セブンスドラゴン(初代)

7thDragon1 2000年代
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  • いいところ
    キャラクターを自分で作れる。
    濃い物語。
略称セブドラ ナナドラ
機種ニンテンドーDS
メーカーセガ イメージエポック
発売日2009年(平成21年)3月5日

ハントマンと呼ばれる者たちがいる。理想、名誉、富、正義……彼らはさまざまなものを求め、東の大国カザンに集まってくる。
主人公たちもハントマンであり、カザン大統領の命でドラゴン退治に向かう。
ドラゴンが住み着いた森は、不気味な赤い花で覆われていた。この花--フロワロに触れると生命力を失ってしまう。
主人公たちはドラゴンを倒してフロワロを消し去るが、空の向こうからドラゴンの大群が現れる。

ドラクエ的なコマンドバトルRPG。4人パーティーでプレイヤーが主人公たちキャラクターを作れると考えると、ドラクエ3やドラクエ9に近いでしょうか。
ドラクエと全然違うのは、主人公たちの設定が何もないこと。プレイヤーは「こいつは主人公ポジション。こういう生い立ちで……」「こいつはライバルポジション。こういう性格で……」と、何もかも決めていいし、決めなくてもいいです。
僕の感覚で言うと、これは世界樹の迷宮系RPG。

世界樹の迷宮とは
  • ダンジョンRPGシリーズ。
  • 主人公たちは世界樹に関係のあるダンジョンを探検。
  • 主人公たちには設定が何もない。プレイヤーが決めていい。

ストーリーは本作の方がかなり濃いですが、かなり似ているところもあります。主人公たちの職業があり、ポイントを振ってスキル習得するところとか。
似ていて当たり前です。本作と世界樹の迷宮1は、作った方がかなりかぶっています。特に影響していると思うのはディレクターの方。両方とも新納一哉さんです。漫画で例えると「鬼太郎と悪魔くんって似ている」みたいな感じでしょうか。

ファイター

前衛。防御アップのスキルもありますが、メインは剣や斧で大ダメージを与えること。
剣でメイジの魔法と、斧でローグの弓と連携できます。うちのファイターは剣でした。

ローグ

前衛あるいは中衛。短剣や弓で戦うアタッカー。スピードが高く、敵を状態異常にするスキルがいろいろあります。
サムライがいると攻撃力アップ、なんてスキル行住坐臥(ぎょうじゅうざが)もあります。意味は「歩いたり止まったり座ったり寝たり=日常的なふるまい」ですが、どうしてそれで攻撃力が上がるのか。

サムライ

刀で戦う前衛アタッカー。素手で戦うスキルもあります。
個人的にこのジョブの目玉は、歩いているときのエンカウントをゼロにできるスキル鬼の形相。どんな顔をして歩いているんですかね……ワンピースの覇気?

ナイト

前衛で盾役。世界樹の迷宮のパラディン同様、仲間を守るスキルがたくさんあります。前衛を守るスキル、後衛を守るスキル、3つの属性攻撃を防ぐスキルなど。盾で攻撃するスキルもあります。
本作のナイトの特色はセイブザクイーン。プリンセスに命令されて攻撃すると、ダメージが倍になります。

メイジ

属性攻撃を使う後衛アタッカー。世界樹の迷宮のアルケミストは「錬金術で魔法っぽいことをやっています」ということになっていますが、こっちはどう見ても魔法を使っています。うちではファイターと連携していました。

ヒーラー

後衛。ダメージの回復、状態異常の回復、蘇生といったスキルをそろえた回復のスペシャリスト。
そうかと思うと、毒を使うスキルや杖で殴るスキルもあったり。世界樹の迷宮のメディックにも杖で殴るスキルが……新納さんにとって回復役はいざとなるとぶん殴るものらしいです。

プリンセス

援護役。後衛ですが、メイジやヒーラーよりは中衛寄り。世界樹の迷宮のバードのごとく仲間の攻撃力や防御力を挙げたりしますが、「姫のたしなみ」として回復もいくらかこなします。
僕はヒーラーじゃなくプリンセスをメインで使っていました。ナイトに命令して連携するプリンセスオーダーが強いので。

ナイト・ファイター・ヒーラー・メイジが安定すると思います。
もう少し攻撃を強くしたいと思ったら、ヒーラーをプリンセスと入れ替えてセイブザクイーン&プリンセスオーダーでダメージアップすればいいです。

サムライは鬼の形相がフロワロ消しに役立つので、作るだけ作っておけば安心。

7thDragon1-01

職業ごとにキャラクターの姿が4つずつ用意されていて、フィールドを歩くときはその姿でドラクエよろしく並んで歩きます。バトル中もその姿で動き回ります。
これがどれもかわいげのあるデフォルメ姿。キャラクターの外見で取っつきやすく見せるのも、世界樹の迷宮っぽい部分です(1職4種なのも)。
それぞれの姿にデフォルトネーム的なものがありますが、もちろん他の名前にしても大丈夫です。

これは世界樹の迷宮1にない要素。
2種類ありますが、ステータスに違いはありません。

人間

あっちこっちどこにでもたくさんいる生き物。

ルシェ

男はエルフっぽい姿。女は獣耳を持った姿。
国によっては蔑視されていますが、勇敢な性質を持っています。

なお、女ルシェの耳は犬耳でも猫耳でもなく狐耳です。

物語の序盤で世界を覆いつくす赤い花。踏むと消えますが、ダメージを受けます。
街の周りにフロワロが多いと店の品物が高くなります。できるだけフロワロを消したい……
そのために使えるスキルが、ナイトのウォークセーフサムライの鬼の形相。ウォークセーフを使えばフロワロのダメージをゼロに抑えられ、どんどん踏み消していけます。鬼の形相を使えば敵と会わずに済み、作業に専念できます。

ただしこのゲーム、移動中にスキルが効果を発揮しているかどうかわかりません(メニュー画面を開けばわかりますが)。
いつの間にかウォークセーフが切れていてダメージが積み重なり、いつの間にか鬼の形相も切れていて敵とエンカウント、HP1になっていたキャラが雑魚のどうでもいい攻撃でやられた……なんてことも起きます。

本作に登場するドラゴンは星の外から現れた存在。こいつらと戦うゲームなので、敵キャラにはドラゴン関係が多いです。
普通に考えていると、ドラゴンのバリエーションなんてすぐになくなってしまいます。よって、「ドラゴン+狼=ウルフェドラゴ」「ドラゴン+魚=ドラゴフィシュ」みたいにドラゴンと他の生き物を組み合わせたモンスターが出てきます。
作中には666体出てきます。

上の台詞は、本作のキャッチコピーの1つです。

帝竜

ドラゴンたちの幹部的なもの。中ボスとしてあちこちで出てきます。
僕が好きなデザインなのはドレッドノート。流線形をかっこいいと思うことが多いようです。

真竜

帝竜の親玉。セブンスドラゴンシリーズ全体に7体いて、本作に出てくるのは3体。

ドラゴンと戦うのは主人公たちだけじゃありません。各国の偉い人もそれぞれに行動します。
ただし、一枚岩と言える状況じゃありません。戦わないで済まそうとする人がいたり、復讐心に囚われている人がいたり、戦うためにすごすぎる兵器を持ち出す人がいたり……

僕は千人砲の話が印象に残っています。うちのルシェも、いざとなったらあの中に入っていくんだろうか……

主人公たちはいろいろな依頼をされ、報酬を受け取ります。簡単なのも難しいのもあります。きついと思うクエストは「鳥の羽を集めて!」。鳥の羽を100枚集めないといけません。10枚くらいにしといてください。

本作は世界樹の迷宮と同じで古代祐三さんがBGMに関わっています。
僕は戦闘曲やフィールド曲を聞きたいのでサウンドトラックが欲しいんですが……今ではプレミア価格になっていて……ダウンロード販売があればいいのに……

本作の評価はかなり分かれます。僕は「キャラメイクできるのが楽しい!」「キャラ絵が取っつきやすい!」とか言って好いています。物語が好きだと言う方もいます。
一方、クソゲーだと言う方もいます。気持ちはわかります。フロワロ踏みが面倒とか、クエストが大変とか、本作にはいろいろな問題があるからです。

とりあえず、好いている方が一定数いることは間違いありません。そのためか、続編が出ています。

7thDragon123

本作はニンテンドーDSで出ました。
その次に出たセブンスドラゴン2020と2020-IIはPSP。
その次に出たセブンスドラゴンIIIはニンテンドー3DSです。
続編が出てくれるのはありがたいんですが、どうしてあっちにこっちに行くのか……ゲーム機を1台買えば全部遊べるように、まとめて移植やリメイクをしてほしいです。続編も大歓迎。

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