力や素早さも低め。そのせいでパーティーから外されることが多いです。
しかし僕はすごく気に入っていて、最後まで1軍にしていました。破壊の鉄球を装備できることとか、いいところもあります。
個人的には、ドラゴンボールのクリリンのイメージでした。
スライムナイト
剣で攻撃しても強く、ベホマやイオラも便利。何でもできる万能キャラです。勇者はこっちの方なのでは……
ゴーレム
パワーファイター。HPも守備力も攻撃力も高く、とりあえずこいつを出しておけば安心です。
ホイミスライム
ドラクエ4でも仲間になってくれたモンスター。こっちでも仲間になってくれてうれしいです。
ただし、普通に出現するのは青年時代の序盤だと神の塔だけ。しかも、出現率が高い塔内部はイベントが終わると入れなくなります。塔の外にも出ますが、出現の確率はかなり低め。
そういうわけで、1周目の僕はホイミンを取りそびれたままでした。
ベホマスライム
うちにはホイミスライムがいなかったので、こっちを入れていました。ホイミンはザオラルまでしか覚えないけどこっちはザオリクもいける! こっちの方が強いぜ!
と言いたいところですが、異様に打たれ弱くて敵キャラに一撃でやられることもありました。レベルの上限もそう高くありません。
はぐれメタル・メガザルロック・キラーマシン・ヘルバトラー
仲間になる確率が最も低い4体(リメイク版ではメタルスライムもここに入ります)。僕は本作を何周もしましたが、1度も仲間にしたことがないです。
むむ……仲間モンスターに関しての書きたいことを全て書くとひどい長さになりそう……
モンスターが仲間にならない……どうする?
普通にがんばる
僕は仲間にしたいモンスターと何度も何度も繰り返し戦って「今日も入らなかった……続きは明日にしよう……」とがっかりしながらゲーム終了するのを続けていましたが、もっと要領のいい方法もありました。
何でも「仲間になる確率の流れ」みたいなものがスーファミの電源をオンにしたりリセットからセーブをロードしたりしたときに決まっていて、「確率ゼロの流れ」だった場合はどれだけ倒しても仲間にならないんだとか。
つまり、「何回か戦う→仲間にならなかったらリセット→再開してまた何回か戦う→仲間にならなかったら……」と続けて「高確率で仲間になる流れ」を引き当た方がいいようです。
ひとしこのみ
スーファミ版発売から何年もたって発見された裏技。
上の言葉だけ聞くと何のことかわかりませんが、それぞれ装備品の名前の頭文字です。
- ひのきのぼう
- とがったホネ
- しあわせのぼうし
- こんぼう
- のこぎりがたな
- みかわしのふく
主人公の所持品をこの順番でこれらだけにして持つと、どんなに仲間になりにくいモンスターでも必ず仲間になるという……
※もちろん、元々仲間にならないモンスターはアウト。仲間モンスターが増えない設定の場所や増やせる仲間モンスター数の上限に達しているとかでもアウト。
仲間全員の攻撃が必ず命中&必ず会心の一撃にもなるそうですが、そんなことどうでもいいです。この裏技を知っていたら、はぐれメタルでもキラーマシンでも仲間になっていた……?
どうしてこの裏技が生まれたんでしょう。制作中のデバッグに使うものが消されずに残っていたんでしょうか。
リメイク版では使えません。残念。本当に残念。
ひとしこのみ装備の早期入手場所
- ひのきのぼう 主人公の初期装備(幼年時代のサンタローズで買うことも可能)。
- とがったホネ 幼年時代のサンタローズで購入。
- しあわせのぼうし グランバニアの宝箱(隠し部屋)。
- こんぼう ポートセルミで購入。
- のこぎりがたな ルラフェンで購入。
- みかわしのふく サラボナで購入。
モンスターブローチ
スマートフォン版に登場するアイテム。元はプレゼントコードで入手でき、後にアップデートでカジノの景品になったとか。
効果は、モンスターを仲間にできる確率アップ。何ですかその夢のアイテムは……!
上がり具合は、仲間になりやすさのランクが1つアップ。
1/2 スライム、ブラウニー、まほうつかい……
1/4 スライムナイト、オークキング、ゴーレム……
1/16 ドラゴンキッズ、キメラ、おどるほうせき……
1/32 ホイミスライム、ダンスニードル、ばくだんベビー……
1/64 ばくだんいわ、ベホマスライム、キングスライム……
1/256 はぐれメタル、キラーマシン、ヘルバトラー……
スライムやブラウニーは最も仲間になりやすいので変化なし。はぐれメタルやキラーマシンはベホマスライムやキングスライムくらいの仲間になりやすさへ変化します。そのくらいならうちにもいたっけ……
誰と結婚する?
本作の主人公が結婚するイベントはインパクトが強く、「誰を嫁さんにするか?」という点で今も語られることがあります。
制作者さんたちは、プレイヤーのほとんどがビアンカを選ぶと考えていたそうです。だから、フローラを選んだ人が結構いて驚いたとか。
僕はスーファミ版でビアンカを選び、リメイク版ではフローラばかり選んでいます。
DS版からは嫁さん候補3としてデボラがいますが、僕は選んだことがないです。いい子だとは聞いています。
メディアミックス
小説にゲームブックに漫画など、いろいろなものが出ています。
小説版の特徴は仲間モンスターのこと。途中でやられてしまうモンスターや別のモンスターから進化するモンスターもいます。
漫画版で僕が覚えているのは2作あって、1つは王子と王女が主人公の天空物語。行方不明になった父(本編の主人公)を探す話です。
もう1作は、勇者の仲間だったスライムが主人公のスライム冒険記。この主人公スライムは火を吐けるのでレベル99なのでは……
今遊ぶならスマートフォン版
本作はPS2やDSでリメイクされ、そのたびに仲間モンスターが増えました。
スマートフォン版ならそれに加えてモンスターブローチがあります。この存在は大きいかと。
まとめ
ほとんど仲間モンスターの話ですね。
仲間モンスターの話は別にすればよかったかな。
多めに語ってしまったのは、仲間モンスターというシステムがそれだけ僕にとって楽しかったからです。
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