- いいところ
楽しい高校生活を体験。
キャラクターたちとの駆け引き。
略称 | ときメモ |
機種 | PCエンジン(スーパーCDロムロム) |
メーカー | コナミ |
発売日 | 1994年(平成6年)5月27日 |
後に続いた機種 | PS1 セガサターン スーファミ ゲームボーイなど |
有名な恋愛ゲーム
コナミというメーカーはずっと前からありました。僕が生まれる前からです。
小学生のころの僕からすると、コナミが出すのはグラディウスやツインビーや魂斗羅のようなシューティングゲームだったり、がんばれゴエモンや悪魔城ドラキュラのようなアクションゲームだったり、グーニーズやキングコング2や魍魎戦記MADARAのような原作ありゲーム。ゆるい雰囲気のゲームもありますが、シリアスな雰囲気のゲームの方が多いイメージでした。
そこに現れたのがときめきメモリアル。戦う相手は敵の戦闘機やモンスターじゃなく、高校生の女の子。こういうゲームも出すんだなと驚きました。
「女の子と仲よくするのが目的」というゲーム、いわゆる恋愛ゲームは僕が小さいころだとあまりありませんでした(全然なかったわけじゃないですが、小さいころの僕にできる類のものじゃないです)。本作は、そんなポジションだった恋愛ゲームをメジャーなジャンルに引き上げました。
最初に出たのはPCエンジンのスーパーCDロムロム。その後PS1、スーパーファミコン、ゲームボーイなどいろいろなハードに広まっていきました。ハードによって声があったりなかったり。
僕が遊んだのはPS1版。大学生のころのことでした。
ゲームの流れ
主人公はきらめき高校1年の男子生徒。勉強や部活などでステータスを上げ、女子生徒と仲よくします。
女子生徒にはステータスを一定基準まで上げないと仲よくしてくれない子もいますし、ステータスが足りないと登場すらしない子もいます。
休みの日は女子生徒とデート。1人の子とだけ仲よくしていると他の子が「どうして私とは仲よくしないの……」と怒り始めるので、バランスよく付き合わないといけません。
八方美人は現実だとむしろ嫌がられそうです。
そうやって3年過ごし、卒業式の日に伝説の樹の下で女の子に告白されたら終わり。
主人公から告白しないのは、「伝説の樹の下で女の子の方から告白して成立したカップルは永遠に幸せになる」と言われているからです。作品によっては主人公の方から告白することもできますが。
印象に残っている登場人物
藤崎詩織
メインヒロイン。主人公の幼馴染にして最強キャラ。
この子はゲームスタート時点から普通に登場し、主人公(プレイヤー)は一緒に帰ろうとか言えます。ただしゲーム開始時点などステータスが伸びていない状態だと、「噂されると恥ずかしいし……」と断られます。知人のおばちゃんによれば「本当は向こうにも気があるんじゃないの?」ということらしいですが、大学生のころの僕はそんなふうに思いませんでした。
この子とくっつくためにはいろいろなステータスを上げてねばならず、勉強もスポーツもできて身だしなみもしっかりしている少年になる必要があります。出木杉君くらいしか付き合えないじゃなかろうか。
主人公が成長してくると、この子から近づいてくる場面が出てきます。しかし僕は「どうして今ごろ手のひらをかえしてきているんだ……」としか思いませんでした。
主人公の成長が認められたということかもしれませんが。
虹野沙希
運動部のマネージャーで明るい性格。頑張る人を応援する子。
登場させやすく攻略難易度も低く、何より人間的にいい子……というわけで人気高め。外伝的なシリーズでは真っ先にメインヒロイン化されました。僕もこの子のエンディングを見た覚えがあります。
早乙女優美
ヒロインの中では唯一の後輩。主人公の友達早乙女好雄の妹さん。
人懐っこい性格で、主人公とも仲よくしてくれます。僕は気に入っていましたが、友人は逆でした。確かに子供っぽいところがあるし……
古式ゆかり
天然キャラ。あるいはお嬢様キャラ。
当時の僕はどうとも思っていませんでした。一方バイト先の2代目店長がすごく好いていて、カウンターの裏にこの子のイラストをはったりしていました。何やってんの……
朝日奈夕子
すごく明るい子。今風に言うと陽キャ。
勉強ができませんが、頭のいいキャラもいる高校に入れたんだからやればできる子なんだと思います。
たしか初プレイ時はこの子のエンディングでした。
紐緒結奈
マッドサイエンティストキャラで、ロボットを作ったり何だかよくわからないチョコを作ったりします。
高飛車キャラですが僕は面白い人だと思っていて、気に入っているキャラの1人でした。エンディングも見たはず。
如月未緒
文学少女。発売当時の僕がどう思っていたかは覚えていませんが、今遊んだらかなり気に入りそう。
展開次第では眼鏡を外すらしいですが、それをなくしたらいけないんじゃないですかね。コンタクトレンズに慣れようと努力しているのなら頑張り自体は称えられるべきですが、眼鏡はかけたままにしようぜ!
美樹原愛
内気少女。ペットとヒーローものが好き。この子も昔は気にしていませんでしたが、今なら趣味が合うので違う感想になりそう。
髪型がヘルメットと言われていますが、ぱっつんは清潔感があっていいんじゃないですかね。
小説版(自作)
出版していたとかじゃないですが、本作のオリジナル小説を書いたことがあります。昔過ぎてデータが残っていません(多分)が、内容は覚えています。
主人公とヒロインの甘酸っぱい青春物語……なんかではなく、推理もの。
校内で殺人事件が起き、主人公と早乙女兄妹が解決に挑みます。警察はどうした。
設定も無茶苦茶で、生徒たちの多くが超能力のようなものを持っています。舞台の高校で生活していると目覚めることになっていて、ボーッとしていると超音波を発して周囲を破壊するとか、輪っか状にした髪が四次元ポケットの入り口になっているとか。警察が出てこないのは変な高校すぎて近づけないからじゃないでしょうか。
どうやって犯人にたどり着いたのかは覚えていませんが、ピンチになったところで妹さんが能力に目覚めて解決する結末だったような……妹さんの能力は何だったっけ……お兄ちゃんの方は「相手のプロフィールを見抜ける」だったような。もしかして原作でも能力を使っている?
大学の先輩に見せたら呆れられました。
それはそうでしょう。
終わりに
本作はシリーズ化され、ガールズサイドというものも出ました。本作と同時期にアンジェリークという女性向け恋愛ゲームも出ていたので、正統進化という感じです。
今も本作は伝説のゲームとして知られていて、30周年を目前に控えたところで記念ライブが行われました。同窓会のようなものだったのかもしれません。
僕は変な小説を書いて遊んでいましたが、たくさんの人に好かれている作品なんだと思います。
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